未熟者の言い訳に「初心忘るべからず」 (BlogPet)

ほんとうは、sonnyは
その後グルーブマーチャントからブラック色の濃いテンポを出したり、メープルシェードからは繊細で知的さを感じさせるテンポを出したりしています。
とか書いてた?

*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「silver」が書きました。

2006年03月31日 blog pet トラックバック:0 コメント:1

フランク モーガン 金太郎あめと言われても



"Love,lost&found" Frank Morgan(Telark)

 「バップ全盛期に作品を残し麻薬のために引退状態を余儀なくされ、後に70年代にクラブシーンにカムバックしたアルトサックス……」 と書き出されればジャズファンの方の10人のうち9人の方はアート ペッパーをお想いになられるのではないでしょうか。そしてそのうち一人ぐらいの方はフランク モーガンを想い浮かべられるかも知れません。
 それほどモーガンとペッパーの活動はダブって見えてきます。しかも復帰後にはピアノのジョージ ケーブルズをともないコンテンポラリーにリーダー作を残しています。ここまで似ているとかなり不思議な気持ちがしてきます。
 しかしながら復帰後のペッパーがジャズファンの間でかなりの認識があるのに比べモーガンの方はそれほどでもないように思います。アルティストとしての格の違いだという方もあるでしょうが、中々どうしてモーガンも魅力的なアルト吹きです。
 ジャズをこれから聴いてみたいという方に復帰後のフランク モーガンをお薦めするとたいていの場合気に入って貰えます。

 復帰以前のただ一枚のリーダー作であるGNP盤はウォデル グレィの最後の録音でもあり、そのうえ夭逝のピアニスト カール パーキンスの参加もあり中々の人気盤となっているようです。
 内容としてはマチートによるラテンリズムセクションが加わっていてちょうどチャーリー パーカーの"Fiesta"を思わせる仕上がりになっています。アップテンポの曲ではまさにパーカー派と呼ばれるプレイで快調に吹ききっています。
 このあたりの演奏ぶりからもペッパーとの類似を指摘する向きもあるようですが、55年当時のアルティストではこの様な吹奏をするのは普通だとも言えるようです。個人的には一番似ているとすればヴァイ レッドではないかなと思います。
 22歳のパーカー派の若武者としてこれからが期待される演奏ですが注目していただきたいのはスローな曲での彼の吹きっぷりです。じゃっかんしゃくりあげるような唄い方と硬質な音色があいまってとても魅力的なトラックになっています。スペースの上に乗せていくメロディの配置も中々個性的で耳をひきつけるものがあります。

 冒頭にあげた写真のアルバムはその初リーダー作より40年が経過した95年の作品です。ピアノにシダー ウォルトン、ベースにレイ ブラウン、ドラムスにビリー ヒギンズといったベテラン勢をしたがえ、ワンホーンで吹き込まれた物です。
 ここで着目していただきたいのが1曲目の"The nearness of you"です。この曲は先に記した初リーダー作でも演奏されていた曲です。先に述べたようなモーガンの美点がそのままこの演奏でも聴いてとれます。それ付け加えて、音色の力強さが増しているのもハッキリと感じます。またスペースの使い方もさらに自由さを増しています。
 40年の人生を経てかれは若き日のよさを失うことなく、多くの物を自らの手に入れたようです。
 アップテンポの曲では少し単調になってしまうところがあるモーガンですが、語り物の曲では他のプレーヤーでは味わえない素晴しさを持っていると思います。
 この紹介したアルバムはスローな曲で構成されていて彼の魅力が十分に味わえると思います。シダー以下のリズム隊の演奏も全く申し分なくスタンダード曲をゆったりと楽しめる佳品としてお薦めいたします。
 



2006年03月28日 埋もれたCD紹介 トラックバック:0 コメント:2

音は正直ですね



 18日より一泊二日で小旅行へと行って来ました。ほぼこの記事は私の備忘録のような物で中身はありません。
 最近はなかなか機会がありませんが、サラリーマンであった頃は年に数度小旅行へと出かけたものです。旅行へと出かけても特に観光をするわけでもなく、居酒屋へ行き、バーの止まり木に止まり、ジャズ屋のカウンターへ座るだけでした。人にそう話すと「ふだんのSonnyさんと何も変わらないじゃないですか。」といつも笑われたものでした。
 



