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なんとまぁ動くトミー ウィリアムズを確認

前回の記事でジャズベーシストの
トミー ウィリアムズを紹介しました。

その流れでトミー ウィリアムズに関する新情報はないかとネットを調べました。
 実は英語版wikkiでも彼の生没年月日すら不詳

すると全く予期していなかったのですがなんとyoutube上にトミー ウィリアムズの
演奏する姿を発見しました。



映像の内容はアメリカでのTV番組「ペリー コモ ショウ」で出演した
スタン ゲッツ=チャーリー バードの演奏です。

日本でも「ペリー コモ ショウ」は放映されたそうですが
さすがに私も生まれる以前もしくはものごころつくより前の事で
タイムリーにはこの映像を知る由もありません。

番組中でもテナーのスタン ゲッツとギターのチャーリー バードの
紹介はありますが他のメンバーのアナウンスメントはありません。

ならばどうしてこの映像中のベーシストがトミー ウィリアムズであると
判明したかですがこのyou tubeのコメント欄をよく見てください。

「誰かこのベースとドラマーを知らないかい?」
「彼らの名前を紹介しないなんてくそ野郎だぜ」
「ほんとほんと」
なんてやり取りの後に
「ベースはトミー ウィリアムズだって彼の息子さんが
 どこかでコメントしていたはずだよ」
とあります。

そして他のコメント欄によるとこの放送日は1962年の10月17日と知れます。

とすればスタン ゲッツのアルバム
Stan Getz ‎– Big Band Bossa Nova
"Big Band Bossa Nova" (verve)
Stan Getz


にトミー ウィリアムズが参加して録音されたのが1962年の8月ですから
見事に時期が符合します。

わざわざトミーの息子だと名乗ってコメントする必要もないでしょうから
この映像のベーシストがトミー ウィリアムズであると言うのは信頼が置けます。


さて肝心の動くトミー ウィリアムズですけれどもほぼ彼の姿が見切れていて
画像も暗くよく見えません。

62年当時のアメリカのテレビ放送という事もあってか
少し意図的なものも感じます。


演奏されているのがボサノヴァであるので
ベースはスペースを大きく活かした少ない音数でこれだけでトミーであると
知るのはなかなかに困難だと思います。

素晴らしいベースだとは確認できますけれど。


それにしてもこんな映像を見ることが出来るなんて
えらい世の中ですなぁ


あとで上記のアルバムでベースの音を聴き比べてみないとね。


この記事で紹介したアルバムです
ビッグバンドボサノヴァ





2018年09月26日 未分類 トラックバック:0 コメント:0

トミー ウィリアムズですってトニーとちゃいますTommy williams

ジャズの世界では「過小評価」とか「忘れ去られた」などと形容される演奏家が
たくさんいます。

今回私が紹介したいのは素晴らしいジャズベーシストのトミー ウィリアムズです。

もう一度繰り返しますがドラムのトニー ウィリアムズではなくて
ベースのトミー ウィリアムズです。

トミー ウィリアムズについては過小評価なんて言葉はおろか
彼を取り上げた記事なんて今までお目にかかったことが無いです。


私が初めてトミー ウィリアムズの演奏を聴いたのは
art farmer art argo
"Art" (argo)
Art Farmer


アート ファーマーのワンホーンでの人気作「アート」でした。

ジャズ喫茶で聴いたのですが明るいぐんぐんスゥイングするベースに
思わず掲示されているジャケットを手に取り名前を確認しました。

"Tommy Williams"
ややこしいなぁでもいっぺんで覚えられるわ

まったく知らないベーシストなのでマスターにどんなベーシストか尋ねると
マスターもあまり知らないようでした。
  後から思えばそうたいしたジャズ喫茶ではなかったですな、名前は内緒(笑)


後にトミー ウィリアムズについて分かったことは「ジャズテット」に関連して
ベニー ゴルソンやアート ファーマーのアルバムに参加していることと
ボサノヴァで名を成した頃のスタン ゲッツのアルバムにも
名を連ねていることでした。

ポール チェンバースやサム ジョーンズのように数多くのアルバムに参加が
あるわけでは無いですが結構な有名盤にベーシストとして演奏しているのに
トミー ウィリアムズの名が全く知られていないのは不思議です。


彼の演奏を聴いてまず感じるのはとても明るく明晰な音色で
弾むようにグングンとスゥイングしてバンドを推進する力強さです。

テクニカルな部分も申し分なく効果的に入れられる
ダブルストップやトリプルストップも印象的です。

そして何よりもソロをとっている時にもバッキングであっても
とてもメロディアスで良く謳うところです。

ベースのソロからバッキングへと移るとき
またバッキングからソロへと移行する時に
何のストレスも無しにシームレスに演奏するさまにうなります。

これだけ素晴らしいジャズベーシストはそれほどいるもんじゃあないです。
  "Tommy Williams"って名前は全世界に星の数ほどいそうですけど



彼の数少ない参加アルバムでベースの聴き比べができるまたとない
アルバムがあります。
The Great Kai J J
"The Great Kai & J. J. " (impulse)
Kai & J. J.


