うどんの国でお芝居



 しばらくの間ブログをほうったらかしにしていたら、何人かの人にお叱りを受けました。まことに申し訳ありませんでした。ちょいと記事を書いてみようかなと思ったのですが、少しばかり筆の走りが悪いので今日はジャズ以外のお話で肩ならしをば。
 もう先月のお話しなのですが、一年と三ヶ月ぶりにうどんの国へと行って参りました。前回の訪問時に記事にしたとおり、高松には旧知のジャズ屋さんがありまして、そこを訪ねるのも目的のひとつだったのですが、一番の目的は金丸座で歌舞伎を見ることでした。
 歌舞伎に興味の無い方でもごぞんじの方も多いと思いますが、金丸座というのは金比羅山の麓にある現存する芝居小屋の中では日本最古のもので重要文化財にも指定されています。
 この金丸座で大歌舞伎が年に一度上演されるのですが、席数も500ほどしかないところへ全国の歌舞伎ファン達が押し寄せようとするのですから、そのチケットはまさにプラチナチケットとなっています。今年は勘三郎襲名公演があったために秋にも歌舞伎が開催されていたのですが、たまたま思いもよらぬところからチケットが手に入り観にいくことになりました。
 写真を見てもらえれば少しはその雰囲気が伝わるかと思いますが。まさに時代劇にでもそのまま仕えそうな桟敷のみの小屋です。花道横の席だったので役者さんが揚幕から出てくると着物のすそが手に当たるほどでライブ感たっぷりです。ただ惜しむらくは一人分の席が座布団一枚分しかないので、長い間じっと座っているのは中々につらい物があります。
出し物は義経千本桜から”木の実”~”鮨屋”だったのですが、中村屋さんはいがみの権太を江戸の流儀で熱演していました。ただ周りの役者さんには上方のやり方で役をこなす方も居てこの辺が何でもありの歌舞伎の面白いところだなと思います。
 歌舞伎の有名な場で”沼津”と言うのが有りますが、当然舞台設定は関東なわけですが全キャスト関西弁で演じていて、リアリティなどを追及する方は面喰うと思います。その辺が歌舞伎の融通無碍なところでも有りますし又いいかげんさだと思います。
 今回はお芝居の内容がどうのこうのというよりは、金丸座でのお芝居を見たと言う満足感が大きかったように思います。もうひとつ面白かったのは観客の皆さんのお芝居への反応がとても素直で新鮮でした。
 歌舞伎と言うのは古典芸能であるがゆえに観客の側もかなりの通人が多く、たいていの場合演目の筋しだいは頭に入っているわけです。従って.起伏の多い芝居の筋や大どんでん返しなどもわかった上で劇を楽しんでいるのが普通です。
 金丸座ではかなりの好事家の方たちと共に、ふだんは歌舞伎をそれほど見ることはないであろう地元の方もたくさんおみえのようでした。それゆえ、役者さんが裏切る場面や告白の場面ではため息や喚声がとても自然でそのことが私を嬉しくさせてくれました。
 だんだんと私も歌舞伎についてもすれっからしになってきたのかもしれません。相方のリムスキーは同席の芦屋からいらした身なりの良い親子のお客さんに滔滔と話の筋を説明したりしてましたしね。初めてのお客さんにネタばらしをしてしまいそうで怖いこと。


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 お芝居のハネタ後はすぐさま高松へと戻りました。おなかもすいていたのでかねてより噂の居酒屋さんの”美人亭”へと向かいました。いや評判にたがわずいいお店でした。写真のお造りを観ていただければその新鮮さは窺えると思います。
 箸置きに書かれた「美人同伴でどうぞ」を観てリムスキーはニコニコと喜んでいます。うーん、そういうつもりではなかったんですが。
 美人亭さんで少しばかり気になる話を聞きました。香川はいまやうどんで大当たり。どっと観光客が押し寄せています。有名な製麺所などでは朝早くから行列が出来ています。うどん目当ての観光客はガイドを片手に1日に10軒ほどのお店を回るそうです。
 ところが、一日に10杯ものうどんを食べるのは余程の大食漢でも無ければ無理なことです。そこでどうするかというと、同行の人達で1杯のうどんを分け合うそうです。車を連ねて店の前まで来て1杯100円ばかりのうどんだけを注文して帰るとはねぇ……
 お店の側はそれで商売になるはずも無く、「そんな少しばかりのうどんを食べてもうちの良さはわからないよ。」とにがりきっているそうです。
 うどんを食べて楽しむと言うことが主眼になっているのではなく、ガイド書に記載されているうどん屋さん全店を制覇するのが狙いのようです。まさにゲーム感覚、RPGのダンジョンを制覇するような物です。
 ジャズの名盤入門書を片手にアルバムを集めることに夢中になって、その中身を聴くことはおろそかになるといった方をたまにお見かけしますが…… 少しばかり考え込んでしまいました。


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 ふだん香川の人がガイド書に載っているような有名店で食べているわけではありません。写真にあるのは高松ではごく普通に見かけるセルフのお店です。手前の私が食べているのはざるうどんにゲソ天。むかえのリムスキーが食べているのはかまたまうどんにスパゲッティナポリタン(おいおい、麺類にめんるいかよ)。お値段は全部で650円ほどです。ないしょですが、お湯飲みには芋焼酎が入っています。


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 香川でお魚を食べると大阪に戻ってきてから、しばらくは魚を食べる気がなくなります。目の前が瀬戸内と言う場所での新鮮さにはちょっとかないません。写真は立ち食いのおすし屋さんでの造り盛りです。

 今回の旅では歌舞伎が目的だったのでいつものようにいろんなお店を回ることは出来ませんでした。又、ゆっくりと高松を楽しみに出かけたいと思います。べろ酔いの酔っ払いコンビに同行したいと言う方はどうぞご一緒しましょう(大変な目にあうでしょうが)。


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2006年10月22日 埋もれたCD紹介 トラックバック:0 コメント:2

きょうsilverが来日しなかったよ(BlogPet)

きょうsilverが来日しなかったよ。
ではsonnyはフライトにレコーディングするはずだった。


*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「silver」が書きました。

2006年10月14日 埋もれたCD紹介 トラックバック:0 コメント:0