ミルト ジャクソン がずーっと好き

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"Meet Milt Jackson" SAVOY
   ミート ミルト ジャクソン


ジャズが好きな方とお話する機会が多々あるのですが不思議なことに「ミルト ジャクソンが大好きです」とおっしゃられる方にあったことがありません。

ヴァイブラフォンと言う楽器が、ジャズではそれほど主流を占めているわけではないということがその理由の一つかもしれません。


なにをかくそう私はミルト ジャクソンが大好きです。

ジャズを長らく聴いていくと好きなミュージシャンというものは、ドンドンと変わっていくものです。にもかかわらずミルト ジャクソンに関してはジャズと言うジャンルを意識せずに聴いていた頃から、現在に至るまでずーっと好きなミュージシャンです。

自分の所有しているアルバムの中で一番多いのは多分マイルズ デイビスだと思いますが、その次は文句なくミルト ジャクソンだと思います。

ミルト ジャクソンというと一般の方はすぐにモダンジャズカルテットを思われるようですが、MJQもその他の演奏でもミルトが好きです。
たまにMJQのことをミルト ジャクソン カルテットだと理解しておられる方がいらっしゃいますが、当然のことながらモダン ジャズ カルテットが正解です。

ちなみにMJQと聞いてマンハッタン ジャズ クインテットを連想される方とはあまりお友達にはなれそうもない気がします(笑)。NJQをお好きな方とは意見が合いそうです。


ミルト ジャクソンというと「プレンティ プレンティ オブ ソウル」に代表されるようにソウルフルなプレイが特徴とされています。
それに加えてブルーズの演奏に長けていることも良く知られているところだと思います。

じっと耳を澄ませてミルトのプレイに耳を傾けていただくとわかると思うのですが、彼の演奏はテーマに対して非常に自由に空間を使っていることがわかると思います。

ここまで自由自在に演奏を繰り広げられるのはチャーリー パーカーやソニー ロリンズ位の者ではないか知らんと思います。

ミルト ジャクソンのことを天才と呼ぶにふさわしいと思っている所以はここのところに有ります。

ゆめゆめMJQをジャズの入門編のごときに思われないように願いたいなぁと思ってやみません。もっともジャズを聴き始められた方にもすぐに楽しんでもらえるのがMJQのいいところだと思います。


サヴォイと言うレーベルもここのところパーカーをのぞいては、あまり注目されなくなっているような気がします。

レーベルとして作品に対する一貫した姿勢が希薄でイメージしにくいという気もします。ですが一つ一つの作品はなかなかに滋味深いアルバムが数多く残されています。

ミルトのリーダー作と言うことでは真っ先に「オバス デ ジャズ」があげられることだと思います。フランク ウェスのフルートによる好演もありさわやかな素敵なアルバムです。

冒頭に紹介したのは「ミート ミルト ジャクソン」と銘打って、ヴァイブラフォンによる演奏以外にも、彼のピアノやヴォーカルにもスポットを当てた物になっています。

さてヴァイブ以外のミルトの演奏はと言いますと、残念なことにヴァイブによるものに比べて少し見劣りがするのは止む終えないと思います。ちょっとした旦那芸といったところです。

A面に関してはテナーのラッキー トンプソンを配して、ミルトはヴァイブラフォン奏者に徹しています。ベースにウェンデル マーシャル、ドラムズにケニー クラークということでこの頃のサヴォイのハウス ミュージシャンがつとめています。

結構みすごされがちなんですが、堅実なウェンデル マーシャルのベースが私は好きです。

その上これまた味わいのあるテナーのラッキー トンプソンが好調なソロをとっていますのでもっぱら私はA面をターンテーブルの上に載せることが多くなります。

ブルージーなミルトの演奏に飄々としたソロをとるトンプソンのテナーがとてもいい対になっています。トンプソンと言う人も一般的には知名度が有るとは思えないですが、しっかりとした自分のヴォイスを持ったいいサックス奏者です。

もう一つおまけにあまり録音の無いウェイド レジーのピアノもなかなかの聴きものです。


サヴォイの作品の多くはオジー カデナのプロデュースにより作成されています。彼の手になる作品はとてもリラックスした物が多くしかもダレルことなく品の良いアルバムが残されていると思います。

