歌っちゃったクリフォード ジョーダン




"Live at Ethell's" Clifford Jordan
男性的なテナーサックスという事では、ソニーロリンズと並び立つ雄クリフォード ジョーダンのライブ盤を紹介したいと思います。ジョーダンの大きな魅力はその音色にあると思います。たっぷりとした音量で深々と暖かい音色。それでいて高音部では輝かしさが加わります。この音色を持っているということだけでバラードでの演奏の成功は約束されようなものです。
 演奏での天才的なタイム感覚やひらめきといったものではやはりロリンズには一歩譲るといった感があるのは否めません。しかし彼には情緒やエモーショナルなものの表現に優れたものがあると思います。そのことがロリンズの演奏がその天才的なものなるがゆえに時に難解であるとうつるのに対し、彼の演奏にはジャズを聴き始めた者にもそのよさが理解されやすいように思います。
 この作品では自らのオリジナル作品が半数、残りがジャズメンのスタンダード(ラウンドミッドナイトほか)といった手馴れた曲で構成されています。それらが、彼のレギュラーのメンバーたちとともにゆったりとくつろいだなかにも力強く演奏が繰り広げられています。
 ここであまり注目されることが少ないので特筆しておきたいのが、ドラムスのバーネル フォーニエの演奏です。とてもシンバルレガートの響きが素晴しく、私の中ではアル フォスターとともにシンバルレガートに最高評価を与えているドラマーです。
 ジャズを聴きはじめた頃、ストンストンと気持ちよく刻まれるスネアーの音に、彼のことを黒人であると思い込んでいたのですが、白人だと知ったときにはとても驚きました。ブラシの演奏も素敵なのですがそれはアーマッド ジャマルのアーゴ盤を紹介するまたの機会に。もっともっとジャズ愛好家の皆さんに彼のドラムを聴いてもらいたいと思います。
 ついでにレーベルのメープルシェードについてですが、オーディオ関係の会社が製作しているレーベルで録音の良さを売り物にしています。しかし、こういうレーベルにありがちなのですが録音に当たり外れの差が非常に激しいのが難点です。ですがこの作品に関してはライブ盤ということはあるにしても中々の優秀録音に仕上がっています。
 最後にもうひとつ、クリフォード ジョーダンがこの作品の中で一曲だけ歌を披露しています。内容は聞いてのお楽しみということで。 
 録音のいいたっぷりとしたテナーワンホーンのライブ盤。酒によしコーヒーによし、ジャズ喫茶名盤にふさわしい一枚だと推薦いたします。たまにはジャズ喫茶へ出かけて、大音量でお聴きになるのはいかがでしょうか。

2005年07月24日 埋もれたCD紹介 トラックバック:0 コメント:2

静岡市には大音量で聞かせてくれる店が無くてツマラナイです・・・。

2005年08月03日 P侍 URL 編集

Sonny
P侍さん、ご訪問ありがとうございます。
 そうですか、静岡にはいいお店がありませんか。そりゃつまらないですね。どなたか一念発起してくださらないものですかね。どうですP侍さん?

2005年08月03日 Sonny URL 編集












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