第2回 将棋電王戦 第5局 三浦弘行 vs GPS将棋 を見て将棋がジャンケンになる日を思った




現役のA級プロ棋士とコンピュータープログラムの大将戦の
将棋対局があったと報道されました。

結果はプロ棋士三浦弘行八段の敗退となりました。


個人的な感想としては
「来るべき日がやってきたのか」
といったところでした。

たいていの方はもうご存知でしょうが
チェスの世界では人間よりも
コンピューターシステム及びプログラムの方が強くなっています。

ただ将棋の世界ではチェスと異なって
ルールが複雑であるために一局の対戦での
考えられる指し手が膨大であるので
コンピューターがなかなか人間に及ばないようでした。

  チェスですと敵に取られた駒は盤面に戻すことは無く消耗戦です。
  ところが将棋では取った駒は相手のものになり盤面に打つことが出来ます。
  また、将棋には駒が成ることができますし、成らないという選択も可です。


しかし近年のコンピューターの性能(処理能力やメモリーなど)は
急速な進歩を遂げました。
もちろんプログラムにしても昔のものからすれば格段の進歩を遂げています。
 
そうであってみれば人間がコンピューターに将棋で負ける日は
それほど遠くない日に訪れるであろうことは簡単に類推されました。
  

将棋やチェスといったゲームが偶然性にたよらずに
数学的に帰納されるルールに則って行われるものであれば
人間よりもコンピューターの方に分があるのは当然です。

ただそれは無限の時間があればという注釈つきですが
今回の結果は人間同士の対戦と同等の時間内においても
コンピューターの処理能力が上回る日が来たのだということでしょう。




私自身の将棋の腕前は言いますと
20年以上前の市販されていたプログラムに
コテンパンにやっつけられるほどの下手であります。

自慢ではありませんが大学時代の同僚に
高校にあがるか奨励会に上がるか悩んだという猛者が居まして
そやつに飛車角金銀桂馬落ちという大ハンデ戦で負けたことがあります。



プログラムやらシステムといったものからは距離をおきたいと
日ごろから考えているのですが今回ばかりは気になったので
対局の棋譜を眺めることにしました。

さて、それほどの腕前の私が対戦の棋譜を見て思った感想が

 「あれあれ、プロがぼろ負けやな……
  この感じは覚えがあるぞ
  そうや僕がコンピュータープログラムと対戦して負ける感じと一緒やん」

先ほども述べましたとおり私は将棋の腕前はまったくのヘボであります。
したがってプロの指し手の成否などがわかるわけもありません。

ですがプロ棋士のコンピューターに負ける様が
私が負けるありさまとソックリだと思ったのです。


対戦後に三浦氏が
「どこでミスをしたのかはわからない」
と言ったこともうなずけるような気がします。

それはコンピュータの終局におけるスピード感と
少しの相手のミスをも見逃さない的確さによるものだと思います。


コンピューターと言うのは原理的に限られた局面(つまり指し手が限定された)では
無類の強さを発揮します。

すべての考えられる指し手を網羅して考慮できるような場合では
コンピューターは原理的にミスをしません。

ですから詰め将棋などではコンピューターは
全く人間には及びもつかない力を持っています。


人間はと言いますと
最終的な勝負の決着に到達するまでには
総合的な盤面上での優勢を保つように駒を進めます。

いわゆる「形がいい」と言われるようなことですね。

じわじわと自分が優勢になるように勝負を進め
最終的に決戦を行う場面を決めると言うのが
対等な人間同士の勝負のありようです。


ところがコンピューターと言うのは限定された局面では正確に勝負を認識できます。

コンピューターの処理能力が累進的に上がってくれば
限定された局面と言うのはどんどん限定されないこととなります。

つまりコンピューターと言うのは勝負の決着が着く局面を
処理能力が上がることによって勝負の初めにまでひろげることが可能です。

この棋譜を見る限り勝負の決着を見極める局面が
序盤から中盤に差し掛かったところでコンピューターが見切ったようです。



どこが悪かったのかわからないと三浦八段は言ったようですが
コンピューター相手の将棋に慣れていないような気がします。

 コンピューターは決着の着く局面から遡っての指し手をよんでくること
 その結果人間同士のような状況の見合いなどは無くスピードがあること

このようなことを踏まえたときには
今回の勝負の中に悪手があったことが判るのではないでしょうか。

いずれにしても今回の指し手に関しては
プロ棋士たちの間で定跡化されるのは間違いないでしょう。


コンピューターのシステムやプログラム原理を熟知した人が
プロ棋士にトレーナーとして付いてもらえば
まだまだ人間がコンピューターに完敗する日は先に延ばせるような気がします。


