"Song for my father"のベーシスト テディ スミス



前回記事のつづきです

ホレス シルヴァーの名曲"Song for my father"で
ベースを弾いているのはテディ スミスというベーシストです。

「ソング フォー マイファーザー」の印象的なテーマを聴いて
ベーシストを確認した人はともかく
一般的なジャズファンの中でTeddy Smithの名前は
認知度が低いと思います。

レコーディングされた数もそれほど多くはありません。
であったとしても「ソング フォー マイファーザー」に残された
すばらしい演奏だけでもジャズ史上に名を残すベーシストだと思います。



実を言うともう一枚シルヴァーと並んで
偉大なミュージシャンと録音を残しています。
それはだれあろう



そう
ソニー ロリンズと「ザ スタンダード」で共演。

しかしながら演奏は”Trav'lin' Light”一曲のみ。
しかもデヴィッド アイゼンソンとベースの座を分け合っています。
(実際にはピッチカートとアルコ)

「ソング マイ ファーザー」でのアルバムでも
ベースはジーン テイラーとダブルキャストされています。

ロリンズの「ザ スタンダード」にしても
ともすれば忘れられがちなアルバムともいえますし
テディ スミスのジャズ ベーシストとしての知名度が低いのも
こんなところに理由があるかもしれません。

ブルーノートの看板アーティストの名盤に記録を残し
天下のロリンズのアルバムにも抜擢されているベースなのに
テディ スミスの認知度ときたら……  (悲)


とこんなにテディ スミスのベースに私が肩入れするのは
他にはあらず
彼の演奏がすばらしいという理由からであります。。

明確なピッチに硬くしまったベースの音色。
ほんのわずか先乗りぎみのアタックで
なによりその演奏のテンションの高さが際立っています。
 
他の演者にとってはもちろんのこと
ベースを耳にしながらジャズを聴く事ができる人にとっては
テディ スミスの演奏に接するのは至福の感があります。

こんなに素晴らしいミュージシャンが
ほんの僅かにしか録音を残していないのは
いったい何の理由からだったのでしょうか。
 
なぞですなぁ。


私は未聴なのですが歌伴の仕事も良くしたものだそうで
共演者にはつとにうるさ型のベティ カーターの相手もつとめていたようです。
これだけでもテディ スミスの力量が知れるというものです。



さてさらに驚いたことに
こんなアルバムにも


おそらくソニー シモンズの代表作である
”Staying on the Watch”
ご存じない方もレーベルのESPから知れるとおり
どフリーの演奏の中で
ぶっといアルコを聴かせてくれます。



もうひとつ忘れてならないのが


ソニー クリスの「プレイズ コール ポーター」
ジャズ喫茶では欠かせないソニー クリスのインペリアル盤。

こうして見ると
テディさんたらやけに ソニー さんと縁がありますなぁ。

私もソニーでございますし
不思議といえば不思議なえにしにで。


ところがこれまたベースは
バディ クラークとダブルキャスト。

そのうえライナー には彼の名前は確認されず
結構著名なディスコグラフィーにも
名前が欠落していたりして…
なんともテディ さんったら。


ビバップからハードバップ歌伴にフリージャズにいたるまで
数は少ないながら印象に残る演奏を繰り広げているテディ スミス。

彼の名が少しでも多くのジャズファンの
心の片隅にでも記憶されるようになってくれれば……


などと思う今日この頃でございます。







2015年01月20日 レコード トラックバック:0 コメント:0

お正月から"song for my father"というお話

元旦からよんどころないことが出来いたしまして
お正月が吹っ飛んでしまった私でございますが
というわけで"Song for my father"のおはなしを。
          …… なんのこっちや


"Don't You Worry 'Bout a Thing".
Stevie Wonder


"Clover"
Earth Wind & Fire


"Rikki Don't Lose That Number".
Steely Dan

さて上記にあげましたアルバム収録三つの曲。

まるで三題話のようですが共通点は見えましたでしょうか?
即座に答えがわかったあなたはなかなかの音楽通であると言えましょう。


そうなんです
これらの三つの曲は
すべてホレス シルヴァーの”ソング フォー マイ ファーザー”に
インスパイアーされて創られた曲たちなのです。

ジャズをちょっとばかりかじったことのある人ならば
シルヴァーの”ソング フォー マイ ファーザー”が
印象的なベースとピアノのユニゾンで始まることはご存知だと思います。

これはジャズファンばかりに対してではなく
多くのミュージシャンたちに多大な印象を植え付けたようでして
上記にあげた著名な三つの曲は
すべてこのベースとピアノのテーマの導入部をかりて作られています。

ジャズ史上でも屈指のキャッチーな一曲だと言えるでしょう。

私はシルヴァーと共にこの印象的なテーマのベースを
演奏しているミュージシャンが好きなのですが
誰だかご存知ですか?

あれあれ
誰かお客さんがいらしたようです。

つづきはまた後日

2015年01月17日 レコード トラックバック:0 コメント:2