ロリンズでもクリスマス かな?



"That's Him" (Riverside)
Abbey Lincoln
Abbey Lincoln (vo)
Kenny Dorham (tp)
Sonny Rollins (ts)
Wynton Kelly (p)
Paul Chambers (b)
Max Roach (ds)


暇な時間にはネットラジオをかけっぱなしにしていることが多いのですが
この時期になるとやはりクリスマスソングが多くかかるようになります。

先日、いつものようにアメリカのジャズ局を聴きながら
皿洗いをしているとビリー ホリディのようなうたいまわしの
ボーカルが聞こえてきました。

コーラスが終わり間奏に入ったとたんに
間違えようの無い野太いテナーサックスの音色が
「おーっロリンズやん」

かかっていたのは上記の"That's Him" から
"Happiness Is A Thing Called Joe"でした。


"Happiness Is A Thing Called Joe"と言う曲は
直接にはクリスマスの歌ではないのですが
歌詞の中に
「あなたが微笑めばたちまちどこでもクリスマスになる」
といったような歌詞があるのでクリスマスの曲の一環として
ラジオでかかっていたのでしょう。

直接ヴァレンタインデイとは関係がなくても
「マイ ファニー ヴァレンタイン」がヴァレンタインデイにかかるようなもんですね。

なかなかこなれた曲がクリスマスにかかるようになった日本でも
ちょっと "Happiness Is A Thing Called Joe"がかかることはないですね。


このアビー リンカーンのアルバムですが
面子を見ていただければわかるようにそうそうたるメンバーが
バックミュージシャンをつとめています。

よく知られるようにこの時期マックス ローチは
アビー リンカーンといい仲であったわけですが
当時のローチのレギュラーグループの面々に
ウィントンとチェンバースを加えたといった感じです。

ウィントンは歌伴としても有名ですが
ロリンズやドーハムの歌伴は珍しいと思います。

二人とも実力者であるうえに
歌心のあるソロをとることで認められているわけですから
並大抵の歌い手では彼らの伴奏で肝心の歌がかすんでしまいかねません。

そこはさすがにアビー リンカーン……
 とつづけるのが一般的なながれでしょうが

わたしなどはバッキングのミュージシャンのすばらしい演奏に耳を奪われ
ヴォーカルが入ってくると
 「おいおい、もうちょっと演奏をきかしてぇなぁ」
なんてため息をつき
 「このアルバム、ヴォーカルさえなかったら……」
などと罰当たりなことさえ口走りそうになります(笑)。


ちなみに、
このアルバムある珍しい演奏が記録されていることでも有名です。

ウィントン ケリーが伴奏しているのです。

先ほどにも記したとおりケリーが歌伴を勤めるのは
珍しくもなんとも無いのですがその楽器がベースなのです。

最後の"Don't Explain"だけが
チェンバースに代わりケリーがベースを勤めているのです。

名手チェンバースを擁しながら何ゆえにウィントンがベースを弾いたのかはなぞですが
ポール君はおトイレにこもってオクスリの時間だったんでしょうか?

その気になるウィントンのベースの腕前ですが
本職のチェンバースに比べると分はありませんが
とつとつとした音のつむぎ方に説得力があり
個人的にはありだと思います。


ネットラジオを聞いていると
普段は忘れているアルバムも思い返すことが出来て
なかなか楽しいものですね。


皆様にもいいクリスマスでありますように
Happy Holidays!




この記事で紹介したアルバムです
That's Him



2011年12月21日 埋もれたCD紹介 トラックバック:0 コメント:4