フレディ ハバードと今年にさよならを

Outpost

”OUTPOST" Freddie Hubbard (ENJA)

あまりにたくさんのミュージシャンが亡くなるので訃報の記事を書くのをためらうといつも言っているのですが、フレディーのこととあっては書かないわけにも  と言う記事です。

輝かしく力強い音色
斬新なアイデアとフレージング
目を瞠るテクニック

ジャズミュージシャンにとって望ましい要素をフレディーは余すところ無く持ち合わせています。モダンジャズのトランペットの一つの模範ともいえるものが彼ではないでしょうか。

こう手放しで賞賛できるミュージシャンと言うのはちょっと見当たらないと思います。


フレディー ハバードの代表作ということではブルーノートでの初リーダー作「オープン セサミ」やCTI時代の「レッド クレイ」あたりが挙がるのが普通だと思います。

80年代の中ごろから体調や唇の状態が思わしくなく、80年代以降の彼の作品が話題にのぼることがめっきりと少なくなっていったように感じます。

そういう時代のフレディーの作品の中から愛聴している作品として冒頭の「アウトポスト」を挙げておきたいと思います。まさにストレートアヘッドなワンホーンの快作としてジャズを愛する方々へ自信を持っておすすめできます。

バッキングを勤めるのもケニー バロンにバスター ウイリアムズそしてアル フォスターというまたとないメンバーです。

こういう作品についてあれこれと解説するのは誠にヤボでございまして、と言いますか私にはこんな素晴しいアルバムについて表現する力はありません。何とか聴いてみていただけると嬉しいです。胸のすくような演奏です。


さてあと半時間ほどで今年も暮れようとしています。
これからくる新しい年に期待と願いを持ちながら

今年とフレディーにさよならを


皆様をよいお年を


この記事で紹介したアルバムです。
Outpost
 


2008年12月31日 埋もれたCD紹介 トラックバック:0 コメント:10

ジャズ(BlogPet)

きのうはsonnyはジャズはオープンするはずだったの。

*このエントリは、ブログペットの「silver」が書きました。

2008年12月30日 埋もれたCD紹介 トラックバック:0 コメント:0

ラムゼイ ルイスのクリスマスの響

Sound of Christmas

店の商店街を歩いているとメル トーメ作曲の「クリスマスソング」(ちょいとわかりにくいですがこれがタイトルであります)が、軽いアレンジで演奏されている物が流れていました。

ちょっと前まではクリスマスに街で流れているのは「ジングル ベル」や「きよしこの夜」、「赤鼻のトナカイ」、「もろびとこぞりて」と言った曲ばかりでしたが、最近は随分とこなれた曲がながれるようになったもんですなぁ。


敬虔なるクリスチャンの方には意味深いクリスマスでありましょうが、たいていの日本人にとっては恋人とのイヴェントなり、パーティ、こどもたちは異国のサンタさんなるものがプレゼントをくれる楽しみな日なのでありましょう。

さすがお宮参りに始まり、チャペルで結婚式を挙げ、お葬式には仏さんでと言う日本人ならではのクリスマスということで。

ごたぶんに漏れず私にとっては相方のリムスキーとちょっとしたプレゼントを交換しシャンパンを開ける為の口実にしかすぎないわけであります。


いつしかもクリスマス関係のジャズアルバムについての記事を書いていますが懲りずに今一度。

クリスマスが日本人にとってちょっとした嬉しいお祭りであるならば、うってつけなジャズアルバムがラムゼイ ルイスの「サウンド オブ クリスマス」です。

ラムゼイ ルイスののりに乗っていた頃のベストメンバーであるエルディ ヤングがベース、レッド ホルトのドラムズによる軽快なピアノトリオによる演奏です。このトリオの演奏と言えば「ジ イン クラウド」ばかりが有名ですが、このメンツであればどんなアルバムを買ってもハズレは有りません。

適度にファンキーでありながら非常に洗練された都会的な面も併せ持つ稀有なグループであります。

アメリカでは非常に人気のあったグループでありまして、彼らの演奏を真似したようなピアノトリオも数多く存在します。ですが、このトリオのような素晴しいグルーブを持ちえたものは知る限りありません。

この黄金期のラムゼイ-レッド-ホルトですが良くある大人の事情で解散をしてしまい、ラムゼイ ルイスのグループとレッド-ホルトのグループに分裂します。
それぞれにメンバーを集めてアルバムを作るのですがこの三人が一緒に作ったような素晴しいアルバムは出来ようはずもありませんでした。

本当に絶妙な組み合わせであったピアノトリオであったという訳です。


このアルバムをかけながらシャンパンをあけてくつろいでいると、良き時代のアメリカのクラブで過ごしているような気分が味わえます。六畳一間のこたつで寝そべってる状況では無理かも知れませんが…… そこはそれ気を気でやしないまして ね。