このアルムでピアニストはビル エヴァンズ一人が務めているんですが
ベースとドラムは別々に二組が担っています。

一つはポール チェンバースのベースとロイ ヘインズのドラム
もう一つはトミー ウィリアムズのベースとアート テイラーのドラムです。

いやもう願ってもない二組のリズム隊ですなぁ。

これだけ個性の違うベースとドラムなら聴き間違えようがないです。
 これで間違えるようならジャズを聴くのは諦めましょう(笑、うそぴょーん) 


あくの強いロイ ヘインズのドラムにベストマッチした
力強く大地を踏みしめるようなポール チェンバースのベース。

空間を自由自在に前に後ろに支配するチェンバースの天才的なベースは
やはり圧倒的です。


しかしながら明るくメロディアスに綴られるトミー ウィリアムズのベースも
魅力的です。
 ヴァン ゲルダーのせいか幾分音色も太く固め

帝王ポール チェンバースを向こうにまわして
これだけ善戦するトミー ウィリアムズも見事。



トミー ウィリアムズは手練れのジャズミュージシャン達に
その腕前を高く評価されながら65年には完全にベーシストを廃業し
安定した家庭の為にシアーズで働くようになったそうです。

ジャズファンとしてはなんとも惜しい限りですが
それはそれでトミー ウィリアムズの人生。

彼の残した十数枚の参加作品がこれからもジャズファンに愛聴され
トミー ウィリアムズの名が知られますように



この記事で紹介したアルバムです
アート
The Great Kai & J.J.





2018年09月25日 埋もれたCD紹介 トラックバック:0 コメント:0

ジャズ喫茶に響くマリオンの絶唱と泣き出す女

Marion Brown ‎Recollections Ballads And Blues For Alto Saxophone
"‎Recollections Ballads And Blues For Alto Saxophone" (creative works)
Marion Brown


そして前回からの記事のつづき

神戸でのマリオン ブラウンの「リコレクションズ」を入手しそこなった顛末を
帰りに立ち寄ったジャズ酒場プレイ オフ店主の坂梨さんに話すと
「私も欲しいからついでに予約してくれない」と頼まれました。

そこですぐにJRに電話をいれ2枚分を予約しなおしました。


前回書きましたように予約はしたものの実際に入荷するかどうかは
全くもって不確実です。

スイスのマイナーレーベルのアルバムであることを考えると
手に入れられる確率は限りなく低いように思えました。


数か月後にレコード店JRより電話があり
「入荷しました」との連絡がありました。

半分諦めていたレコードですからなんともうれしく
あわてて週末に引き取りに行きました。

店主の話によるとついでに5枚注文したらしいのですが
入荷は2枚だけだったとのことでした。
 いやぁ ラッキー


プレイオフの坂梨さんも心待ちにしているはずだと思い
その足でお店に「リコレクションズ」を届けに行きました。

開店して間もない時間でしたのでお客さんはカウンターに
何度か見かけたことのある女性が一人。

会釈をしてカウンターに座り坂梨さんにレコードを渡しました。

待ちかねたレコードの入手に二人して喜びながら
早速レコードをかけてみようとターンテーブルへ。


大の大人が二人顔を見合わせて嬉しそうにしているので
先客の女性も「なになにー」と興味津々です。

A面をセットし流れ出した一曲目は"Don't Take Your Love From Me"

録音によってはフリー系のサックス奏者にしては少し細身に聞こえる
マリオン ブラウンの音色ですが
しっかりと温かみをもって幾分のエコーがかけられて流れ出しました。

「おっ、これはいける」という表情で目を見合わす坂梨さんと私。

嫋々とそして力強くメロディーをいつくしむように
しかし過剰にはならない絶妙のバランスで繰り出される
マリオン ブラウンのアルト。

叫びやいななきなんて全くなしの
メロディーから離れずに紡いでいかれるソロ。

二人して気持ちよさに浸っていると
突然に先ほどの女性客がポツリと
「なんだか寂しい」と

まぁそういう受け取り方もあるよなぁと思っていると
「このレコード、やだぁ」とつづけます。
  いやいや最高やんか

なんだか女性はその後もぐずぐず言っています。

難儀やなぁと思いつつ聴いていると
曲は二曲目の"Angel Eyes"へと

ここに至ってその女性客
「もうやめようよ、このレコード いやぁ」
と更にごねだす始末。

「いっぺんかけたレコードは片面終わるまで聴かないと」
と店主の坂梨さん。

三曲目の"'Round Midnight"が流れ出すころには
その女性ついにはカウンターに突っ伏して泣き出す騒ぎ。

とても続けてレコードを聴くような状況ではありません。
「いいよいいよ」と私は坂梨さんに目で合図を

ついにプレイ オフ史上前代未聞
レコードが再生途中でぶち切られることとなりました。
  放送事故やん

ジャズ家で難儀な女性客には幾度か出くわしましたが
これは初めての経験でした。



ちょっと出来過ぎた穿ちかなぁと思うのですが
「リコレクションズ」一曲目が"Don't Take Your Love From Me"
切々と相手に自分の想いをすがるように伝えた曲。

