祝 ザナドゥ 復活 ピーター バーンスタイン セロニアス モンク集

Monk

"Monk" (XANADU!!)
Peter bernstein trio
Peter Bernstein(g)
Doug Weiss(b)
Bill Stewart(ds)

ピーター バーンスタインの久しぶり新録音がセロニアス モンクの作品集であることに少しばかり驚きました。

ですが、もっと驚いたのはそれがザナドゥレーベルからの新録音であることでした。

私のブログやメルマガ(すいません永らく滞っております)をお読みいただいている方はご存知のとおり、ザナドゥというレーベルそしてプロデューサーのドン シュリッテンが大好きであります。

ドン シュリッテンがプロデューサーとして復帰したのかとこのアルバムのライナーを確認すると、そこにはGreg Schollと言う見慣れぬ人の名前がクレジットされていました。ううーん、残念。

そしてアルバムの販売者にはorchardと記載がありました。このオーチャードと言う会社を調べてみますと、さまざまなジャンルにわたりかなりのレーベルを傘下におさめているようです。初めて知りましたがジャズのレーベルでも
Leo
Shanachie
Storyville
Vee Jay
の販売を行っています。


ザナドゥに関しては今年の一月に初リリースしたようで、新録音についてはこのピーター バーンスタインのみ。その他にも旧カタログのゴールドシリーズから5枚のアルバムがリリースされています。

Bebop Revisited, Vol. 1 (旧カタログの120)
At The Village Vanguard - Earl Hines and Jimmy Raney(同106)
Bud In Paris - bud powell(同102)
Harlem Odyssey(同112)
International Jam Sessions(同122)

ザナドゥの旧作品がなかなか手に入りづらいとこぼしていましたが、この調子で旧作がすべてリリースされればうれしいですね。

もちろん新譜がどんどん製作されればこれまたうれしいことです。


でもどうやらこれでドン シュリッテンの完全リタイアが確実なようで寂しさも感じます。



さて、バーンスタインの新譜についてですが一聴してギターの音色が細身になっているのに気がつきました。バーンスタイン、ギター変えましたかね。ただ、録音の状態がそれほど良いとも言えないのでそのせいかもしれません。

モンクのそれぞれの曲がとてもよく考え練られているのが良くわかります。ベースとドラムズともぴったりと合っていてとてもスムースに聴くことが出来ます。とかく難解であるように思われがちなモンクの曲ですが親しみやすい表情をもったモンク集として楽しめると思います。

曲の解釈にはバリー ハリスとよく似ている部分が多いようで、そういえばどことなくロニ ベン ハーの演奏のような雰囲気があります。

これまでのバーンスタインの演奏からするとかなり芸風が変わったように感じます。前回の作品からこの新作まで3年以上ブランクがあいていたのですが、バーンスタインに何らかの心境の変化があったのかもしれません。

私としてはバーンスタインの個性を前面に押し出したモンク作品集を期待したので、すこしばかり肩透かしを喰った気分がしました。


それはそれとして、モンクの作品をリラックスして楽しみたいと言う方にはうってつけの佳作であると思います。モンクの曲が苦手だと言う人は結構いるようなので、そんな人達にはこのアルバムがモンクの曲を楽しめるいいきっかけとなるんじゃないでしょうか。



グレッグ ショルというプロデューサーについていて調べてみたのですが、ジャズのプロデュースと言うことでは他に作品を見つけることが出来ませんでした。

ところがオーチャードと言う会社を調べているとなんとCEOをつとめているのがグレッグ ショルその人でした。

プロデューサーが社長の単なる旦那芸なのか、それとも社長自ら気合を入れてザナドゥを盛り立てようという意図なんでしょうか。


私としてはこれからのザナドゥの活動が非常に楽しみであります。
ガンバレXANADU!



この記事で紹介したアルバムです。
Monk



2009年04月30日 新譜紹介 トラックバック:0 コメント:2

前回(BlogPet)

silverは前回も変化しなかった?

