ジャズはニューオリンズ、バーボンはケンタッキー?

ジャズはニューオリンズが本場だと言うお話も良く伺います。

確かに百年前ではそうであったかもしれませんが
スウィングジャズの時代にはジャズの中心地は
すでにニューヨークへと移っていました。

もちろん現在もアメリカのジャズの中心地は
ニューヨークであり続けています。

それにしても
 ジャズの本場ニューオリンズで本物のジャズを聴いてきました
とおっしゃる方が結構いらっしゃるのはなぜでしょうなぁ?


さて
 バーボンはケンタッキーで造られるもの
というお話もよく聞かされます。
 
なるほど多くのバーボンがケンタッキーで作られているのは事実です。
 
したがってバーボンの本場がケンタッキーであるというのは正解だと言えます。



これについても良くあるバーボンあるある薀蓄ですが
 ジャックダニエルはテネシーで造られるのでバーボンではなくてテネシーウィスキー
と言うお話。

じつはこのお話も正確には不正解です。




ジャックダニエルのラベルには誇らしげにテネシーウィスキーの文字が躍っています。

 


一方バーボンの例として代表銘柄のアーリータイムズのラベルには
ケンタッキーの文字がしっかりと刻まれています。

 
 ほらジャックダニエルはバーボンではないんだ
と 早合点しないでください。


アメリカの制定するところではバーボンを造ることの出来る場所は
アメリカ国内と規定されています。

そのほかにバーボンと呼ばれるためには前回の記事のような要件以外に
さらにいくつかの規定があるのですが
ジャックダニエルはそれらのすべての要件を満たしています。

したがってジャックダニエルをバーボンと呼ぶのは正しいのです。

バーボンという広い呼称の中の
テネシーで造られるお酒がテネシーウィスキーであるわけです。


たとえていうならば
シャンパンをワインと呼んでも正解ですし
スパークリングワインと呼んでもいいのと同じです。


ただしアーリータイムズをテネシーウィスキーと呼ぶわけにはいきませんし
ジャックダニエルをケンタッキー バーボンとは呼べません。

アーリータイムズもジャックダニエルもバーボンと呼ぶのは正しいことです。



と こういう説明を薀蓄じいさんに申しますと
必ずいるのが
 そんな話は初めて聞いた
 ケンタッキー以外で造っているバーボンなんか知らんぞ
 俺たちはバーでそうやって教わってきたんだ
と言った輩(苦笑)

こういう人たちは自分が絶対に正しいと思っていますからなぁ


それでは現物を
バレッツバーボン
     クリックで大きくなります

これはペンシルヴァニアで造られたバーボンです。

実をいうとバーボンの創成期ではペンシルヴァニアのほうが
ケンタッキーよりウィスキー造りが盛んだったんです。

なかなか日本ではお目にかからないかもしれないですけど
オハイオやニューヨーク、ヴァージニアなんかでもバーボンは造られています。

ニューヨークのバーボン私も一度のんでみたいですなぁ







 

2016年04月23日 お酒の話 トラックバック:0 コメント:0

ジャズならバーボン?、バーボンはコーン??

 ジャズを聴きながら飲むのならバーボンでしょ!
なんておっしゃられる方もよくいらっしゃるのですが
個人的には「なんでやねん」といった感じです。

まぁ、日本人は型から入る人が多いと言うことなのか
 コーディネイトはこうでねーと
ということなのか

30年ほど前まではバーボンというのはそれ程一般的ではなかったので
 バーボン好きの俺って個性的
 しかもジャズを聴くなんてイケテル
とかジイさんたちはうぬぼれているのでしょうかね。


私はただの酒飲みでございますので
ジャスを聴きながら飲むお酒に全くこだわりはありませんので
焼酎であろうが日本酒であろうがスコッチであろうが
なんでもOKであります。


それほど多くの機会があったわけではありませんが
アメリカのジャズメン達がバーボンを所望したのを見たこともありません。

 スコッチやコニャックをくれ
と言うリクエストが多かったように思います。

あとアルコール自体を嗜まない方も結構いらっしゃいます。
 
健康志向からか演奏中は禁煙を要求するミュージシャンもチラホラ
 (あんたなぁ プレスティッジのジャケットで煙草くわえてるやん)


前回に引き続きバーボン都市伝説シリーズですが
今回のお題は
 「バーボンはトウモロコシから出来ている」
であります。

これについては半分は当たりなのですが
正確には誤りです。


バーボンウィスキーは
トウモロコシを51%以上80パーセント未満使用と決められています。

さてそれではそれ以外の原料はといいますと
一般的にはライ麦が使用されています。

コーンの使用率が多ければ甘口のスムースなバーボンになり


I,W. ハーパー
 
ライ麦の比率が高くなれば辛口でフルボディのバーボンになります。


ワイルド ターキー(通ぶった人はオースティン ニコルスなんてね)

