大阪 京橋 モダンジャズ NONSY(元ジャズ喫茶SONNY)21周年のおしらせ



NONSY21周年記念を
この場をお借りしてお知らせさせていただきます。


おかげさまで11月27日を持ちまして
当店は22年目を迎えることとなりました。

ささやかではございますが恒例となりました
感謝祭を開催いたします。


11/27(木)28(金)29(土)30(日)

内容 3000円にてプレミアムドリンク一杯と
    スタンダードのウィスキー、焼酎、スピリッツ等を
    お好きなだけお召し上がりいただけます
    チャージも込みのポッキリ価格です


皆様お誘いあわせの上
ご都合のよろしい日にちへお越しください

一見さまもご遠慮なく
この機会にどうぞいらしてください

21年も商売をやりながら
いまだに素人然としていて
今頃になって少し恥ずかしい気持ちです。

21年の間本当にありがとうございました
これからもよろしくお付き合いの程お願いいたします

                    
                          店主 敬白

2014年11月18日 営業案内 トラックバック:0 コメント:2

ジョシュア レッドマンにロリンズとカークの血脈 ちょっとツェッペリン


"Trios Live" (Nonesuch)
Joshua Redman
Joshua Redman (ts,ss)
Matt Penman(b)
Reuben Rogers (b)
Gregory Hutchinson( ds)


いまだにバリバリのジャズファンであると自称するおっちゃんたちが
新人ミュージシャンとして名前を挙げるのが
「ウィントン マルサリス」
というのは
よくあるよくある ”ジャズあるある” 
なんですが
もうちょっと新しめのミュージシャンとして名前が挙がるのが
「ジョシュア レッドマン」です。

今ちょっとジョシュアのバイオを確認したんですが
ジョシュアももう45歳の中年のおっさんです。


ジョシュアの演奏をして良く語られることが
「こむづかしい」
「頭でっかち」
なんてことなんですが
デビューしてすでに20年以上になる
彼の新譜をそんな人たちに聴いてほしいものです。


のっけに演奏されるのが「マック ザ ナイフ」ですので
いやおう無くロリンズを連想させるのですが
演奏の編成がピアノレスのワンホーンなので
いやにも増してロリンズ感が……

と思いながら聴いてみますと
ジョシュア君見事にロリンズを消化して
自分の血と肉にしていて
嬉しくなります。

ロリンズの大きな美点として挙げられることに
スペースの自由さがあると思うのですが
ジョシュアもゆうゆうとこの曲を
自在に動き回っていて素晴らしいです。

またアドリブも難解にならずに
テーマに沿って繰り広げられるところも
ロリンズにおとらず親しみやすい演奏と
感じられる一因だと思います。


私はジャズの演奏が
聴衆を置いてきぼりにして
演奏家の殻に篭りきるようなアルバムが
多くなってきているのは否めない事実だと思います。

そういった
「わかる人だけにわかってもらえればいいのだ」
といった演奏も嫌いではないのですが
やはりそればかりだと疲れてしまうこともあります。

ジョシュアの演奏もデビュー当時には
そういった感が無きにしも非ずでした。

ライブの演奏ということも手伝って
このアルバムでは良きエンターテインメントの味わいが溢れています。


冒頭の曲から順に続く曲を聴いていくと
ロリンズの影響ばかりか
なんとローランド カークの演奏をも
ジョシュアが咀嚼し自分の表現の中にすっかりと
溶け込ましていることも聴き取れます。


最後に演奏されている曲が
ツェッペリンの「ジ オーシャン」という点も高評価です。
20-30年代の古いスタンダードばかり演奏されることに
ずっと不満を感じている私としてはとても嬉しいです。


新人の頃からその傑出した才能を世に認められていた彼ですが
今に至るまでに弛まずに努力を重ねて
この境地に到達しているのですなぁ。




ここしばらくのジャズ界でのテナーサックスは
クリス ポッターと
ジョシュア レッドマンが牽引していくような気がしますねぇ。


いまだにジョシュアのことを
頭でっかちとして語っている人たちに
そして現在の熱い演奏を求めている人たちに
ジャズをちょっと聴いてみたいと思っている人たちに
この作品を紹介したいです。

快作です。


この記事で紹介したアルバムです
Trios Live

2014年11月14日 新譜紹介 トラックバック:0 コメント:2

なんちゃってプラスチックホーンのパーカーをipodで

チャーリー パーカーが白いプラスチックのアルトを用いて
録音を行ったものがあるというのはよく知られています。



”Jazz at Massey Hall”  (Debut)
Charlie Parker  

Dizzy Gillespie (tp)
Charlie Parker (as)
Bud Powell (p)
Charles Mingus (bs)
Max Roach (ds)
l


有名なのはマッセイホールでのオールスターセッションの
上記のアルバムでしょう。

ジャケットに写っているパーカー(チャーリー チャン)の持っているアルトは
普通の金属製のアルトサックスなのですが
共演者のインタビューなどから吹いていたのはプラスチックのアルトだという事です。

例によってパーカーは薬代を捻出するために自分のサックスは質屋にいれていて
急遽このプラスチックのサックスを吹いたのだそうです。

材質がプラスチックであるだけあって
普通の金属のサックスに比べると半額ほどの値段であったようです。

グラフトンというのがそのサックスのメーカーなのですが

大阪京橋ジャズNONSYプラスチックアルト

こんな感じのアルトです。


で このマッセイホールのパーカーのアルトの音色なんですが
耳の良い人たちの中には確かにプラスティックの音がする
なんて主張されるんですが
どうも平凡な耳の持ち主の私には
パーカーであるというのは認識できても
そのアルトがプラスチックであるかどうかは全くわかりません。