*このエントリは、ブログペットの「silver」が書きました。

2009年04月29日 埋もれたCD紹介 トラックバック:0 コメント:0

Buddy Tate Meets Abdullah Ibrahim ソウルの邂逅

Buddy Tate Meets Abdullah Ibrahim: The Legendary 1977 Encounter

”Buddy Tate Meets Abdullah Ibrahim” 
       Abdullah Ibrahim (Dollar Brand) (Chiaroscuro)
   Buddy Tate ( ts )
   Abdullah Ibrahim (Dollar Brand) ( P )
   Cecil Mcbee ( b )
   Roy Brooks ( ds )
 
1913年生まれ。カウント ベイシー楽団のメンバーとして名を馳せたバディ テイト。
バディ テイトというミュージシャンを知っていてはいても、モダンジャズを主食としていた私にはなかなかその音楽に関心を持つまでにはいたりませんでした。

アブダラー イブラヒム(旧ダラー ブランド)の音楽にはかねてから大きな愛着を感じていました。ですが標記のアルバムを耳にしなければテイトの演奏を楽しめるようになるには長い時間が必要であったと思います。

たぶん1980年前後であったと思いますが、イブラヒム目当てでこのアルバムを手に入れて聴いてみたときにかなり大きな衝撃を受けました。



スイング真っ只中にビッグバンドで活躍していたバディ テイト。かたやモダンジャズも一息つきかけた1960年代の終盤に彗星のごとく現れ、斬新なピアノの語り口でジャズ界の話題をさらった南アフリカの新星アブダラー イブラヒム。


二人を取り持つリズム隊のセシル マクビー(カバン屋さんじゃあないです)が1935年生まれ、ロイ ブルックスが1938年生まれ。彼らとてバディ テイトとは親子ほどの年の違いがあります。

イブラヒムはこのリズム隊で当のアルバムに先だってエンヤに”The Banyana: Children of Africa”という作品を残しているので、彼らとは旧知の間柄といえます。


アルバム冒頭A面一曲目はイブラヒムのオリジナル”Goduka Mfundi”。
バディ テイトとしては初めて演奏する目新しい曲だと思うのですが、難なく飄々と洒脱にソロをとるのを聴いてのっけからあまりの気持ちの良さに身をよじりました。

 ねばりつくようにぐいぐいと曲を推進するマクビーのベース
 時折絶妙にパーカッシブに合いの手を入れるブルックス
 テンションを保ちながらストーリーを展開するイブラヒム

音が出るまでは想像もできなかった絶妙のコンビネーションです。


三曲目のバラード”Poor Butterfly”で、大きく歌心あふれるテイトのソロもたまらない魅力があります。

生まれも時代も大きく隔たったかれらの間で、かくのごとく音楽が成立するとは思いもよりませんでした。


大地の匂い
都会的な粋
ファンク
力強い肉体の躍動
精錬された知性
そして脈々と受け継がれる血


ジャズにおいて語られるブルーズの本質をここに見る思いがします。


ビバップやスイング、モードなどといったカテゴライズにとらわれていると決して生まれることのないアルバムです。ジャズという世界の大きさと深さをみせつけられた作品でもありました。

そして何よりバディ テイトというすばらしいミュージシャンを聴き知ることが出来たのが嬉しいことでした。


”Buddy Tate Meets Abdullah Ibrahim”が世間でいかほどに評価されているかは別として、音楽を愛する人に自信を持ってお薦めする名盤であると保証いたします。



キアロスキューロは廃盤にせずに多くの作品をCD化しているはいいですね。

Buddy Tate Meets Abdullah Ibrahim: The Legendary 1977 Encounter



2009年04月22日 埋もれたCD紹介 トラックバック:1 コメント:4

Buddy Tate Meets Abdullah Ibrahim ソウルの邂逅(BlogPet)

sonnyの「Buddy Tate Meets Abdullah Ibrahim ソウルの邂逅」のまねしてかいてみるね

”TheLegendary1977Encounter

*このエントリは、ブログペットの「silver」が書きました。

2009年04月21日 blog pet トラックバック:0 コメント:0