そしてまたセロニアス モンクはまた一段高い神棚へ祀られる



サラリーマンをやめてからというもの
新聞なんてざっと目を通すぐらいのものなのですが
一面の小コラム「折々のことば」のタイトルに
"Straight,no chaser" セロニアス モンク
とあるのを見つけてじっくりと読みました。

ジャズファンの方々にはもう説明無用のモンクが作曲した
代表作である「ストレイト ノー チェイサー」。

チェイサーという言葉も
今では一般化しているのでことさら解説が必要ではないでしょうが
バーなどで高アルコールのドリンクを飲むときに添えられるお水のこと。

きついハードリカーは口や胃の粘膜を荒らしますので
お酒を追っかけるように飲んでいただくお水のことを
チェイサーと呼ぶようになったようです。


さてこのモンクの"Straight,no chaser" のことを
東京外国語大学の准教授 橋本雄一氏は
「道はまっすぐ、追随者はいない」と解しているのだとのこと

この解釈をコラムの筆者鷲田清一氏が
気に入って紹介したというわけです。


モンクの"Straight,no chaser"を聴いて楽しんだ方なら
このお話が普通の解釈とは異なった
ちょっと穿った洒落た読みだという事は直ぐに了解するのでしょうが
モンクなどご存知ない一般の方はどう読んだことら……

外大の准教授が書いたものを
阪大の元総長が感心して取り上げたのだから
この珍解釈が正当な解釈だとは思わないでしょうかねぇ。


難解だと言われることの多いモンクの曲ですが
"Straight,no chaser"は聴いてみればすぐにわかるとおりに
酒に酔った様を描いたものだと了解されるはず。

カーメン マクレイの歌った歌詞はおくとしてね(笑)。



ちなみに
セロニアス モンクの日本公演に関わった方のお話ですと
実際のモンクはチェイサーのお水の代わりに
オレンジジュースを飲んでいたそうですよ。
    うふふ

2016年12月28日 未分類 トラックバック:0 コメント:0

カインド オブ ブルーについて失念していた


"Kind of blue" (CBS)
Miles davis


先日ディアゴスティーニのレコードについての記事を書きましたが
その時に何年振りかで"Kind of blue"の"So what"を聴きました。

いわゆるジャズ名盤的なレコードを聴く機会はそう多くありません。
「サキソフォン コロッサス」だっていつから聴いていないことやら……


ところがですね
先週ジャズを最近になって聴き始めたという方を
ある人がお連れになりました。

その方が是非うちのシステムで「ソー ホワット」を聴きたいとおっしゃるので
おかけしたんです。

するとその方が
「違うヴァージョンの"So what"のようだ」
とおっしゃるんです。


その時になってハタと気づいたんですが
「カインド オブ ブルー」のA面はもともとピッチが少し高く記録されていたという事実。

1990年の初めぐらいまではこんな事は知られていなかったんですが
急に
「マスターテープがもともとおかしかったので
正しい音が記録されたサブのテープで正しいピッチにもどしました
これが正しい”Kind of blue"A面の音です。」
なんてメーカーからアナウンスがありました。

それ以降発売されたこのアルバムは
1959年より発売されていたオリジナルの録音から
正しいとされる録音へと差し替えられて発売されているのです。


つまりはそのジャズを聴き始めた方は
私がそれまでに聴きなじんでいた「ソー ホワット」の演奏より
幾分遅くピッチが低い演奏で曲を聴いてきたのでした。

そこで私がおかけしたレコードの音に違和感を持たれたんですね。


その方に以上のような経緯を説明して納得してもらったんですが
ちょっとばかり個人的には思うところがありまして。

 「本当に手違いでピッチが高く記録されたまま発売されていたのかしらん?
  マイルズともあろう者が誤りを放置していたとは考えにくいなぁ
  意図的に操作された結果ではないのかしらん?」