この作品もカデナのプロデュースによる物で、しっかりと耳を傾けても良し、ボーっと浸るにも良しの好盤です。

録音にはルディ ヴァン ゲルダーがあたっているのですが、この時期のアタックが強めのミルトのヴァイブには彼の録音がピッタリと当てはまっています。

オパスデばかりでは無くこんなアルバムにも耳を傾けていただくと嬉しいです。


この記事で紹介したアルバムです。無理かと思えば手に入るようです。
ミート・ミルト・ジャクソン




2007年08月17日 レコード トラックバック:0 コメント:6

あたしの中でミルト・ジャクソンというと
一般的にまず最初には挙がってこないAin't But a Few of Us Left
なんです。
ジャズなんて全くわかってない10代の頃に
無性にヴァイブの音が聴きたくて
かすかな記憶を元にミルト・ジャクソンの作品を
探し見つけたのがこれでした。

私の連想するヴァイブの音にピッタリでした。いまだに大好きな作品です。

こんな出会いなんで今では大好きな
ピアニストであるピーターソンとの競演であること
を知ったのも何年も後のことです…。

2007年08月18日 hanadoro URL 編集

hanadoroさん、こんばんは。

はじめましてでしょうか、ひょっとすると毎度ありがとうございますかもしれませんね。
私もジャズを聴き始めたのはジャズを聴きたいと考えてそうしたのではありませんでした。
たまたま好きな音楽がジャズであったと言うことです。
偶然ですが、私が最初に買ったジャズのアルバムもミルト ジャクソンのものでした。それはMJQのコンコルドでありました。

ジャズを見栄から聴こうとするのではなく
>無性にヴァイブの音が聴きたくて
かすかな記憶を元にミルト・ジャクソンの作品を
探し見つけた
であったのはとても良かったと思います。
多分、hanadoroさんはこれで一生ジャズからあるいは音楽からはなれることは無いでしょう。
現代のジャズをあわせて聴いておられるならジャズの理解もどんどん進んでおられるんじゃないでしょうか。

ジャズとラッキーな出会いをされてよかったですね。

またお立ち寄りください。

2007年08月18日 Sonny URL 編集

Sonnyさん、こんにちは。

ミルト・ジャクソンをマイルスの次に多くお持ちとはちょっと意外でした。当方もMJQを含めて30枚近くありますが掲載アルバムは未だ聴いていません。サボイだとハンク・ジョーンズがピアノの『The Jazz Skyline』があって、この作品もラッキー・トンプソンのテナーと相まってなかなかですね。

もの心ついた頃から家にはジャズとクラシックが流れていました。ジャズの大半はスウィング&ディキシーでしたがその中にMJQの「朝日のように・・・」のドーナツ盤もありました。ガキの分際で生意気にもコジャレた音楽だなぁ、と思っていました。今でもそのドーナツ盤を大切にしています。

不覚にもMJQ=マンハッタン・ジャズ・クインテットに吹いてしまいました(笑)。懐かしいですね。

2007年08月18日 ぬどい URL 編集

ぬどいさん、こんばんは。

>ミルト・ジャクソンをマイルスの次に多くお持ちとはちょっと意外でした
たいていの方がそうおっしゃいます。ためしに正確な数を数えてみましたが51枚でした。
ミルトジャクソンというのは聞き込めば聞き込むほどに良さがわかってきて、飽くことを知らずにこんな枚数になりました。

>もの心ついた頃から家にはジャズとクラシックが流れていました
これは本当に羨ましい話だと思います。ほとんど理想形じゃないですか。私はおばあちゃんのひざの上で歌舞伎を見て育ちたかったなぁと思ったりします。

偽MJQですが、意外に長生きしていまして今年になっても新譜が出ています。まぁ未聴なんですけれども(笑)。

2007年08月18日 Sonny URL 編集

こんにちわ。
以前に自分のところでも書いたのですが、彼自身がスウィングだと思います。
エレピを聴くと彼のヴァイブの物真似に聴こえてきます(笑)。

2007年08月21日 falso URL 編集

falsoさん、こんにちは。

ジャズを言い表す言葉にスウィング エンド ブルーズということがありますが、まさにミルトはジャズの体現者と言えるのでしょうね。
フェンダーローズなんかは構造的に鍵盤化した鉄琴といえるので、確かにそんな風に聴こえるのは納得です。

2007年08月22日 Sonny URL 編集












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