二曲目が"Angel Eyes"
意中の人が約束に現れずに儚く失恋する曲。

彼女が曲の内容を理解していたとは到底思えませんが
マリオン ブラウンのアルトが彼女の深い部分にある
大きな傷あとを抉ったのかもしれません。

おそるべし マリオン ブラウン
言霊の詰まったアルバム「リコレクションズ」





ながながと個人的な思い出を垂れ流して
申し訳ありませんでした。

因みにやはりというかこのアルバム
かなりの入手困難盤
中古レコード店では5桁で並ぶことも
そんなレコードについて書いてこれまた申し訳ないです。












2018年09月23日 埋もれたCD紹介 トラックバック:0 コメント:0

マリオン ブラウンのアルトサックス ソロアルバムの続き

Marion Brown ‎Recollections Ballads And Blues For Alto Saxophone
"‎Recollections Ballads And Blues For Alto Saxophone" (creative works)
Marion Brown

前回の記事の続き

マリオン ブラウンの上記ソロアルバムですがスゥイング ジャーナルの
わずかばかりの外盤新譜紹介記事にちょろりと紹介されたものでした。
 広告が見込めない外盤の紹介はほんとに少しだけでしたの

面白そうなアルバムでしたので行きつけの数件の外盤取扱店に問い合わせましたが
取り扱っていたのは一軒だけでした。

しかも入荷していたのはたったの三枚だけであったそうで
全てすぐにはけてしまったのこと。


このアルバムはクリエイティブワークスという全く初めて聞くレーベルのもので
レコード番号もCW1001とあり一枚目の作品のようです。

おそらくは自費出版に近いようでスイスの会社でもあり販路もあいまいで
再入荷は見込めないとのことでした。

今のようにネットで直販なんてとても見込めない時代でしたので
やむなくこのマリオン ブラウンのソロアルバムは諦めるより仕方ありませんでした。


さてそれからしばらくして神戸にジャズレコードを漁りに行った時のことです。

いまはもうありませんが三ノ宮の駅のすぐ北側にその名もJRという
ジャズ専門のレコード店がありました。

なにかめぼしいレコードはないかと探していると棚のマリオン ブラウンの
コーナーに「リコレクションズ」がありました。

「おーっ、あるやんか!」とは思ったものの
先ずは手始めに立ち寄ったレコード店。

予算は限られていてこれから新譜のお店や
中古レコード店をはしごするつもりです。
 ハックルベリーやらホンキートンクやらハーヴェストやら
 新星堂やら……   ナツカシイ

ヨーロッパ盤の新譜という事で値段はそこそこ
安いものではありません。

三ノ宮駅の近くだし大阪へ帰るのにどうせここまで戻るわけで
荷物にもなるし懐に余裕があれば後で買い求めようと店を後にしました。


さて数件のレコード店をはしごしていくらかの成果を小脇に抱え帰り道
懐に余裕があったのでJRでマリオン ブラウンのアルバムをピックアップ
と思って立ち寄ると  「リコレクションズ」が  無い!

レコード棚に一枚しか置いてなくても在庫があるはず
と店主に問い合わせると
 「ついさっき最後の一枚が売れました」 とのこと

「マリオン ブラウンって人気があるんですか」 と聞くと
「いや、たまたまですねぇ」 と苦笑いで返答

あははははははは
 やってしまいましたね 新譜だからと言って油断しました。
 鉄則 レコードは見つけた時に買え!

おそるおそる注文すれば入荷するか問い合わせると
確約はできないけれども注文は出してみるとのこと。

それではと予約をお願いしておいとましました。


数えてみればもう30年以上も前の事
ネットで注文すればすぐにメールで返事が来て
早ければ一週間もたたずに外国からレコードが届くなんてことは
夢の夢……

レコードの注文を出しても運よく取り扱い先に在庫があっても
外洋をお船でえっちらおっちら 届くのは早くて数か月後
ひどい時には一年近くもたって忘れたころに届く始末。

荷物が行方不明なんてことも

注文して手元に入る確率は半分ほど。


うーん、
マリオン ブラウンの「リコレクションズ」
手に入るのか はたまた 夢と消えるのか

 Same timi same channel
See you next time!



