ジャズ屋未満トラキチ未満(Sonnyプロト版)

ジャズについてとりとめもなく考えをめぐらす今日この頃でございます。

食は一代、ジャズ屋も一代

garland

長らく営業されていた東京のジャズ喫茶が閉店されるとのこと。

何でも当初は常連さんがそのお店を引き継がれる予定であったそうです。
ところが事情が変わり今月末で閉店され事となりました。

tweeter上ではそのことを残念がる方がしきり。

なるべく誤解のないように私の思いを伝えるためにtweetではなく
ブログに記事を書きます。


たしかに継続予定の一軒のジャズ喫茶が閉店するのは淋しいことです。

ですがマスターはいずれにせよご勇退されるのは既定路線だったのです。

同じ店名を名乗り同じ場所で同じ機材同じメニューを提供されたとしても
マスターが変わればそのお店は別のお店になります。


料理の鉄人陳 健一さんが父である偉大な陳 建民さんの後を継がれるときに
どうやって父の名を汚さずにお店を継承するか悩んでいた時に
「食は一代」
と建民さんがおっしゃったそうです。

 実の子供であったとしても料理の味は受け継げず一代限りなのだ

それで健一さんはとても救われたと述懐されていました。


私もジャズ屋というのは実子であろうとも
完全に引き継ぐことは不可能だと思っています。

実際に番頭さんや他人、実子、配偶者、親戚など
色々な方がジャズ屋を引き継がれたケースを経験しました。

その結果を見ても先代マスターの意思を十分につぐことなど
とても不可能だと認識しています。


特に長年にわたり続けてこられたジャズ屋だと
 マスターのジャズに関する思い入れや理解度やジャズ観
 使用してきた機器のこまかな使いこなしやメンテナンス
 そしてそこへ通われるマスターを愛するお客様方
というものは簡単に他人に受け渡すことはできません。

よしんばしばらくの間はうまくバトンタッチが行われたように見えても
時がたてば大きく変わるのは仕方がありません。


というわけで私にとっては贔屓のジャズ屋が誰かに受け継がれたとしても
その時点でそのお店はなくなったも同然なのです。
  (ただ新しいジャズ屋が出来たことには違いない)


つまりはジャズ屋は
「そのまま継続されているうちにかよってください」
と言いたかったんです。


そうだ
みんなジャズの解説書なんか捨てて
ジャズ喫茶へ行こう!

P.S.
バーだって
居酒屋だって  
そうですからね