ロリンズ 、モンク、 ディスコ まるで三題話ですなぁ


”Holding the Stage(Road Shows, Vol. 4)”(Okeh)
Sonny Rollins


ソニー ロリンズの新譜「ホールディング ザ ステージ」が少し前に発売されています。
 
ロリンズがこれまで世界中で行ったコンサート ツアーの記録から
自身が選曲にかかわりアルバムを作成する企画盤ロードショーシリーズも
これで4枚目となりました。


これまでのアルバムには通常のコンサートメンバーだけではなく
スペシャルゲストのオーネット コールマンやロイ へインズなどを迎えた
特別な曲も選ばれていました。

それはそれで大変興味深いものがあったのですが
今回の4枚目のアルバムではその時々の
レギュラー ツアーメンバーが演奏した曲でアルバムが構成されています。
 
ただ2曲目に普段のメンバーではないピーター バースタインが
ギターで参加しているのはちょっとしたゲスト感がありました。


そろそろスペシャルなトラックも出尽くしたようですが
何度か近年のロリンズのツアーコンサートに足を運ばれた方々には
いつものロリンズが等身大で記録されていて
これはこれで暖かな気持ちになれるのではないかと思います。

なんといってもロリンズのコンサートは
元気と暖かさを貰えるものですから。


メンバーだけではなく演奏される曲も
ロリンズファンにはおなじみの曲が
ずらりと勢ぞろいしていることもうれしいです。

そういった曲の構成の中で
「おやっ」
と感じさせたのが5曲目の”Disco Monk/ディスコ モンク”でした。


"Disco Monk"と言う曲名を聞いて
  あぁあのアルバムの
とピンと来る人はなかなかのロリンズファンだとおもいます。

"Disco Monk"は

"Don't Ask" (Milestone)
Sonny Rollins


の中に収録されています。

この「ドント アスク」は
メンバーに ラリー コリエルが参加していたり
ロリンズ自身がリリコン(ウィンドシンセサイザーのはしり)をふいていたりして
当時の頑迷なジャズファンには受けが悪かったように思います。

私自身は結構このアルバムが好きですけどね。


なかでも
この「ディスコ モンク」と言う曲は
 「ロリンズもディスコをやるようではねぇ」
といったシャリコマに走ったように受け取る人もいたようです。


1979年と言う当時を過ごされていない若い方々にはわかりにくいでしょうが
ディスコブームはなかなかにすごいものがありました。

ちなみに1979年のビルボードトップ100から少しピックアップしますと
ドナ サマーの「バッド ガール」
シックの「ル フリーク」
グロリア ゲイナーの「アイ ウィル サヴァイヴ」
   なんていうまさにディスコの王道を行く曲から
ロッド スチュワートだって「アイム・セクシー」
ブロンディーも「ハート オブ グラス」
と言う時代であったのですよ。

といっても
ますます若いお方には何のことやらでしょうな(笑)


といった時代であったので
 ロリンズまでがディスコに手を出して
 ヒットを狙うとは商業主義に走ってしまって駄目だこりゃ
と短絡してしまった人が多数いたわけです。


ロリンズの弁を借りますと
  モンクの音楽世界はとても素晴らしいものであるが
 世の中に広まっているとは言いがたい
  ディスコという音楽も大変素晴らしいが
 ジャズファンに浸透しているとはいいがたい
  そこでディスコとモンクの世界の橋渡しになるように
 「ディスコ モンク」と言う曲を造って演奏した。

ということなのですが
なかなかその真意は伝わらなかったようで
コンサートでも演奏する機会は少なかったようです。


そういう経緯のあった「ディスコ モンク」

ロリンズがこの時代になって再度この曲をアルバムに選曲したわけですが
果たして今度はこの曲のファンが増えてくれますでしょうや
    いかに?

もう一度
 わたしは結構この曲好きですけど

このアルバムに収録されたものは語りの部分が長めになっていて
面白く聴く事が出来ましたしね。



この記事で紹介したアルバムです
ホールディング・ザ・ステージ(ロード・ショウズ Vol.4)
Don't Ask




2016年06月13日 新譜紹介 トラックバック:0 コメント:0

PCオーディオ事始 オーディオメーカーの不都合な真実


前回の記事でPCオーディオを試みようかと思ったところまでを書きました。

さて、
それでは何故CDプレイヤーを購入せずにPCオーディオへと
舵を切ろうと思ったかですが

一言で言いますと
「段違いに音がよくなる可能性がある」
ということにつきます。


PCオーディオと言いましてもいろいろあるわけでして
単にCDをPCに取り込んで再生すると言うだけでしたら
iPodの楽曲を管理するためにすでにiTunesを使用していますので
すでにPCオーディオ実践者であるともいえます。

ただそれだけでは音源の質はmp3などの圧縮音源を使用していますので
元のCDデータの音質よりははるかに劣るものになります。

ある程度のオーディオシステムをお持ちの方はお分かりだと思いますが
圧縮音源による再生音はかなり薄っぺらい音になり
しかも高音部分は荒れていわゆる「シャカシャカ」になります。

そこでCDに記録された音楽データを圧縮されたものではなく
WAVという非圧縮の生データでPC上に格納して
PCオーディオとして運用しようと言う試みです。


ここで少し考えをめぐらせれば
非圧縮データであったとしても元のCDのデータとは同じであるので
PCオーディオの音質のほうが良くなることは無いと
お思いである方もいらっしゃることでしょう。