またまたこの項つづきます




2018年09月22日 埋もれたCD紹介 トラックバック:0 コメント:2

アルト サックスでもソロ アルバムのマリオン ブラウン

Marion Brown ‎Recollections Ballads And Blues For Alto Saxophone
"‎Recollections Ballads And Blues For Alto Saxophone" (creativeworks)
Marion Brown


ネットのを検索しているともう様々にアルバムを紹介しているサイトがありますが
自分の所有するコレクションが如何に希少で価値があるものかを
これ見よがしに披歴するかのようなものも散見されます。
  全く小学生が学校でおもちゃをひけらかすようなもんですな

ある程度ジャズの世界も珍盤希少盤を求めありがたがる傾向があるのは
やむを得ないなとは思います。

私がブログでアルバム紹介する際にはなるべく入手が困難であるものや
希少性による価値を誇るようなアルバムは避けようとしています。
  それでも中には入手困難なものもありますが


もう一つあまり個人の思い入れにもたれてアルバムを紹介するのは
読者には無関係だなぁとの考えもあります。


で、前回ソニー ロリンズのソロによる作品を紹介しましたが
ついでにどうしてもマリオン ブラウンのソロだけのアルバムを取り上げたくなり
だらしない駄文を書き連ねることになり最初に失礼を詫びる次第です。


ジャズにとって一人だけで演奏をするというアルバムを作成することが
如何に困難で大変な事かを前回書きました。

ましてそれを単音で音を紡ぐ以外に方法のないサックスだけのソロアルバムを
作ったソニー ロリンズについて紹介をしました。


それではソニー ロリンズ以外にサックスだけのジャズでのアルバム作成は
ないのかと考えた時に浮かんだのが上記の作品
マリオン ブラウンの「リコレクションズ」です。

副題に「アルトサックスによるバラッズとブルーズ」とありますが
そのままにアルトサックスによる作品集です。

取り上げられている曲もオーネット コールマンによる「ブルーズ コノテイション」
以外はほぼ馴染みのあるスタンダードを取り上げています。


一般のジャズファンにマリオン ブラウンと言って
直ぐさまその音楽性が浮かぶ人は少ないんじゃないでしょうか。

たいていの方は「フリー ジャズのアルトの人」ぐらいの認識では?

コルトレーンを愛聴している方ならば彼のエポックメイキングなアルバム
「アセンション」に参加しているアルトで記憶にあるかもしれません。
  コルトレーンが本格的にフリージャズを正面から取り上げたアルバムで
  「人はアセンションによってコルトレーンから引き返す」と呼ばれる
  ファンにとっての試金石的アルバム(笑)
  このアルバムの制作でエルヴィンが「わしゃ やっとれんわ」と
  グループからの脱退を決意したという(笑)(笑)


こういったぐらいのマリオンの認識ではスタンダード曲が多いと言われても
購入しようと言う意欲はわかないでしょう。

もう少し突っ込んで彼のリーダーアルバムを数枚所有する方ならば
一変してこの「リコレクションズ」を聴いてみたいと思うんじゃないでしょうか

先にあげたコルトレーンの「アセンション」で聴かれる通り
マリオンは他のフリー系のサックス奏者のようにゴリゴリと
またいななくように演奏をすることもあります。

他方
繊細で敏感なマリオン独特のヴォイスを活かした
綿々と叙情をたたえたような演奏も得意としています。

それを知っていれば「リコレクション」はもうフリー嫌いなジャズファンも
ジャケット記載情報だけで「買い」なアルバムなわけです。





ええー 予想通りにダラダラとながくなってきたので
つづきは次回に


コルトレーンの上記作お聴きでない方は是非一度
アセンション




2018年09月21日 埋もれたCD紹介 トラックバック:0 コメント:0

ピアノですらのソロをテナーでやっつけるソニー ロリンズ

the solo album sonny rollins
"The Solo Album" (milestone)
Sonny Rollins


前回の記事でソロピアノアルバムについて
すこしのべたのですが今回はテナー サックスでのソロ アルバム!!

ジャズとは何か と問われた時にその大きな要素として
インタープレイをあげるのに多くの方は賛同してもらえると思います。

インタープレイなんて横文字で書いてしまうと小難しく聴こえますが
ミュージシャン同士の音楽での会話の事ですね。

即興を旨とするジャズという音楽では当然のことながら
共演者との密接なコンタクトがないと音楽はバラバラに崩壊してしまいます。

インタープレイの内容がリーダーと共演者の間での相槌であったり
鋭いツッコミであったりあるいは演奏の主導権の奪い合いであったりと
千変万化することから演奏の内容もヴァラエティーに富み
より豊かになることも大きな要素です。
 いわゆる化学変化なんて呼ばれるやつですな


ところがソロという共演者のいないジャズでは
音楽の進行は全て一人きりの演奏者にゆだねられてしまいます。

当然これはミュージシャンにとってはタフな試みであると言えます。

極端な話ソロを取っているミュージシャンが途中で演奏を中断しても
通常のコンボによる演奏ならば他のミュージシャンがフォローして
何事もなかったかのように演奏は続くでしょう。

一人きりでジャズを演奏するという事は演奏のネタやフレージング
音楽の進行そしてエンディングまでのストーリー展開を全て自分で
取り仕切るわけですからその困難さは大変なことです。


