おじさんも甥っ子もおんなじ名前のテッド ナッシュ


"Raincheck" (Concord)
The Louie Bellson Quintet Featuring Ted Nash
Louie Bellson (ds)
Joel DiBartolo (b)
Blue Mitchell (tp)
Ted Nash (as,ts)
Ross Tompkins (p)

テッド ナッシュの演奏を初めて耳にしたのは上掲の「レインチェック」でした。
70年代末のハードバップの快作であります。

あるジャズ喫茶で新譜としてかかったのですが
ルイ ベルソンと言う人を当時はエリントンのドラマーとしてしか知らなかったので
こんなモダンな演奏jもするのだと少し驚きました。


フロントをつとめるペットはおなじみのブルー ミッチェルでしたが
サックスのテッド ナッシュの名を見て
はてな と少し考えました。

今も昔も私のジャズの守備範囲は基本的にアフロアメリカンでしたので
白人のミュージシャンについてはさほどの知識がありませんが
テッド ナッシュというのは西海岸のセッションミュージシャンのはず?

かなりのベテランミュージシャンなのに
これまたモダンな演奏をするものだなぁ?
と感じていました。


後から事情が判明したのですが
私がそのアルバムで聴いたテッド ナッシュは
同名異人の彼の甥っ子のテッド ナッシュだったのです。

つまりはおじのテッド ナッシュの弟のディック ナッシュを
父として生まれたテッド ナッシュの演奏であったのです。

ちなみにお父さんのディック ナッシュも
名の知れたトロンボーン奏者です。

兄弟で仲良く演奏を繰り広げたこんなアルバムもあります。

"Juntos"
Ted Nash (as, ts, fl, piccolo),
Dick Nash (tb)
Tony Rizzi (g)
Morty Corb (b)
Alvin Stoller (d)

ちなみに私は未聴ですが
自分の息子にお兄ちゃんの名前をつけるのですから
よほど仲の良い兄弟だったんでしょうね。


さてそのテッド ナッシュの演奏ですが
ソニー フォーチューンを少し軽くして
幾分前のめりにした感じとでもいえばいいでしょうか。

白人ではありますがなかなかに音色もダークなトーンで
フロントをブルー ミッチェルと分けあって
ブルージーな演奏振りですぐに好きになりました。


その後それほどの時を置かずして
同じくコンコード レーベルからテッド ナッシュ(甥)のリーダー作
「コンセプション」が発売されました。

このアルバムも若さ溢れる演奏で
ワンホーンの作品なので彼の魅力がたっぷり楽しめる佳作なのですが
アマゾンにも取り扱いが無く絶版のようですね  残念

ソニー クラークの名曲中の名曲「クール ストラッティン」の
快演もあり是非一度耳にしていただきたいものですが
再販されないものですかなぁ……


その後も順調にミュージシャンとしてのキャリアをつみ
コンボの作品やビッグバンドの作品
サイドメンとしてもリーダーとしても多くの録音を残しているのですが
一般的な知名度はあまりないのではないでしょうか。

機会があればぜひ一度彼の演奏を聴いてみてください。
おじさんもね。



この記事で紹介したアルバムです
Raincheck
Juntos
 
さておじさんと甥っ子のお話
いつまでつづけるのやら

2016年03月09日 埋もれたCD紹介 トラックバック:0 コメント:2