クリスマスアルバムと言うのはなかなか他の時期では聴くことが出来ないようですが、このアルバムに限っては明るい感じになりたいときにお皿の上に載せたりします。

ジャジーという言葉がぴったりとあてはまる佳作であります。

この記事で紹介したアルバムです。
Sound of Christmas



つけたしでありますが

このラムゼイ ルイスのアルバムはアーゴと言うレーベルから発売されました。ところが今現在はヴァーヴの名前の下に発行されています。
アーゴの作品は統合により現在ヴァーヴ傘下で発行されているようです。しかしながらアーゴの作品をヴァーヴのレーベル名で販売するのはやめてほしいものです。
アーゴと言うのはチェス・カデットといったシカゴでの名の有るレーベル名であるわけで、私たちジャズの愛好家にとってはブルーノートやコンテンポラリー同様意味深いレーベルであります。
ヴァーヴももちろん古くはノーマン グランツのレーベルとして名を成し、MGM傘下でもウエス モンゴメリーやウィントン ケリーと言ったミュージシャンの代表作を多数産み出しています。
それらをいっしょくたにヴァーヴと言う名前で発行するレコード会社にはジャズに対する愛情がかけているのではないかと疑ってしまいます。
何でもかんでもブルーノートの名前で発行する会社もあわせて、真剣に再考していただきたい物です。
こんなところで書いていても何の足しにもなりはしませんが。(苦笑)

2008年12月19日 埋もれたCD紹介 トラックバック:0 コメント:0

販売したかも(BlogPet)

きのうsonnyと、販売したかもー。
でも、口実っぽい発行したかも。
それできのう、存在しなかった。

*このエントリは、ブログペットの「silver」が書きました。

2008年12月18日 埋もれたCD紹介 トラックバック:0 コメント:0

遅まきながらソニー ロリンズの新譜を ROAD SHOWS vol.1

ロード・ショー VOL.1

新譜のチェックすらままならない状況なのですが、さすがにロリンズの新譜を無視することは出来ずに買い求めました。

今回のアルバムは1980年から2007年にかけてのライブの演奏をそのまま選択して作品化したものです。聴いた感じから言うと多分当初からアルバムとして発表することを前提に録音されたものではないと思います。

演奏の録音状態はそれぞれのライブ会場のPAをそのまま反映しているようです。その為に各楽器間のバランスが悪かったり、音場が不鮮明であるトラックもあります。しかしながら聞くに堪えないといったほどでもありません。

コンサート会場での音を聴きなれている人であれば、かえってこの録音状況を実態にそくしたリアルな物だと感じるかもしれません。


グループのメンバーも四半世紀以上にわたる期間の録音とあって様々なミュージシャン達が参加しています。もっともトロンボーンの甥っ子クリフトン アンダーソンだけは不変のメンバーであります。個人的にはドラムズのアル フォスターが参加しているトラックが三っつもあることが嬉しいです。


ロリンズのコンサートのもようについて何度か記事にしたとおりで、ロリンズと言うのは演奏の出来不出来が非常に激しいのでライブ録音による作品化ということで少し不安がありました。

アルバムを聴いた結果から言えばアルバムに選択されたトラックはどれもロリンズの演奏の平均点をクリアしているように思いました。ただこのアルバムに収められた出来以上のコンサートはもっとあると感じます。


そういったアルバムの中でひときわ鮮やかに思う演奏が1曲目の”Best wishes"です。この曲に関しては文句なくライブでの最良の状態のロリンズを捉えた物だと言えます。楽曲の始まりから9分26秒最後の一音にいたるまで、まさに奔流のようなアドリブが繰り広げられています。

調子のいいときのロリンズのライブ演奏と言うものの典型がここにあるといってよいと思います。迷いやてらいといったものが全く無く、そこにはインプロバイザーとしてののぞむべきものが欠けることなく圧倒的な力と自然さで提示されています。

ロリンズの凄いところはこれらのアドリブが難解さをともなわずに、いとも自然に演奏されているところでありましょう。このような演奏の場に居合わせたならばジャズの初心者や玄人などと言ったことは関係なく、その演奏の中に感動をおぼえること間違いなしです。

私としてはこのアルバムはこの1曲目の演奏のためにだけ買っても損はしないと言っておきます。

この曲が日本の東京でのコンサートでの収録であったことは日本人にとって少し誇らしいような気がするようにも思います。ただし、拍手や歓声そして掛け声がダサいことはもうデフォルトであります(笑)。


その他のトラックのなかでは多分最後のロイ ヘインズとクリスチャン マクブライドとともにピアノレストリオの演奏に注目が集まることでしょう。

ある程度ソニー ロリンズと彼の活動期間にわたるジャズの演奏を聴いたものにとっては、このトラックが意味深い物だとして感じることが出来ると思います。しかしながら単独でこのトラックだけを取り上げて万人の方に素晴しい演奏だと推薦できるとは私には思えません。


その他のトラックに関しては先に述べたとおり良くも悪くも平均点のロリンズのコンサートがうかがえる内容だと聴き取れました。

第一集と銘打ってあるわけですからまだまだ発表すべきコンサートのもようがストックされていると言うことでしょう。その中にこのアルバムでの1曲目以上の神がかったロリンズの姿が納められていることを願っています。


多分最近のロリンズのコンサートに足を運ばれたことの無い方はこのアルバムが良い指標になることだと思います。1曲目は凄いですよ。



この記事で紹介した作品です。
ロード・ショー VOL.1



2008年12月01日 新譜紹介 トラックバック:0 コメント:2