 今回もたいした目的は無かったのですが、私を15年ぶりにN市へと向かわせた理由のひとつがこの写真の食べ物でした。なんだか分かりますでしょうか。かの地では「かに面」と呼ばれている物です。香箱がに(ずわいがにのめす)の足や胴の身をほぐし内子、外子、みそと共にあえたものをこうらに詰めおでんだねとして供した物です。
 年に幾度かこのかに面を思いN市へと思いを馳せていたのでした。15年ぶりにやっと対面かなったかに面は期待どおりのおいしさでした。思わずお酒もすすみ同行者のリムスキーと二人で気が付くと三合のお酒をあけていました。かに面に天狗舞のぬる燗、ううん、思うたびに味わいがよみがえります。
 関西から他の土地へ行くと味付けが濃くて困ってしまうことがあるのですが、写真でお分かりのとおり薄味のおだしでおでんが炊かれています。このおだしがまた味わい深いもので、あっさりしているのですがぐっと押し出してくる旨みがあります。その時は思い当たらなかったのですが、きっとかにのこうらの味わいが大きな要素だったのではないかなと思いました。

 さてもうひとつの大きな目的はジャズ屋さんのAさんへとお伺いすることでした。このN市にはライブハウスは有るのですがしっかりとジャズの聴けるお店というのはこのAさんだけだと思います。ここもまた15年ぶりになるわけですが、事前にお店を調べてみるとマスターはすでに亡くなられているとの事でした。ですが、お店は奥様が後を継いでおられるとのことでした。
 ジャズ屋さんというのはマスターの存在というのがとても大きいもので、経営者が変わってしまうとお店も変わってしまうことが多いものです。幾分の心配を感じながら店内へと足を踏み入れました。
 お店に満たされていたジャズの音を聴いて私の心配が全くの杞憂に終わったことが分かりました。
 あるジャズ屋さんがどういったお店なのか又マスターがジャズにどういう風に対しておられるかは、その音を聴けばほぼ分かります。Aさんのお店のジャズの音は暖かくジャズに対する愛情がしっかりと感じられる音でした。私の記憶の中にあるマスターが存命であった頃のAさんの音と全く遜色の無い素敵な音でした。
 相方のリムスキーもとても気に入ったようで心地よさそうにジャズに耳を傾けハイボールを飲んでいました。

 翌日のことですが、私が訪れるまでの15年のうちにオーディオ自慢のジャズ屋さんが出来ているということでBさんへとむかいました。Bさんに設置されていたオーディオはJBLのモニターシステムにスーパー ツイーターを付加しマルチアンプで駆動すると言う凝った物でした。マルチアンプというのはとても取り扱いが難しい物でバランスのいい音を出すのは大変です。
 Bさんの音はといえば、バランスという面ではそれほどの破綻は無かったのですが、音像はふくらみがちでした。多分にお店を開けたばかりにお邪魔したので各機器が十分にあったまっていなかったせいもあったのだと思います。
 ですが一番大きな欠点はミッドハイの音にビリツキが有ることでした。にわかには原因は突き止めにくいのですが結線のどこかに接触不良があるように思えました。気付いていらっしゃらないようなのでお知らせしたほうが良いかどうか迷ったのですが、結局なにもいわなでおくことにしました。誰しも欠点を指摘されるのはいい気持ちがしないものですから、こういったときは中々難しい物ですね。
 残念なことにその音からもジャズに対する愛情はあまり感じられるものでは有りませんでした。

 自身を省みて「ちゃんとまじめにせなあかんなぁ」と感じ入った私でした。リムスキーからは「店もっときれいにせな」といわれてますしね。


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2006年03月21日 ジャズではない話 トラックバック:0 コメント:0

アル フォスター 礼賛



"The big push" Larry willis(High Note)

