ひまわり畑のアーマッド ジャマル




"Nature" Ahmad Jamal
  本当にこの数日は暑いですね。梅雨明けもして夏本番といったところでしょうか。今回は大好きなアーマッド ジャマルのアルバムから夏らしいジャケットの作品を紹介したいと思います。
 この作品には珍しくジャマルのトリオにスティール ドラムのオセロ モリノーが加わっています。スティール ドラム奏者といっても普通は彼とアンディ ナレルぐらいしか思いつかないでしょう。楽器自体も名前を聞いても想像がつかない人も結構いると思います。ドラム缶の上のほうをちょん切ってふたをへこましたものをスティックでたたいて演奏する楽器です。
 その無骨な格好からは想像もつかない涼しげな美しい音色がします。たぶんたいていの人は音を聴けばあああれかと思い当たると思います。分からない人はちょこっとネットで検索してくださいね。
 トリニダードトバコというところで作られた楽器だそうですが、ジャズではそれほど使用される楽器ではありません。使用されるにしても数曲にフィーチャリングされることが多く主要楽器として録音されたもので、ほかにもっているアルバムはモンティ アレキサンダーのリーダー作とオリバー レイクのものだけです。
 商品を買ったときにはジャマルの音楽性とスティール ドラムがどう噛みあうのか少しばかり心配だったのですが、聞いてみればドンピシャリ。ジャマルの饒舌さと間を生かしたピアノに涼しげで憂いを含んだ音色のモリノーのスティールドラムが見事に溶け合って類を見ない作品になりました。
 スティールドラムといえば、カリプソのようなご陽気な音楽を想像しがちですが、いやいやたいしたものでブルージーな表現も巧みに聞かせてくれて嬉しくなってしまいました。もともと打楽器的な表現も得意でかつ繊細ななジャマルの演奏とモリノーのスティールドラムはとても相性がいいようです。
 その上このアルバムには素敵なゲストプレイヤーのスタンリー タレンタインが花を添えています。ピアニッシモからフォルテまでを自由自在に操るジャマルのダイナミックなピアノに、タレンタインのテナーサックスが正面突破で豪快に駆け抜ける爽快な1曲となっています。
 わたしとしては蒸し暑い夏場を乗り切るのに欠かせないアルバムになっています。
 ジャマルといえば”バット ノット フォー ミー”とか「マイルスが…」とかお題目のように繰り返すのはもうやめにして、こんなアルバムにも耳を傾けてくれると嬉しいです。
 

2005年07月20日 埋もれたCD紹介 トラックバック:1 コメント:2

Sonnyさま、こんにちわ。
ジャズの話ではなくて申し訳ありませんが
このジャケット、夏らしくて素晴らしいですね。
ひまわりのブログをいろいろ探していて、
このブログにたどりついたんですが、
とても印象に残りました。
ありがとうございました。

 ※お店のご繁盛をお祈りしております

2005年07月20日 ブログ社長 ムラウチ URL 編集

Sonny
店のことまでお気遣いいただきありがとうございます。
 ひまわりがお好きなようですね。このジャケットはいったいどこで撮影されたんでしょうかね。やっぱりスペインあたりですかね。
 動機は何であれ、一度CDを聴いていただけると嬉しいです。

2005年07月20日 Sonny URL 編集












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