とはいってもどれだけのあいだ人間がコンピューターと好勝負を行えるかはわからないですね。


最終的にはコンピューターの進歩によってすべての指し手が解析され
先手が歩を一つついたとたんに
相手が投了なんてことになるんですかなぁ。

いや、先手を決める駒を振った瞬間に勝負が決まるわけですか。


うん?
それやと将棋てじゃんけんと一緒やんか
ははははははははははははははははははははははははははははははは




2013年04月25日 ジャズではない話 トラックバック:0 コメント:1

ウエィン ショーターの「ペガサス」と日本のメロディーの謎解決

pegasus


ウェイン ショーターの新譜「ウイズアウト ア ネット」について前回記事にしました。

その中で演奏される「ペガサス」について
 (このペガサスで演奏されるモチーフが日本の歌にあったはずですが
           思い出せません どなたかご存じないですか?)

と書きました。


その後どなたからも有力な情報は寄せられませんでした。
自分自身でもこの日本の歌について頭にこびりついてはいるのですが
歌詞や曲名がどうにも思い出せませんでした。


その曲は軍歌か何かのようだと思うのですが
それ以上のことは私の記憶の中で曖昧模糊として判然としません。

最近ただでさえ物覚えが悪くなっているうえに
長年のアルチューハイマー症候群におかされているので
こうなるとどうにもなりません。



そんな感じで悶々とした気持ちを抱きながら
この歌について放置していたのですが
この間の日曜日の夕方になって突然とこの歌の歌詞が
頭の中に浮かびあがりました。

「青葉茂れる……」


  青葉茂れる って何の歌やったかいなぁ
  でもなんでこんな歌知ってるんかなぁ
  おふくろが口ずさんでたような気がするなぁ
  あぁ 楠正成の歌か?
  楠正成て戦前は忠臣の鑑やもんなぁ
  あぁ、ほんで軍歌やと思うてたんか
  そういや右の街宣車ががなりたてとったなぁ


といった一連の想いが頭の中で駆け巡りまして
「ペガサス」の中で引用されていた歌は
「青葉茂れる(大楠公)」だとわかりました。

おおーっ めでたしめでたし
といきたいところですが


 なんでウェイン ショーターが「青葉茂れる」なん???


というわけで新たな疑問がでてくるわけでありまして


  ウェイン ショーターと日本の関係といえば
  元奥さんのみやこ(娘さんの説も)さん
  それでかなぁ

  そういえばショーターは創価学会員やなぁ
  そやけど学会と「青葉茂れる」て何の関係やねん
  
  あっそういうたら昔学会員やった同僚が
  学会では「青葉茂れる」て歌う言うてたなぁ

ここまでくればあとはグーグルの力ですな
  ”創価学会、「青葉茂れる」”   検索

 ビンゴ!!!!!!!!!!!!

なるほどねぇ
そうでしたか


もしやと思って
「ウィズアウト ア ネット」のリーフレットを
虫眼鏡でくまなくチェックすると(もう老眼で小さな字は読めんのよ)

ありました

 "Thanks and appreciation to
Dr.Daisaku Ikeda"

バスター ウィリアムスのアルバムでは謝辞があったけど
ショーターのアルバムでは初めてでははいでしょうか。



こんな本もでてることですしねぇ。
読んでみたい気もしますが
うちは「南無阿弥陀仏」ですからなぁ。



で、もう一つ新たな疑問
 何で「ペガサス」で青葉茂れるなん?

はい、
その答えが冒頭の写真です。

楠公さんが愛馬にまたがって駆けているすがたが
「ペガサス」に見えないことも……

これはちょっと穿ち過ぎましたかな(笑)


いやぁでも個人的にはスッキリデス。

2013年04月04日 新譜紹介 トラックバック:0 コメント:6