レコードからCDの時代になって記録される時間は長くなったのだから
オリジナルのレコードに記録された曲もあわせて納めればいいのにねぇ。


でその方たちがお帰りになったあとで
もう一つハタと気づいたのです。

以前に書いたディアゴスティーニのレコードについての記事

ディアゴスティーニのレコードはピッチを修正した録音ではなかったのか


あの時は頭の部分をざっと耳にしただけで駄目だと放り出してしまい
しっかりとすべての曲を聴いてはいません。

そこでまたぞろディアゴスティーニのレコードを引っ張り出してきまして
聴きなおしてみましたところ

やはり ピッチが修正されて低くなったものでした。

私が今まで聴いていた旧来の曲に対するイメージと比べると
「暗く幾分鈍い感じ」がします。


録音に関して前回の記事で述べた印象もこのピッチ修正により感じたものかと疑い
もとより正しいピッチで録音されていたB面も聴いてみました。

やはり以前の記事に書いたとおりに
高域は落ち気味で薄く平板なかんじがし
低音が幾分ぼやけているのは変わりませんでした。

ディアゴスティーニのレコードがいったい何のマスターを使用したのかわかりませんが
デジタルリマスターをされたものを使用していたのではないでしょうかね。


こうやって
やっとこそさ落ち着いた気分になったのですが
やっぱり歳ですなぁ
こんなことは直ぐにピンとこなくちゃぁねぇ。

トホホ




   

2016年12月18日 レコード トラックバック:0 コメント:0

クインシーの鬼警部アイアンサイドのテーマ


"Smackwater Jack" (A&M)
Quincy Jones


先日またぞろ
「どうしてジャズを聴き始めたんですか」
という直球な質問を受けまして
「ブログの記事に詳細があるので見てください」
とその場を取り繕うわけにもいかずにアイアンサイドのお話をしました。

「鬼警部アイアンサイド」の放映は私が小学生のころでしたので
今のお若い方にはそのテーマソングと言われてもピンとは来ないはず。

そこで「テレビ三面記事 ウィークエンダー」で使われていたという話をすると
「あーっ、あの音楽ですか」
となることが多かったのですが

ウィークエンダーもすでに30年以上も前のお話になりました。
(泉ピン子がブレイクした番組ですけど……)

そこでタランティーノ監督の大ヒット作品「キル ビル」で
「主人公が復讐に燃える時の効果音楽ってわかります?」
と説明して納得してもらえることができていたんですが

「キル ビル」もすでに十数年も前の作品で(えー 栗山千明っていくつや?)
これまたお若いかたにはピンと来なくなってしまいました。

仕方が無いので実際に冒頭のアルバムに収録されている
「鬼警部アイアンサイドのテーマ」をおかけすると
「あーっ、この音楽知ってる」
となりまして
これはクインシー ジョーンズの作品ですよと言いますと
「知りませんでした」
と返答されます。


私より少しお若い方ですとクインシーの作品として有名なのは

"The Dude" (A&M)
Quincy Jones


に収録されている「あいのコリーダ」であると
言われる方が多くいらっしゃいます。

いわゆるディスコ音楽ですけれども
めちゃめちゃヒットしていて街中でわんわん鳴っていましたからなぁ。

というわけで
この「あいのコリーダ」を作曲したのはクインシー ジョーンズだと
思っておられる方が多数いらっしゃるのですが
実は作曲はチャス ジャンケルという人でして
クインシーのアルバムに先立って自身のアルバム


"Chas Jankel" (A&M)
Chas Jankel


で発表されていたものでした。
音楽好きの人の間では鉄板あるあるネタですな。

ちなみに当然のことながら
大島 渚監督の「愛のコリーダ」の
テーマ音楽ではまったくありません。


さてクインシーの作品で上記の二曲もご存じないような若いお方でも

"Thriller" (epic)
Michael Jackson


マイケル ジャクソンの「スリラー」ならば
知らない人はほぼいないんじゃないでしょうかねぇ。

この間話した友人の息子さんの高校生も知っていましたね。
さすがマイケル
というか70代の年配のかたから高校生にまで知られている曲を作った
クインシー ジョーンズがすごいですなぁ。

ラッパ止めといて大正解でしたなぁ。

クインシーも もう83歳ですから
もう一花はむずかしいですかなぁ

もう一遍
「あっ!」と言わしてほしいんもんです。

2016年12月13日 埋もれたCD紹介 トラックバック:0 コメント:0

スピーカーで聴く イヤホンじゃいやなんです



ジャズに限らずですが音楽を楽しむという場合
いい状態の生演奏を聴くのが一番です。


なかなか手軽に生演奏というわけにはいかず
ほとんどの場合録音された音源を再生して
音楽を楽しむことが多いのが普通だと思います。


これが20年から30年より以前ですと
ミニコンポであったりラジカセであったり
恵まれた人は単体のコンポーネントオーディオであったり
スピーカーから出る音楽を楽しむことが普通でした。

