コルトレーンの命日に気づいて「BLUE CITY」のマスターを思った




"The John Coltrane Quartet plays" (Impulse)
   ザ ジョン コルトレーン カルテット プレイズ
  John Coltrane    
       ジョン コルトレーン


お客さんに「今日はコルトレーンの命日ですね」と言われて気が付きました。確かに7月17日はコルトレーンの命日でした。

日本のジャズファンの中にはコルトレーンに対して多くのシンパシー、いやそれ以上の神格化された存在として意識を持つ方が少なからずいらっしゃいます。

彼の音楽より発せられる強い精神性や愚直なまでの生真面目さ。人間臭さ、不器用さ。そして早過ぎる死。

特定の人たちにとってはコルトレーンと言う人はとりわけ別格な扱いを受けているわけです。

コルトレーンの命日には一日中コルトレーンのアルバムをかけるといったジャズ喫茶もありました。ひょっとしたら今でもそういうお店があるかもしれません。


そのせいか、彼の残した音楽についてあまりにも過剰に思い込みを持って語られる場合があるように思います。

その文脈で言うならば「ア ラブ シュープリーム」や「クル セ ママ」「ライブ イン ジャパン」と言うアルバムはまさに彼の代表作であると言うことになるのでしょう。

その反面彼が残したアルバムのうちもっともセールスの良いのが「バラッズ」であるというところが、大多数のジャズファンのコルトレーンの音楽に対する本音を現しているようで面白いことだと感じます。


個人的には彼のアルバムをターンテーブルの上に載せる機会はそれほど多くありません。ただ、たまたま彼の命日だと知ることになったので冒頭に記した「ザ ジョン コルトレーン カルテット プレイズ」を聴くことにしました。

ジャズ史上のなかでも屈指の名作と謳われる「ア ラブ シュープリーム」と「クル セ ママ」の間に挟まれてちょっと影の薄いアルバムですがこのアルバムを気に入っています。

マッコイ タイナー、ジミー ギャリソン、エルヴィン ジョーンズという鉄壁のレギュラーユニットの爛熟の極に演奏された力強い演奏です。

「クル セ ママ」以降この黄金のクインテットはコルトレーンの更なる音楽性の変化への希求により解体してしまいます。その直前にあって、このクインテットのまさに絶頂がこのアルバムで楽しめると思います。

それぞれのメンバーが自信に満ち溢れ喜びを感じながら演奏するさまは素晴しい物だと感じます。この前後に発表されたアルバムに比べてメッセージ性やアルバムコンセプトが薄い分、演奏曲をすんなり楽しめる良さも気に入っている部分です。


もう17,8年ばかり前のことになりますか。上新庄にあった「ブルー シティ」と言うジャズ喫茶に伺うと
 「昨日、コルトレーンの命日やのに誰一人店にけーへんねんで。こんな馬鹿なことがあるか、Sonny君」
  となげいていたマスターを思い出しました。

 山下さん、お元気ですか。
 ことしの命日にもコルトレーンをお聴きでしたでしょうか。




この記事で紹介したアルバムです。少しですが試聴もできます。 
The John Coltrane Quartet Plays





2007年07月18日 レコード トラックバック:0 コメント:6

こんにちわ。
私も彼のアルバムではバラッドを一番多い回数聴いていると思います(笑)。まぁ私の場合は胸張って「ミーハーですから」って言いますから平気なんですけどね。
色々と難しい事を考えながらJAZZを語る人達にとっては、何がしかの理由が語れないと「名盤」とは言い難いのでしょうね。
彼の持つ独特の音世界は私も素晴らしいと思うのですが、たいした説明も出来ないので、否定も出来無いと言うのが本音でもあるのですが。

2007年07月18日 falso URL 編集

falsoさん、こんにちは。

コルトレーンについて語られる場合その音楽そのものよりも、時代背景や彼の人間性や精神性に言及されることがままあると思います。
結構彼の音楽そのものを理解している方は少ないんじゃないかなぁとも感じます。
「バラッズ」を楽しんでいる方は彼の音楽そのものを楽しんでいるわけで、その分理屈でコルトレーンを語る人より好ましく思います。
「バラッズ」を通してコルトレーンの音楽を語ると言うのは、これまたちょっと話が違ってくるとは思います。

コルトレーンの音楽について話すのは結構難儀なことです。

2007年07月19日 Sonny URL 編集

SONNYさーん!お元気で何よりです。
山下は狭い8畳弱の部屋にてプロ用JBLを小音量で聴く時も、相変わらずコルトレーン愛聴盤(5,6枚)のどれかは必聴です。がバラッズ
は、いまだかけてないようですわ。おとといのコルトレーン17日の命日のことも忘れてしもてました。そういえば
毎年忘れる両親の命日。でも毎日仏壇に手を合わせ、お祈りは欠かさないですよ(関係ないか?)バラッズ、私も聴きたい!けど家では雰囲気がもひとつねー。
またお邪魔しますねー、こんな時間に。


2007年07月20日 山下倖子 URL 編集

倖さん、こんばんは。

長らくご無沙汰しています。思いがけなくコメントいただき本当に嬉しく思います。
八畳間にあのJBLが鎮座しているところを想像すると豪快な気分になりますねぇ。
山下さんもお元気なようで喜んでいます。
コルトレーンの命日をお忘れと言うのは一般常識人の生活にすっかり戻られたと言うことではないでしょうか。
それでもバラッズをおかけにならないとは「三つ子の魂」でしょうか(笑)。いつまでも「ライブインジャパン」の前で腕組みして聴いておられる山下さんのほうがなんだか安心するようにも思います。
コメント欄ではなんですのでまたメールいたします。近いうちに山下さんと倖さんにお会いしたいものです。
いつでも、気軽にまたコメントください。
ありがとうございました。

2007年07月20日 Sonny URL 編集

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2007年09月28日 編集

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2008年06月28日 編集












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