実は通常のCDプレイヤーでは正確にCD上のデータを
読み取れていないという事実があるのです。


高級CDプレイヤーには
CDを読み取る部分のみを製品化した
CDトランスポーターと言うものが存在します。

音楽CD上のデータをを読み取ることが100パーセント正確であれば
どんな種類のCDトランスポーターを使用しても
その再生音は同じになるはずですが
実際にはそうはならずにそれぞれ異なった音が出てきます。


 何故こんな不思議なことがおきるのかというと

つまりはCDプレイヤーはCD上の音楽データを
100パーセント読みとることができないのでこのような事がおきているのです。

そしてその読み取れなかった(エラー訂正の機能で復元不可能な)音楽データは
適当なデータが埋め込まれて処理されます。

これでは正確な音楽の再生は到底おぼつかないのは当然です。

これぞオーディオメーカーが公表しない不都合な真実です。

 

他方
プログラムをコンピューターにインストゥールする際にも
CDを使うことは多くあります。

このときにCD上のデータを音楽CDと同じように読み取れずに
適当なデータで埋め込んだとしたら……

あたりまえですがそのプログラムは動かなくなってしまいます。

インストゥールに失敗することはあったとしても
プログラムが動かないと言うことはあまりあることではありません。

プログラムデータ上の読取と音楽CDの読取については
エラー訂正の規格や方法が違うと言うことはありますが
最も大きな違いは正確なデータが読み取れるまで
読取を再試行することが出来るか出来ないかにあります。


CDプレイヤーは音楽CD上のデータが読み取れなかった場合に
もう一度その部分を読み取れるまで再試行するわけにはいきません。

そんなことをすれば再生されていた音楽は
読取を再試行している間途切れることになってしまいます。

したがってCDプレイヤーは正確な音楽データを読み取ることは出来ずに
幾分あいまいな音を再生することになってしまうのです。


PCオーディオでは
音楽CDに記録されたデータをプログラムの記録されたCDと同様に
正確に読み取れるまで再試行しながらPC上に格納することにより
CDプレイヤーよりもよりよい音楽再生が行えると言うわけです。




となると
PCオーディオはいいことずくめなはずですが……


    この項まだまだつづきます





2016年06月06日 PCオーディオ事始 トラックバック:0 コメント:0

PCオーディオ事始 CDプレイヤーが限界に


昨年の10月のことでしたが
現役で使用していたポータブルCDプレイヤーが
とうとうオシャカになってしまいました。

私はこのCDプレイヤーをポータブルとしてではなく
オーディオシステム用のCDプレイヤーとして長らく使用してきました。
つまりは
マッキントッシュのC20
JBLSE400S.
パラゴンオリジナルモデル
へと接続されて長年活躍してきたCDプレイヤーであったのです。

多少の改造と使いこなしはありましたが
ほぼそのままの状態で立派に20年間うちのCDプレイヤーの座を占めてきました。

ただ耐久性という意味では据え置きのもののようには行かず
これまでに5台のプレイヤーを後継機のモデルを探したり
中古品を探しあるいは修理をしながら使い続けてきました。


最初にオーディオシステムのCDプレイヤーを導入する際に
様々な製品をとっかえひっかえ試しました。

中には好事家の持ち込んだ
100万近くするプレイヤーも試用しましたが
結局のところこの携帯CDプレイヤーが最も好ましかったのでした。

レコードプレーヤーにおいては一万円程の製品と
100万円程の製品を聴き比べればその差は歴然ですが(月とすっぽん!)
CDプレーヤーではその差はそれほどのものではありませんでした。

あまつさえある部分ではこのポータブルプレーヤーのほうが
好ましい表現を持っていました。

当時の私にとってもこの事実は大きな驚きでしたが
結局のところこの製品のシリーズを20年も愛用することになったのです。


はい、
私は見栄をはるためにパラゴンにいたるヴィンテージオーディオを
使用する人間ではありません。

自分が良いと思った製品であれば
その製品を使用し続けていきたいのです。

うちのオーディオでジャズをお聴きになった方の多くの方が
その再生された音に大きく感動されたあとで
高額なヴィンテージオーディオにつながれた
このポータブルプレイヤーを見てとても驚かれます。

そしてこのCDプレーヤーを購入された方も
一人や二人ではないと思います。

音楽を再生するためのオーディオのチューニングと言うものは
その再生機器が優れた製品であればあるほど微妙で
神経質なところがあります。


CD再生の音の入り口を取り替えると言うのは
とても大きな決断が必要になります。
そうなればレコード再生のためにも新たな調整が必要になり
頭と時間を多く割かねばならなくなるのは目に見えています。

オリジナルのレコード針がとうとう潤沢には調達できなくなり
代替品のレコード針に変更したときの苦労は大変なものでした。

その間満足のいかない再生音の音楽を聴くことになりますし
そんな時間があれば音楽を聴いていたいわけです。

わたしは音楽を聴きたいがためにオーディオを使用しているわけで
オーディオをいじくりまわして楽しむという趣味はありません。


このことが私が一つの携帯プレイヤーのシリーズ製品を
使い続けてきた大きな理由なのです。


ですがこの携帯プレイヤーが製造されなくなって
すでに十数年は経過していますし
修理をして使うのももう限界が来ています。


最新のCDプレイヤーを購入しようかと
メーカーのカタログを手にとってはみたものの
現行製品の数は昔に比べればはるかに少なくなっていて
いまひとつピンとくるものは見つかりません。

そのときに頭の片隅に沸き起こったのが
 「どうせならPCオーディオという手でいくほうが……」
という悪魔のささやきのような想い


さて
懸念されたとおりそれはトンでもない騒ぎの始まりでした。

ながーい苦労の始まりでありました。

   この項は不定期にシリーズ化されてしまうのでした








 


2016年06月04日 PCオーディオ事始 トラックバック:0 コメント:2