リムスキーと歩けば棒に当たる(ミキシンググラス)

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世間ではシルバーウィークなんて浮かれているようでしたが私は貧乏ひまなしでしたので、先日ちょっとだけ神戸新開地にリムスキーとあそびに出かけてきました。

ほんとうは三宮の金時食堂で口を湿らせる予定だったのですが、残念なことにお休みでした。仕方がないので中華街で豚足などつまみまして、新開地で飲んだくれました。冒頭の写真は毎度おジャマする立ち呑み屋さんです。

リムスキーがごきげんにつまんでいるのはナポリタンスパゲッティですな。そんなもんが酒のあてになるのかという向きもございましょうが、立ち呑み屋さんでこやつをちょくちょく見かけることから少なくない御仁が酒のお供にしているようです。

リムスキーも女子のはしくれでありまして、パスタが好きなようでここへ来るたびにナポリタンを注文しています。ナポリタンと書きましたがところによってはイタリアンスパゲッティと呼ぶお店もあるようです。スパゲッティはイタリアのものだろうにことさらにイタリアンと呼ぶのはどういうことでしょうなぁ?


リムスキーの手元にあります小さいグラスの中身は当然水ではございません。焼酎のみの方ならご存知の銘酒「なかむら」であります。焼酎ブームが少しは落ち着いてきていますがそれでもまだまだ7000円前後で取引されるプレミア酒です。

焼酎居酒屋などでは一杯千円は超えようかという値段ですが、このお店ではなんとたったの三百円です。これを飲まない手はありませんので映ってはいませんが、私の手元にも同じく「なかむら」が(笑)。外の明るさからもわかるとおり真昼間からイモ焼酎を生のままあおっております。

カウンターの中にはそのほかにもよだれの出るような焼酎や日本酒が十数種並んでいます。のんべえの目を惹きましたのが「越の寒梅 特別純米」。 おそるおそるお値段をたずねますと一杯五百円!
 
 さて、わたしは越の寒梅を飲まずに帰ることができたのでしょうか



ややありまして、ご機嫌の酔っぱらい二人組はすぐそばのアーケードをひやかしながら徘徊しておりました。間のいい具合にショーウィンドの前ではガレージセールが行われていました。
 なんぞええもんはころがってないかな
とみわたすと目についたのがこれ(写真手前)

ミキシンググラス

あまり一般の方のおうちにはないでしょうが、バーでお酒を飲むことを日常としておられる方はご存じだと思います。ミキシンググラスまたはステアグラス(スターグラス)とよばれるもので、カクテルを作るための用具です。

カクテルを作ると言えば普通に思い浮かべるのはシェーカーでしょうが、シンプルでシャープなカクテルを作るためにはこのミキシンググラスを使ってステアにより作成されます。その中でも最も有名なカクテルはマティニだと思います。

店ではサラリーマンのころから気に入って使っていた古いミキシンググラスがあったのですが、ちょっとした不注意で壊してしまいました。代わりの品を購入したのですが最近はミキシンググラスはあまり多くの種類は作られていないようでした。

ミキシンググラス 400ml

ミキシンググラス (クリスタル)

今、購入できるのはこのような形のものばかりでした。

仕方がないので写真奥にあるような一般的なミキシンググラスを使っていたのですが、ステアというのはなかなか微妙な感覚が必要でどうにもしっくりと手になじまずに不満をおぼえていました。

ところがなんということかこのガレージセールでならんでいたミキシンググラスは店晒しであったようですが、とても使いやすそうに見えました。手に取ってみるとやっぱり手にしっくりくるようです。

じゃっかん嬉しさに興奮しながらもさも落ち着き払って、なんということもないがという態で
 「すんません、これなんぼですか」
と店番のおじさんに聞くと
 「うーん、○○円でええわ」
 「これください!」

あとから聞くと目にもとまらぬ速さでおじさんに小銭を渡していたと、リムスキーが笑いながら話しました。

うふふ、だってこれくらいのサイズでセミクリスタルにハンドカットのキリコが入った手頃なミキシンググラスなんてそうそうないんだよ。


というわけでまた店ではおいしいマーティーニが飲めるようになりました。

というかほとんど私とリムスキーが飲んでるんですが。


けっこう幸せな気分な私です。

2009年09月30日 お酒の話 トラックバック:0 コメント:2

注文したかも(BlogPet)