大体がこのマッセイホールでの録音があまりよくありませんし
その上に録音が悪くてベースが聞こえにくいので
ミンガスが自分のベースのパートを後からダビングしていたりしまして
あまりかんばしい音のアルバムではありません。

これがプラスチックのアルトの音だとおっしゃる方の
聴覚はそりゃ凄いもんであります。



でそれはさておき
昨日100円ショップを物色していたのですが
こんなものを発見しました。

大阪ジャズ喫茶NONSYホーン

おーおーなんと白いプラスチックのホーンではありませんか!

ipodに装着して使うようになっています。
電気を使わずとも小さなipodの音量を
ホーンロードの効果で大きくしようというねらいですな。

製品名は「ラッパスピーカー」
うーん脱力
ハラホロ~( ̄∇ ̄)~ヒレハレ

素材が素材でありますしスピーカーのホーンとしては
剛性に欠け盛大にホーンが鳴くでしょうし
適当なホーン形状による音の歪もあり
なおかつ小さいので中高域にのみ効果があるので
キンついた音になるのは間違いないでしょう。

しかしであります
この製品を見たとたんひらめいたのは
かのチャーリー パーカーのアルトでありました。

ひょっとして
ひょっとするんじゃぁ
           (・・*)。。oO
マッセイホールはわからんけど
蓄音機のラッパから出るような
あんなレトロな音がSP音源にはドンピシャじゃぁないの
                              !(・。・)b


早速買って店に持ち帰り
パラゴン(ホーンスピーカーです)の上に置いてパーカーを聴いてみたのですが
予想通りにドンピシャリ
o(~∇~*o)

うへへへへ
エディット ピアフ
なんかもとてもいい感じです。

ちょうどセピア色の
モノクロ写真を見てるような感じです。


店のお客さんたちも
みんな欲しがるので
あわてて今日六つほど買いに行きましたです。

でもお客さんたちみんな
ガラケーじゃなかったっけ(関西じゃパカパカっていう)
あははははは
100円だし
まぁ いいでしょ。

うふふ
いい買い物した。


ちなみにプラスチックのことを
プラッティックと発音すると
大阪ジモティを気取れますです。


この記事で紹介したアルバムです
ジャズ・アット・マッセイ・ホール

2014年11月07日 埋もれたCD紹介 トラックバック:0 コメント:2

昔日の大阪のジャズ喫茶であったならば



"Divine Travels" (Okeh)
James Brandon Lewis
James Brandon Lewis(ts)
William Parker: (bs)
Gerald Cleaver(ds)
Thomas Sayers Ellis: spoken word

 
復活したオーケーレーベルについて記事を書いてきました。

どうやら今回は本気でジャズレーベルとしてのオーケーを
復活させるつもりのようだと記述しました。

そう思わせたアルバムのひとつが
上記のジェイムズ ブランドン ルイスの「ディヴアイン トラベルズ」でした。

まずはジェイムズ ブランドン ルイスというのは初めて聞くミュージシャンの名前でした。
さほど知名度のないミュージシャンと契約するというのは
CBSとしては珍しいことだと思います。

新人であったウィントン マルサリスやブランフォードと契約を結んだことのあるCBSですが
当時から彼らはメッセンジャーズの一員として大きな注目を集めていました。

ジェイムズ ブランドン ルイスというの名前は
彼らとは異なりあまり知名度があるとは
言いがたいミュージシャンです。

また、サイドメンとしてウィリアム パーカーとジェラルド クリーヴァーが起用されていますので
フリー系のミュージシャンであることが想像されました。
(そして、確かな実力を持つ彼ら二人のミュージシャンによって
 このアルバムに一定の水準作の保証を与えているともいえます)
昨今のジャズ界の中ではフリージャズというのは
本当にマイノリティになってしまっているので
なおさらCBSがルイスと契約を結ぶのは奇跡的なように感じます。

こういったことからCBSがかなり本腰を入れてレーベルの復活を
図っていることが知れると思います。


さて、アルバムを耳にしてまずは
ルイスのテナーの音色に好感を持ちました。

なるほどフリージャズにはぴたりとマッチする
のどの太さが感じられるような剛直なテナーです。

しかもあまりヒステリックな感じが無いので
曲を聴いていて疲れ無いように思います。


演奏に関しても
ただただ情にまかせて吹ききるのではなく
しっかりとした構成力をうかがわせます。

フリージャズというジャンルについて拒絶反応を示す人も多いですが
このアルバムならばさほど違和感は無いのでは感じます。

こう聞いていくと
なるほどフリー系のミュージシャンとはいえ
大手のCBSが契約するのは納得がいくようにも思います。



というわけで現代のジャズ界において
フリージャズでの大型新人誕生ということで
喜ばしいことだと両手を挙げて快哉をしたいところですが……

私としては少しばかり腑に落ちないところがあります。

なんだかフリージャズとしては
あまりにつくりがよすぎるように思うのです。

なんというか
「見事に仕上がっているな」
という具合にみえるのです。

このことは作品の完成度の高さを誇るものであると同時に
ジャズとしては
特にフリージャズとしては
「今目の前で出来上がりつつある作品」
といった醍醐味に欠けるように思います。

まぁジャズに対してすれっからしの私ですから
新人に難癖をつけているともいえるわけですが(苦笑)


とにもかくにも
フリージャズ界の大きな期待の持てるミュージシャンとして
聴いていただきたいアルバムであります。

次回作にも注目をしたいと思います。


でもやっぱり日本盤は出ないんでしょうなぁ。


この記事で紹介したアルバムです。
Divine Travels

2014年11月05日 新譜紹介 トラックバック:0 コメント:0