ジャズをたった一人きりで演奏するという事はミュージシャンのみならず
聴き手にとっても大きな努力を強いることになります。

通常のピアノ、ベース、ドラムといったリズム隊に
フロントを務めるホーン奏者がいる典型的なジャズコンボによる演奏では
それぞれのミュージシャンによる役割分担のお陰で
聴き手は音楽の進行をいとも簡単に楽しむことが出来ます。
  どこまで深く楽しめるかは聴き手の力量次第ですが

ソロのアルバムという事になるといきおい聴き手は
ミュージシャンの一音一音に集中せざるをえないわけで
なかなかに疲れますわな、


そういうようなことから
ジャズのソロアルバムの多くはピアノやギターがほとんどです。

なぜなら ピアノやギターではメロディーを奏でると同時に
一人二役でバッキングも自身で行えるからです。
  ベースラインとかオブリガードとかですな


で 当然のように一音づつしか音を紡ぎだすことのできない
サックスでソロアルバムを作ろうなんて考える奴はいるはずが……

いたんですな 
 ソニー ロリンズ


テナーサックスのソロアルバムを作るなんてことは
余程の阿呆か天才しか思いつかないことです。
 ロリンズがどちらかは言うまでもありませんけれど

ロリンズのジャズというのはこれはもう本当に即興演奏なわけで
誰も助けてくれないソロアルバムなんて考えてみるだけで
ぞっとします。


他方ロリンズの実際のコンサートに馴染んでいる私には
ソロアルバムはありなんじゃないかとも思えました。

ロリンズが興に乗った時の曲のエンディングに
他の奏者は演奏をやめた中延々とフリーインプロビゼーションで
カデンツアを圧倒的に吹き鳴らすと言ったことに
何度も居合わせていたからです。

それも長い時には20分近くも

ロリンズのライブに足を運ぶことなくアルバムの演奏から
彼の実力を語るのは全く愚かだと思わずにはいられません。


そのソニー ロリンズであってもいつものコンボにように
スムーズに演奏が進むというわけではなく
しかしかえってそのことがロリンズのジャズに対する
ごまかしのない真摯な姿勢が見て取れて感動ものです。

ジャズの本質をまざまざと見せつける
稀有なアルバムだと言えます。

凄いわ ほんまにソニー ロリンズ




この記事で紹介したアルバムです
ザ ソロ アルバム






P.S.
このアルバムにはよく見ると献呈の辞がありまして
"This album is Dedicated to Kendo"
ケンドーって 誰? 
と長らく疑問に思っていたんですけれど
ロリンズが飼っていたペットの犬の名前だそうです
さすが親日家のロリンズ 剣道から付けたんでしょうな
献辞ってのが私 苦手なんですけれど
これなら いいや なんてね 





2018年09月19日 埋もれたCD紹介 トラックバック:0 コメント:0

ジャズの本質についてグルグル テリー ライリーのライブ

ジャズを感じさせるクラシック奏者としてサンソン フランソワをあげましたが
今度はテリー ライリーについて

テリー ライリーは私が高校生の頃アイドルにしていた音楽家の一人です。

今でも番組は続いているようですがNHK FMに現代音楽を紹介するものがあり
そこで知ったのがテリー ライリーでした。

少しでも現代音楽を齧ったことのある人ならば知らない者はないであろう
ミニマル(ミニマム)ミュージックの巨匠テリー ライリー。

番組で紹介されていたのは"A Rainbow in Curved Air"でしたが
いっぺんで気に入って随分と探し回ってやっと手に入れ
繰り返し繰り返し夢中になって聴きました。

