良いときには良いと言います



 前回、S誌の推薦盤について否定的な記事を書きました。12月の推薦盤を見てみるとトミー フラナガンの「セロニカ」が挙げられていました。
 これは一言記事にしておく必要があるなと感じたので取り上げました。何故なら、トミー フラナガンの作品から推薦盤を乞われたときには「セロニカ」を挙げるのを常としているからです。
 トミー フラナガンのリーダー作からの一枚と言うことになるとたいていの場合「オーバー シーズ」と記されていることだと思います。しかし、個人的にはその説にはくみしたくありません。それは「オーバー シーズ」という作品がフラナガンにとってはかなりの異色作であると言えるからです。エルビンという重量級のドラムスを相手に「オーバーシーズ」でのフラナガンはいつになくアグレッシブに演奏を繰り広げています。一般的にはそこのところが評価されて彼の代表作として認識されているのだと思います。
 ところが、そのアグレッシブであるところがトミー フラナガンの個性を殺してしまっているように私には思えるのです。
 それでは私の考えるトミー フラナガンの特質とは何であるのか。それは、曲の解釈の確かさにあると思います。フラナガンは歌伴奏者として一流であると評価されています。いや、アメリカでは彼がソロ奏者であると言う認識の方が薄いと思われている節があります。
 「オーバー シーズ」以来のリーダー作を日本で制作しようとパブロのオーナーであったノーマン グランツに話を持ちかけたところ、グランツは「彼は歌伴奏者だ。なぜリーダー作を作ろうとするんだい」といぶかったと言います。
 又、「名盤の蔭にフラナガンあり。」と言われ「サキソフォン コロッサス」や「ジャイアント ステップス」と言った数々の名盤にその名を連ねています。
 これらのことはフラナガンの曲を解釈する力の確かさを証明することになっていることと思います。
 さて、ここに挙げた「セロニカ」はトミー フラナガンの理解するセロニアス モンクを余すことなく披瀝した名盤であると思っています。モンクの優美さを描き出すことを、これほど上手く表現した作品は他にはちょっとないのではないのかなと思っています。
 例によってS誌は今回日本で再発されることになった「セロニカ」を広告と共に推薦したと言うことだと思います。前回述べたとおり、この広告が価格の高いグラビアページに掲載されているのも面白いことだと思います。
 しかし、それはそれ。トミー フラナガンの代表作として「セロニカ」を私から推薦しておきます。


 わたしはこのアルバムをアナログ盤で所有しているのですが、ジャケットのサイズではスキャナーで画像を採取することが出来ず困っていました。すると、親切な古谷君がアマゾンのアフェリエイトでブログに掲載する方法を教えてくれました。ありがとう古谷君。
 しかし、アマゾンで扱っていない作品をブログの記事にしなくなるということはありませんのでご心配なく。
 でもどうやったら、ジャケット写真をセンタリングできるんですかね。htmlなぞ良く分からないので、こんな風です(笑)。


2006年11月26日 埋もれたCD紹介 トラックバック:0 コメント:3

きょうは(BlogPet)

きょうは、旧知に襲名しなかったー。
ただ高松にsonnyが指定しなかった。
いや芦屋までsonnyは同伴する?
ただ香川でsonnyと歌舞伎みたいなガイドすればよかった?
従ってsonnyと高松まで同伴するはずだった。
そこで瀬戸内まで湯飲みとか上演したよ♪


*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「silver」が書きました。

2006年11月11日 blog pet トラックバック:0 コメント:0

JAZZ1000回問われた私への質問 6

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S誌の推薦盤って本当にいいのですか

 ジャズを聴く方を対象とした月刊誌は現在ほぼS誌のみになっています。さてそのS誌が毎月推薦盤を掲載しているのですが、その推薦盤を購入してもあまり面白くなかったと言う声をちらほら聞きます。そして発せられるのが冒頭にも記した「S誌の推薦盤って本当にいいのですか」と言う質問です。
 何度も繰り返して言うのですが私は自分が楽しむ為にジャズを聴くものだと信じていますので、他人様の評価など気にする必要はないというのが本音です。しかしながらジャズを聴き始めた方や、自分の耳に対していまひとつ自信の持てない方にとってはこれは深刻な問題のようです。
 個人的には雑誌に掲載された推薦盤あるいはアルバムの評論というのは、ほとんど信用するには足りない物だと思っています。その理由は全く簡単なことです。雑誌には広告が掲載されその雑誌の存続にはそれらによる収入が充てられているからです。
 雑誌の裏表紙や見返し、グラビアページ、折込と言った広告価値の高い部分への広告の掲載には、掲載の回数や広告代理店の契約などにより違いはありますが数十万から数百万もの費用が必要です。それほどの大金を支払ってくれている顧客の商品に対して、適切な評価が出来るとは到底思えません。

 提灯記事に惑わされる前にこれらの事をちょっと考えてみてください。

 雑誌に広告が掲載されたアルバムが推薦盤として選出されているのではありませんか。
 そしてそのアルバムが売り上げのランキング上位を占めているのではありませんか。
 日本盤として発売される事の無い海外盤が推薦盤に選出されることがありますか。
 
 これらのことを確認してしまえば、S誌の推薦盤が何ほどの意味をもつかは理解してもらえたと思います。程度の差こそあれお金を貰って文章を書いている人物の評論などは信用するには足りないと思います。あちこちで拝見する中立な方の書いた、ネット上のブログ記事の方が得るものが多いと思っています。

 こんな事は公然の事実だと思っていましたが、実はつい数日前にもこの質問をまじめなジャズファンの方から受けました。いったい何度この質問を繰り返されたことでしょうか。これですっきりとしました。これからはブログを見てねですみますからね。そうはイカの姿焼きですかね。

2006年11月07日 私のジャズ トラックバック:0 コメント:7