辛口と言ってもバーボンはウィスキーの中では
比較的甘いほうだと言えます。

これはバーボンが新樽を使って貯蔵されるために
樹液をタップリ吸収しているからだと思います。

男の酒 火の酒なんてよく言われるのですが
おしなべてスコッチの方が辛口です。


 バーボンがトウモロコシだけではなく
 ライ麦を原料としている
と言うことについてはある程度の方は知ってらっしゃるでしょう。

しかしライ麦以外を副原料とするバーボンもあります。

法的には副原料はライ麦と指定されているわけではなく
大麦、小麦など麦類であればOKです。

小麦を副原料とすることで有名な銘柄が



メーカズマークであります。

小麦を原料にしているせいでしょうか
メーカーズマークは他のバーボンの風味に比べて
がっしりとした骨格とドライな味わいがあり個性的です。


「バーボンはトウモロコシとライ麦で出来ているんだよ」

薀蓄ジイサンはまたもやメーカーズマークに
やぶれるのでありました。
  チャンチャン

2016年04月19日 お酒の話 トラックバック:0 コメント:0

スコッチはKYでバーボンはKEYって信じてます?



酒飲みというのも結構薀蓄をひけらかす人が多いようですね。
ジャズ好きもそうなんですけどね。

と言うことは
ジャズ好きの酒飲みというのは
鼻持ちならない輩ということになるわけでしょうね(笑)

バーという場所にはたいていジャズが鳴っているわけで
そんな場所に出入りするのは……
 

さて
このあいだもお客さんがおっしゃっていたのですが
スコッチのウィスキーはKYでバーボンはKEYだと言うお話。

初めてお聞きになった方のために解説しますと
スコッチのウィスキーをスペルで書くと."Whisky"と末尾が"-ky"
バーボンの場合には"Whiskey"と末尾は"-key"
になると言うお話ですね。

ちなみに
 バーボンは本家であるスコッチに遠慮して違いを表すために
 KEYと綴ったのだ
なんて薀蓄もひとくさり

つづけて
 日本のウィスキーはスコッチに倣った正統なウィスキーだから(れいのマッサンね)
 KYなのだ
とこれまた薀蓄するのがお約束ですね(あぁめんどくさ 笑)。


バーなどで薀蓄を披瀝するものとしては定番ともいえるでしょう。

上記にあげたのは日本でも人気のスコッチ
モルトウィスキイーのラフロイグですが
ご覧のとおりに確かに末尾はKYとなっています。
 (10の上の部分ですね)


それでは日本のウィスキーはというと



売れ筋の角瓶ですけど
ご覧のとおりにKYと綴られています。


バーボンのほうはと言いますと



これはアメリカンセレブ御用達のノブクリークですが
なるほど確かにKEYと大書されています。



薀蓄は正解と言いたいところですが


ちょっと待っていただきたい

見ていただきたいのはバーでも定番のこのバーボン



人気のメーカーズマークですけど
よーく見てくださいよ
しっかりと
"BOURBON WHISKY"
と書いてありますね。

ふふふ
「薀蓄じじい やぶれたり!!!」


何事も頭から信じずに
しっかりと自分の目で確かめないとねぇ

ジャズもそうですが
知識に頼らずにじぶんの経験を大切に

知識は目を曇らせる元にもなるこわーいものですな




p.s.
メーカーズマークといえば反射的に明治屋と思うのですが
時代は流れて今はサントリー
バーではコンビーフやコーディアルライムに
グレナデンシロップも定番でしたね
なつかしーー

明治屋で買い物すると
商品を茶色い紙袋に入れて
ホッチキスで留めるのがモダンでしたな

なんかちょっぴり外国に行った気分がして

 がんばれ 明治屋





2016年04月14日 お酒の話 トラックバック:0 コメント:0

ジェイムズ ウィリアムズが甥っ子に送った曲



" Jazz Dialogues Vol. 2" (cdbaby)
James Williams


ずいぶんと昔の記事でジェイムズ ウィリアムズのCDを紹介しました。

それが上記のアルバムなのですが
その中に収録されている曲に"For My Nephews"という
それはそれはため息が出るほど美しい旋律の曲があるのです。

ですが収録されているアルバムは自費出版によるもので
長らく絶版状態にあったのですが
調べてみるとアマゾンで現在購入ができるようなので
再びジャズ界のおじさんつながりで紹介したいと思います。
  

"For My Nephews"と言うぐらいですから
この曲にはささげられた人がいるのですが
誰だかお分かりでしょうか。

ベテランのジャズリスナーでもちょっとむつかしいかもしれません。
そのささげられた甥っ子というのが

トニー リーダスその人であります。

80年代以降のジャズを愛聴されている方にはなじみのある名前だと思いますが
一般的な知名度はどうでしょうかねぇ。

ウディ ショウのメンバーで盟友のマルグリュー ミラーやケニー ギャレットとともに
録音があるということからも無名であるわけではないと思います。
いや 思いたいです。