少ない情報源からでしたがテリー ライリーの代表作とされる"In C"も
買い求めて飽かずに聴きました。


テリー ライリーのお陰でここからインド音楽へも興味がわき
ノンサッチレーベルとの付き合いが始まったのも幸運でした。

いまやそのノンサッチからジョシュア レッドマンのアルバムが
次々と発売されているのもなんだか不思議な感じです。


ミニマルミュージックの雄と言われるテリー ライリーですが
彼にはその他に即興演奏家としての顔があります。

ちょっとテリー ライリーを現代音楽作家として聴いただけでは
見過ごされがちですが彼の即興演奏家としての実力も
素晴らしいものがあります。

terry riley lisbon concert
"Lisbon Concert" (NEW ALBION)
Terry Riley



ここにあげたアルバム「リスボン コンサート」では
ソロピアノによるテリー ライリーのインプロバイザーとしての
本領が遺憾なく発揮されています。


それぞれの曲が標題を持った馴染みやすい楽曲となっていて
現代音楽というラベリングから想像される様な難解さは全くありません。

一曲目の「アフリカ」や二曲目の「ニグロ ホール」などはタイトル名から
想像される通りの演奏でジャズ愛好家の人たちに十分に満足してもらえる
内容だと思います。

特にアブダラー イブラヒムやランディー ウェストンなどのアルバムを
好んで聴いておられる方にはお勧めできます。


テリー ライリーのこのアルバムを聴いていると
一体ジャズというもの特にソロピアノという形態のジャズの本質が
なんであるのかという事を考えさせられます。

高名なクラシック作家であり演奏家であるテリー ライリーの紡ぎだす
ピアノの一音一音がライブという場でどこまでが作曲であり
どこからが即興演奏であるのか

譜面に記されたものを演奏するだけでもジャズは成立するのか

インタープレイというジャズ演奏で大きな部分を占める要素が欠落している
ソロという形態で全きジャズというものが完成するのか

そもそもアドリブというものがクラシックでの譜面に記される用語であり
インプロバイズ自体がジャズに特有であるわけでもなく
さて ジャズにおける即興とは

などと頭の中を様々な想いがめぐります。


音楽を楽しむのにそんなことを詮索するのは
まったくのヤポテンであるというのも事実

とにもかくにもテリー ライリーのk「リスボン コンサート」は
素晴らしい稀有なアルバムです。




この記事で紹介したアルバムです
リスボン コンサート



2018年09月13日 埋もれたCD紹介 トラックバック:0 コメント:2

ヴォーカル ヴァージョンの有為転変

「エヴリシング マスト チェンジ」のヴォーカル物も紹介してくれ
なんて言われまして

歌は専門外なんですけれどもすこしばかり

sarah vaughan ronnie scott
Ronnie Scott's Presents Sarah Vaughan Live Volume 2" (PYE)
Sarah Vaughan


サラ ヴォーンがイギリスのライブハウス ロニー スコッツで残した
ライブ演奏のアルバムです。

サラの歌うエヴリシング マスト チェンジですがピアノとベースを従えて
かなりスローに歌い始めます。

このゆっくりしたテンポまで落とすと歌うと言うよりは語ると言うぐあいに
普通はなるもんですがそこはそれ サラ ヴォーン。

しっかりとしたスゥイング感を保ったまま自由自在に上に下に
前へ後ろへ ゆすり上げ落とし たっぷりと謳いあげます。

いつものことながらうまさにかけては並ぶ者がいないですな。

途中からはドラムが入り少しテンポを上げてシャバダバスキャットも
存分に披露します。

そして慌てず騒がずゆっくりと歌詞をうたいながらエンディング。
  いやぁ お見事

個人的にはこの曲一曲でおなかが満杯。

三年に一度聴けば十分ですな(笑)



Nina Simone ‎baltimore
"Baltimore" (CTI)
Nina Simone


ニーナ シモンがCTIで少し新機軸を打ち出していたころのアルバム
「ボルチモア」

ピアノの弾き語りでいつものごとく土の香りがするフォークソングといった
おもむきで曲が始まります。

少し重くなるかなと言った予感がしたとたんに豪華なストリングスがかぶさり
最後までニーナの歌をやさしく包み込むように寄り添います。

このあたりがCTIの面目躍如
ニーナだけでは暗ーくなりがちな曲を適度に和らげています。
 ニーナの世界でどん底に沈みたい方は別のアルバムへ(笑)

このニーナ シモンの「ボルチモア」が出た当時は
アルバム中のホール&オーツの名曲「リッチ ガール」を
よく聞いたもんです  なつかしい。



Shirley Horn ‎May The Music Never End
"May The Music Never End" (verve)
Shirley Horn


晩年のシャーリー ホーンの成熟したヴァーヴの作品からの一枚
「メイ ザ ミュージック ネヴァー エンド」

このアルバムでの「エヴリシング マスト チェンジ」は少しばかり
変わったイントロとアレンジで楽しませてくれます。

ドラムが先導してイントロが始まるのですがそれが
あたかも足を引きずりながらも前へと進もうとする人物を
描いているように聴こえます。

そのあとにシャーリー ホーンが優しくも説得力のある歌声で
歌詞を謳い始めます。

なんだか諄々と説き伏せられているような気分。

終盤でテンポが急にスウィンギーになり小気味よくシャーリーが
歌います。
 「空にはおてんとうさまが…」

ドラマチックな展開


「エブリシング マスト チェンジ」なんて言われますと日本人としては
「諸行無常 有為転変の世の中……」
なんてこころに思い浮かべますが
どうやら欧米の人たちは違うようです。
 人生 楽あれ苦くもあるさ
   前むいて あるこうぜ

うふふ…
  さてもさても…






この記事で紹介したアルバムです
ボルチモア
メイ ザ ミュージック ネヴァー エンド



2018年09月09日 埋もれたCD紹介 トラックバック:0 コメント:0

熊谷陣屋でもバリー ハリスでもなく「有為転変の世の中や」

"Everything Must Change"の名演奏を紹介しましたが今少し

エブリシング マスト チェンジのヴォーカル版はジャズでも数多く残されていますが
意外にインスト物はそれほど多くはありません。

その中から先ず一番に紹介したいのは
milt jackson big4
"The Milt Jackson Big 4 At The Montreux Jazz Festival 1975" (pablo)
Milt Jackson