きょうsilverは、注文したかもー。

*このエントリは、ブログペットの「silver」が書きました。

2009年09月27日 埋もれたCD紹介 トラックバック:0 コメント:0

Frank Hewittにはおどろかされた

We Loved You

"We loved you" (smalls)
Frank Hewitt


スモールズの話題のついでにCDの話をひとつ。

アメリカという国は全く広いのでジャズを何年も聴いている人にとっても、まだまだ見たことも聞いたこともないようなミュージシャンがごまんといます。

もちろん若手のミュージシャンであればそんなことは当たり前です。けれども還暦をこしているようなジャズミュージシャンで、優れた実力を持った未知の演奏家というのはなかなかいるものではありません。


五年前くらいのことでしたがジャズクラブであるスモールズが新しく自前のレーベルを立ち上げました。

その一枚目のアルバムが冒頭のフランク ヒューイットのものでした。信頼のおけるクラブのリリースということで、リーダーはもちろんサイドメンのベースやドラムズの名前も知らなかったのですがみずてんで購入しました。

アルバムジャケットには少しばかり頑固そうな年配のミュージシャンがピアノの前で座っています。どうやらこれがヒューイットのようです。

少しばかりの期待を持ちながらプレイヤーへアルバムを載せました。


流れ出てきた一曲目の「ゴースト オブ ア チャンス」のイントロを聴いたとたんに、私の耳は彼のピアノに釘づけになりました。

ヒューイットの紡ぎだすその音楽は何とも言いようのない、ブルージーさと確たる信念をもちあわせた滋味深い響きがします。何年かジャズを聴いた確かな耳を持っている方ならば、自分が覚えているピアニストの中には無いこの新しい才能に驚かれること間違いなしです。


私のつたない表現力では彼のピアノについて表現するのに力不足なのですが

  太陽が沈んでしまった直後の薄明かりの残る時分に
  キラキラと鈍く光る湖面の波紋をみているような
といった心持がします。


調べてみると2001年のこの録音時にヒューイットは65歳になっていたはずです。
これほどのピアノの実力者がどうしてこのファーストアルバムを発表するまで、世間の中で埋もれたままであったのでしょうか。

ちょっとばかり調べてみても彼の録音らしいものは、新生インパルスでのオムニバスアルバムの一曲にしかピアニストとしてのクレジットは無いようです。ローカルミュージシャンであればこのようなこともままあるのですが彼は生粋のニューヨーク生まれのハーレム育ちであるそうです。

とっても不思議だとしか言いようがありません。重ねて調べてみるとどうやらユニオンカードの取得ができなかったようで晩年までクラブでの演奏ができなかったようです。

ソニー クラークが同じ理由でクラブでの演奏をできなかったために、アメリカ本国では知名度が非常に低かったのと似ているかもしれません。ただクラークの場合はブルーノートに幾枚もの録音を残していたため、日本ではとても人気のあるミュージシャンであったのはご存じのとおりです。


残念なことに調べていくうちに彼はすでにこの世を去っていることがわかりました。ただ幸運なことにスモールズでのライブの記録は相当数あるようで、すでに五枚のアルバムがスモールズレーベルで発行されています。


このアルバムの不満な点を強いて挙げるならば、サイドメンの実力がフランクに比べて少しばかり劣るところにあります。

そういう点でいうならばドラムズにベテラン実力者のルイス ヘイズを迎えた

Not Afraid To Live

"Not Afraid To Live"のほうが完成度が高いと思います。

他のリーダーアルバムでもサイドメンの実力を問題にしなければヒューイットの素晴らしいピアノが楽しめます。

もっと強力なフロント陣やサイドメンとのアルバムがあればと感じますが無い物ねだりですね。

個人的には最初の驚きがとてもおおきかったので"We loved you"のアルバムの印象が強く、一番聴く機会が多いです。

どこのジャズ喫茶にでもあるというわけにはいかないでしょうからなかなかジャズファンに彼の名前が浸透するのは難しいでしょうね。

まだまだ日本では彼の魅力に触れていない方が多いと思うので、ぜひ一度聴いてみていただきたいと思います。現在はスモールズのアルバムもアマゾンなどで比較的簡単に購入できるようになっています。



著名でなくても素晴らしいミュージシャンはたくさんいますよ。




この記事で紹介したアルバムです。
We Loved You
Not Afraid To Live


2009年09月02日 埋もれたCD紹介 トラックバック:1 コメント:6

実力(BlogPet)

きょう、実力者へ演奏するはずだったみたい。

*このエントリは、ブログペットの「silver」が書きました。

2009年09月01日 埋もれたCD紹介 トラックバック:0 コメント:0