ところが時代は変わりまして
ウォークマンが出たころからじわじわと
音楽をヘッドフォオンやイヤフォンで楽しむということが主流となりました。

音源や再生装置そのものも専用システムではなく
スマートフォンを利用して聴く人が多くなりました。

こうなると
若い世代の方々の中には
ほとんどスピーカーを通して音楽を楽しむという経験が無い
という方々もざらにいるわけでして。


音の解像度がどうであるかといったことに関しては
イヤフォンやヘッドフォンが優れている部分があるのですが
それではかなりの録音された音楽の楽しみが得られないのです。

イヤフォンやヘッドフォンというのは音場というものを再現できません。

音は頭の中で右耳と左耳の間で
直線的に配置されるだけです。

良いオーディオと良い録音の音源をスピーカーを通して聴くと
目の前に実際に演奏している音の立体感が表現されます。

キッチリとしたスタジオの空間であったり
小さなライブハウスであったり
大きなコンサート会場であったりというものが
あたかもそこにあるように現れるわけです。

そのほかにも大きなシステムですと
あたかも楽器から風圧を感じるような
身体全体で聴くといった感覚も楽しむことができます。


これらのことがやはりスピーカーを通して音楽を聴くことが
必要な理由です。

頭の中で窮屈に鳴る音楽は
なんとも苦しく感じるんです。


家庭や住居環境の問題が有るのはわかっていますが
やっぱりスピーカーから音楽は聴いてほしいなぁ。



先日友人が音楽が好きな高校生のお子さんをお連れになって
ちゃんとしたオーディオシステムの音楽を聴かせてほしいと頼まれました。

そのお子さんは日ごろスマートフォンとヘッドフォンアンプに
4万円!もするイヤフォンで音楽を聴いているとのことでした。

このイヤフォンを買ってからは
とてもいい音で音楽を楽しめていると満足な様子。


お子さんがお持ちのスマートフォンを
うちのシステムに繋ぎ聴きなじんでいる曲を再生してあげると
とても驚いて感動していました。
 (ほらね 音楽はスピーカーを通して楽しむんだよ)


4万円のイヤフォンを買うお金があるんなら
中古のBose101と

専用アンプ

を買って
大きく余ったお金は
ほしいアルバムを買うけれどなぁ


後日
そのお子さんを連れてきた友人は
うちにあるようなオーディオシステムをねだられて
大いに困ったそうですと(笑)


2016年12月08日 オーディオ再生 トラックバック:0 コメント:4

奥さまは魔女ではなくなんとイーディ ゴーメだったのです スティーブ ローレンス



「マスター シナトラのそっくりさんが歌う奥さまは魔女のテーマ知ってる?」

なんにつけ物を知らないことにおいては
他人様にひけをとらない私でございますが
白人のヴォーカルとなりますとこれはもう全くの素人でございます。

シナトラのことさえ「中国の虎は絶滅したんじゃなかったっけ?」
なんて考えるぐらいですからシナトラのそっくりさんなんて
知るわけはありません。

「それでそれはいったい誰が歌っているんですか?」
「いやそれがなかなか名前が覚えられへんねん」


ですがさすがはネット時代でございまして
検索するとちょちょいのチョイでヒットしたのが
上記のスティーヴ ローレンスの動画です。

「これですか?」
「これやこれ」

スティーブ ローレンス
なるほど全米に数万人はいるんじゃないかというような
平凡な名前で覚えにくい名ではありますなぁ


聴いてみますと
なるほど黙って聞かされたら
十中八九シナトラが歌っていると思うでしょうなぁ。

スティーブ ローレンスという名前に全く聞き覚えが無かったので
ちょいと調べますとなんと奥さまはあのイーディ ゴーメではありませんか。

イーディ ゴーメと言えば「ザ ギフト」のヒットで知られ
CMでも使用されて一般人にも知名度がある歌手です。


旦那さんのほうはと言いますと
ネットで検索してもそれほどの記事も見当たらず
本邦では奥さまのほうがはるかに有名であると思われます。

どうやらアメリカ本土ではオシドリ夫婦として知られていたようで
二人の共作アルバムも多数あるようです。


これぐらいシナトラそっくりさんならば少しは名前を聴きそうですが
全くの初耳でした。

奥さんのイーディ ゴーメとのデュオも見つかったので聴いてみますと


これまたびっくり
ゴーメはまるでエラ フィッツジェラルドじゃぁありませんか
  声質はちょっと違いますけれども

シナトラとエラのデュオですか

へー 驚きましたなぁ。

ギフトを謳っていたころのゴーメと全く芸風違いますやん。
点で知ったかぶりはあきまへんなぁ。

ちょっとぐらいジャズのことは知っているかと思いましたが
まだまだですなぁ。

勉強になりましたです。



2016年12月01日 未分類 トラックバック:0 コメント:0