以前の記事にも書いたのですが
ジェイムズ ウィリアムズは上記の自費出版の傑作アルバムを4枚残して
それほどの時をおかずしてこの世を去ってしまいます。

デイブ ストライカーが受け取ったジェイムズの最後のメッセージは
トニーと連絡を取り合って欲しい 
というものであったそうです。

それほどまでにジェイムズは
甥っ子のトニーのことをずっと気にかけていたのですね。

そう思うとなおさら"For My Nephews"と言う曲が
美しく心に響きます。
(あまり余計な知識で曲に先入観を持つのはいかんのですけど ゆるして)




さてそれほどまでにジェイムズに愛されていたトニーなのですが
なんとも やんぬるかな……

ジェイムズがこの世を去って4年後に
トニーもまた鬼籍に入ってしまいます。
 (イタリアから楽旅の帰りにアメリカに降り立ったとたんに
  いわゆるエコにミー症候群にみまわれて)

早世の家系なのかしら
なんとも残念

あまりに美しい"For My Nephews"と言うのもなんとなく罪つくりのような

ボビー ワトソンの言うとおりに
天国で二人して仲良く語り合っているでしょう。



まだまだジャズ界には
おじさんと甥っ子のおはなしがあるのですが
本当にこれくらいにしておかないとね
きりがないですよね。
 



この記事で紹介したアルバムです
Vol. 2-Jazz Dialogues
Minor Thang


2016年04月10日 埋もれたCD紹介 トラックバック:0 コメント:0

呂仁の巽さんとマティーニで閑話

   マティーニついて話すのはロリンズについて話すぐらい
    なんぎなことやなぁと思うのですけれども……



先日少しの間お顔を見なかった
守口のバー呂仁のマスター巽さんがお見えになりまして


そ「久しぶりですねぇー どないしてはったんですか?」
た「それがな 自分とおんなじとこ足折ってしもてん」
   (注:関西では”自分”というのは二人称単数のことです)

そ「そらまたえらいこってしたなぁ」
た「嫁はんに車椅子押してもろてこよかとおもてんけど
  自分笑うやろ」
そ「何で笑いますねんな」

そ「それでリハビリ行ってますのん」
た「いや、行ってへんねん」
そ「足の裏しびれてません?」
た「はだしやったら押しピンふんだみたいにビリビリすんねん」
  (注:関西では画鋲のことを押しピンという)
そ「そうですやろ僕もしびれとれるのんだいぶかかりましたわ
  リハビリ行ったほうがよろしいで」
た「そうやなぁ どっかええとこある?」

なんて
まるで年寄りくさい会話をいたしまして(笑)



た「足折ってすることないからyoutube見ててん」
そ「なんの動画見てましてん」
た「カクテル作るとこ」
そ「カクテル?」
た「うん それが面白いんや」


だいたいyoutubeでカクテルを作る動画があるとも思ってみませんでしたが
なるほど見てみるとこれはこれで面白いもんです

それから小一時間ほど巽さんと
マティーニの造り方をyoutubeで眺めては
   あぁでもないこうでもない
   なんであんなことすんねんな
   爆笑でんなぁ
なんていいながら楽しんだんですが


二人で共通して感じているのは
  「最近のバーテンはキレイな所作でカクテルつくるけど
   おいしいかどうかは疑問やなぁ」
ということ
  「自分で作ったマティーニが一番やわ」
というおおたわけな自信(爆笑)

どっかの頑固なおすし屋さんの宣伝やないけど
「きれいなだけではおこられます」

バーテンさんて自分のためにマティーニ作って
飲んではるんかなぁ
マティーニやジン好きなんかなぁ
身銭切って身内やない他人のバーで
マティーニ飲んでんのかなぁ
なんて  いろいろ思っています



さてyoutubeで拝見した動画のなかで
二人がこのバーテンさんのマティーニ飲んでみたいなと感じたのが
この動画



わりと無造作に作っているように見えますけど
ポイントはしっかり押さえて手馴れた動線です

でも飲みに行くゆうても
ブラジルみたいですなぁ
飛行機に乗れない私は無理ですな


これ見てみ と巽さんが言ったのが



そ「ただのリンスマティーニですやん
  しかもビルドて……」
た「そうやねん
  でも有名なマティーニやねん」
そ「ありがたがってスノッブが飲むんでっか
  ほんでこんなんでなんぼとりますんや?」
た「4500円!」
そ「ボッタクリですやんか 手荒い商売しますなぁ」
た「嫁はんは喜んどったけどな(笑)」.

  うひゃぁー  イギリス人てケチなんとちゃうん???



二人で飲んでみたいかどうかがわかれたのがこれ



うひゃーボストンシェーカーですけど
なんともはや
どこ振ってますねん

もちろん飲んでみたいと言ったのは……

  うーん 巽さんの名誉のために
  これはオフレコということで


さしさわりがあるので
外人さんの動画で記事を作成しました
あしからず  うふふふふふ


2016年04月05日 お酒の話 トラックバック:0 コメント:0