ミルト ジャクソンがオスカー ピーターソン、ミッキー ローカー、ペデルセンと
モントルー ジャズ フェスティバルで出演時のライブ録音です。

ソロを頭から取るのはミルト ジャクソンです。

先の記事でも述べたのですがエブリシング マスト チェンジの演奏で
あまり重くなってしまうのはいささか疲れてしまいますが
さすがに手練れのミルト ジャクソン。

しっかりとメロディーを歌わせながらソウルフルで
スゥイングしつつも品格の高さも持ち合わせた素晴らしい演奏です。

アドリブのパートではミルトらしい流れるようにあふれ出る
フレーズに思わずため息が出そうになります。

バッキングしているピーターソンは見事なサポートで
歌伴の名人の本領を発揮しています。

また長らくミルト ジャクソンと共演しているドラムのミッキーが
ミルトが繰り出すアドリブに即座に反応していて
これまた素晴らしいです。

もうミルトのソロだけでこの曲は終わってしまえば良いのでは……
と思えどもやはりピーターソンのソロが(笑)

もとよりピーターソン聴きたさいらしたお客さんは多数で
彼がソロを取らないはずもありませんな。


さてもう一枚紹介したいのが
david sanborn pearls
"Pearls" (elektra)
David Sanborn


デヴィッド サンボーンが残したスタンダード集「パールズ」で演奏した
エヴリシング マスト チェンジです。

艶やかにストリンスを従えて切々とサンボーンが演奏しています。

なんと言ってもデヴィッド サンボーンの一番素晴らしいのは
てらいもなくアルトサックスで泣くさまにあります。

アルトで泣くと言うのは簡単に思えるかもしれませんが
これが意外と難しいものだと感じます。

あまりにわぁわぁ泣かれるといささか陳腐になり
鼻白んでしまいます。

下品になりすぎずにセンチに過ぎず泣くというのも
なかなか大変なものです。

このエヴリシング マスト チェンジでもサンボーンは
思い切り泣きの演奏で見事です。

これにはサンボーンのアルトサックスによるヴォイスが
力強く泣きの演奏でも見通しが明るいように感じさせるところが
大きく寄与しているのだと思います。

演奏がフェイドアウトするのを嫌がる人は多くいますが
ここでのフェイドアウトはグッドだと感じます。

想えばこの頃からサンボーンの演奏が
少し変わりつつあったのでしょう。



最後はあまり他では取り上げられることがないだろうと思い
おまけで紹介を
gene harris hot lips
"Hot Lips" (jam) ‎
Gene Harris


ジャケット買いをしない事を標榜している私ですが
さすがにこのジャケットには少し腰が引けます(笑)。

「ホット リップス」といえば美人シンガーの誉れも高い
門 あさ美さんのアルバムを思い出しますが
ジーン ハリスのジャケットとは似ても似つかないです。

なんというか弱小レーベルから発売された
ディスコティックアルバムのようです。

まぁこれはこれで購買意欲をそそられるという方も
おられるかもしれません。


さてこのアルバムのエヴリシング マスト チェンジですが
レゲエ調のアレンジになっていて時代を感じさせますが
演奏はいつもと変わらずソウルフルなジーン ハリス節です。

演奏時間も短くなんだかあっという間に終わります。

どこかの中古レコード屋さんで見かけたら
思い出してくださいませ  うふ






この記事で紹介したアルバムです
パールズ
Big 4 at Montreux Jazz 75



2018年09月08日 埋もれたCD紹介 トラックバック:0 コメント:0

レイ チャールズ一家のお出ましですぜファットヘッド~ベルグレイヴ

マーカス ベルグレイヴの記事を書いてもう少し紹介をと考えていて
思いついたファットヘッド ニューマンのアルバムを

fathead newman resurgence
"Resurgence!" (muse)
David "Fathead" Newman


ファットヘッド ニューマンとマーカス ベルグレイヴは1960年頃から
数年間共にレイ チャールズのバックバンドで一緒でした。

レイ チャールズバンドに在籍中に同時にハンク クロフォードもいたのですから
これはもう天下無敵のグルーヴィーなチームですね。

上記のミューズから発売された「リサージェンス!」ですが
マーカス ベルグレイヴにファットヘッドのフロント陣にシダー ウォルトンのピアノ
バスター ウィリアムズのベース、ドラムにルイ ヘイズ
ギターにテッド ダンバーというメンバーで収録されています。


シダー ウォルトンとファットヘッドはティーンエイジャーの頃に
ダラスで幼馴染であった仲です。

テッド ダンバーは以前よりのファットヘッドのバンドメンバーです。


プロデューサーには”発掘人”マイケル カスクーナが当たっています。

どうやらマイケル氏70年代のプレスティッジのファットヘッドの
一連のアルバムがお気に召さないようでファットヘッドの音楽性が
退歩していて彼の良さが活かされていないとライナーノーツで
述べています。
  私個人としては全くそうは思わないですけれど(笑)
  結構マイケル氏は保守的ですからなぁ