 1940年生まれということはラリー ウィリスも今年で66才になるわけですね。彼の名前が知られるようになるのはジャッキー マクリーンのアルバム"Right now!"によってだと思いますがそれから数えても40年以上のキャリアを持っていることになります。リーダー作も多分20枚近くにのぼるのではないでしょうか。
 そのわりには彼の名前がジャズファンの間で交わされることはまれだと思います。デビューした頃のプレイからはハンコックからの色濃い影響にところどころマッコイの匂いがするといった演奏ぶりでした。その後グルーブ マーチャントからブラック色の濃いアルバムを出したり、メープルシェードからは繊細で知的さを感じさせるアルバムを出したりしています。
 サイドメンとしての活動もウディ ショウのグループでは新主流派的な演奏を行い、かと思うとナット アダリーのメンバーとしてはウィントン ケリーを思わせるピアノを弾いています。よく言えばバーサタイルといえるのでしょうが確たる個性がないようにも思えます。
 ここにご紹介するアルバムでは個性溢れる素晴しいリズム陣を得た彼の新譜です。
 アルバムを一聴して気が付くのは分厚い音色で、間違うことの無いヴァン ゲルダーの録音です。個人的な好みではゲルダーの録音によるピアノ トリオというのはあまり感心しません。彼の手になるピアノの音色はどうも音がくぐもってしまい繊細なピアノのタッチを聴き取ることが出来なくなってしまいます。ただしその分ピアノの音圧が増し、その事を好む人もいるのですけれども。ですが、彼のドラムスと管楽器の録音に関しては俗に言うところの本物より本物らしい音色でまさにジャズを感じさせてくれる物だと思います。
 ベースにはベテランのバスター ウィリアムズが起用されています。彼は縁の下の力持ちと呼ばれる通常のベーシストの役割より、幾分音楽の基調を打ち出す傾向が強いミュージシャンだと言えます。そのことがこのアルバムでもうかがえるようで、曲想を支配しているのは彼のベースのようです。そのうえで自由にメロディにカウンターを当てたりスペースを揺さぶったりと音楽に多彩な色合いを与えています。
 ドラムスにはいつの場合にも素晴しいこれまたベテランのアルフォスターが相手を務めています。彼のドラミングの良さは世評に比べいくら強調しても足りないような気がしています。まずそのクリアーな音色。ダイナミクスの幅の広さ。フレーズの多彩なこと。共演者の音を大変良く聴いていてそれに対する反応の速さ。などなどいくらでもあげることが出来ます。
 さてこの素晴しい共演者を得て、ラリー ウィリスはただただ自分の表現したいことをピアノで演奏することに没頭できたように思います。誰かのようなピアノを弾くのではなく今まで自分が培ってきた音楽の表現が素直に出来ているように聴こえます。
 派手さは無いのですが、実に気持ちの良い作品に仕上がっています。聴き始めて気が付くとあっという間に一枚のCDを聴きとおしてしまうアルバムです。日常、あまり気負わずにピアノトリオを楽しみたいと思う方にまさにうってつけだと推薦します。
 ここでまた繰り返してしまうのですが、アル フォスターのドラミングのなんと素晴しいことでしょう。微に入り細を穿ちかゆいところに手が届く細やかな演奏。千変万化するフレージング。いつしか彼のドラムにじっと耳をすましている自分に気付いたりします。ゲルダーの好録音もありドラムを聴くために買っても損が無い演奏だと思います。
 こういうとまたラリー ウィリスの影が薄くなってしまいますね。またこのメンバーでの録音を聞いてみたいものです。レギュラー化して彼のピアノの個性がさらに深まるのを楽しみたいのですがどうでしょうかね。

2006年03月13日 新譜紹介 トラックバック:0 コメント:0

歌はナットですがピアノはガーランドゆずり (BlogPet) (BlogPet) (BlogPet)

きょうsilverはアイクは生活すればよかった?
silverは、エントリも生活するつもりだった。


*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「silver」が書きました。

2006年03月10日 blog pet トラックバック:0 コメント:1