タイトル名は「リサージェンス」(復活)とありますが
ファットヘッドがニューヨークに帰ってきたとの意味と
本格的なジャズアルバム(マイケル的に)をリリースしたとの
意味を含んでのようです。


先ず出だしのA面一曲目「エヴリシング マスト チェンジ」で
耳はぐっと惹きつけられます。

当然言えばもう当然なのですがファットヘッドとマーカスの
息はピッタリ。

ファットヘッドはここでソプラノサックスでソロを取っていますが
ブルージーでありながら重くなり過ぎずにグルーヴィーで
うならされます。

まったく息をするように自然にソウルフルに
謳いあげていく様はまったく見事です。


ファットヘッドとマーカスのフロント陣の
持ち味はこの自然なソウルフルな歌心にあります。

「エヴリシング マスト チェンジ」というような曲は
ともすると過度に重すぎる演奏になりがちで
ちょっトゥーマッチになってしまうことも多いのですが
この自然さはとても素晴らしいです。

この一曲だけでもこのアルバムは成功だと思えます。


他に収録されている曲はファットヘッド自身の曲が2曲
メンバーのシダーとマーカスの曲が各一局ずつ
そしてかつてのレイバンドの同僚ハンク クロフォードの曲が
一曲と言った構成です。

そのどの曲も本当に自然でソウルフルでスゥイングしています。
そして歌心がたっぷり詰まっていて
これがこのアルバムのすべてと言えます。

つまらん解説は無用です。


ええですなぁー
なにげなしに手に取るいいアルバムです。





この記事で紹介したアルバムです
リサージェンス!



2018年09月06日 埋もれたCD紹介 トラックバック:0 コメント:0

マーカス ベルグレイヴとジェリ アレンの子弟アルバム

ジェリ アレンのアルバムを紹介していてマーカス ベルブレイヴについてもぜひ

マーカス ベルグレイヴというジャズトランぺッターに反応される方は
かなりの突っ込んだジャズの聴き手だと思います。

ファットヘッド ニューマンと共にレイ チャールズのホーンセクションを
務めていたことでも知られています。

出身はペンシルバニアですがモータウンレコードでのハウスミュージシャン
としての活躍長らくデトロイトで活動していました。

モータウンに関しては私の専門外ですので詳らかにはわからないですが
ザ フォー トップスやマーサ & ザ ヴァンデラスなど数多くの作品で
レコーディングに参加しています。


マーカス ベルグレイヴはまたデトロイトでジャズ教育者としても
多くのミュージシャンを育て上げています。

その中の一人に先日来紹介してきたジェリ アレンがいます。

彼女のリーダー作にも5枚ほどマーカスをゲストにむかえた
作品があります。


ここで紹介したいのはマーカス ベルグレイヴのアルバムに
ジェリ アレンがゲスト参加した作品です。
belgrave kerrytown
"Live at Kerrytown Concert House" (DJM)
Marcus Belgrave


このアルバムは三つのセッションから構成されています。

一つ目はデトロイト出身のピアニスト トミー フラナガンに
ピーター ワシントンのベースそしてドラムにはルイス ナッシュという
オーセンティックなモダンジャズを演奏するにはまたとない豪華な顔合わせ。

演奏する曲にもデトロイト出身の名トランぺッター サド ジョーンズの作品
"Mean what you say","Zec"
そしてマーカスのオリジナル曲"All my love"を演奏しています。

最高のリズムセクションを従えたマーカス ベルグレイヴが
ワンホーンでたっぷりと歌う様が楽しめます。


二つ目のセッションがマーカス ベルブレイヴとジェリ アレンのデュオを中心に
ドラムが参加すると言うセッションです。

このセッションではジェリ アレンのオリジナル曲エリック ドルフィーに捧げた
「ドルフィーズ ダンス」が聴き物です。

曲の紹介をマーカスが
「この曲できるかしら…」と言ってジュリがマーカスに持ってきたと言って
お客さんを笑わせていますがタイトル通りになかなかの複雑でトリッキーな
曲ですがマーカスが難なく吹奏していて見事です。

またスタンダードの「スゥイート ロレイン」ではマーカスが自慢ののどを発揮し
歌詞のロレインをジェリーに換えて歌いユーモラスです。

いつになくインティメイトなジェリの伴奏振りも面白い。


最後の三つ目のセッションはスタジオ録音でマーカスのレギュラー グループ
のトリオを従えての演奏です。

三曲ともメンバードラムのローレンス ウィリアムズのオリジナル曲ですが
すべて女性の名にちなんだ曲で現在進行形のマーカスの演奏がうかがえ
楽しめます。


数少ないマーカス ロバーツの魅力が味わえるアルバムですが
ほぼ自費出版に近いようなアルバムなので紹介を躊躇していたのですが
アマゾンの取り扱いがあるようなので紹介しました。

万人にお勧めできる佳作だと思います。







この記事で紹介したアルバムです
ライヴ アット ケリータウン コンサート ハウス




2018年09月03日 埋もれたCD紹介 トラックバック:0 コメント:0