ボビー ハッチャーソンに新名盤誕生

"For sentimental reasons" (Kind of blue)
Bobby Hutcherson
「フォー センチメンタル リーズンズ」
ボビー ハッチャーソン
ボビー ハッチャーソンの名盤と言うと「処女航海」で人気のハプニングス
ハッチャーソンはミルトジャクソンを聴いて、バイヴラフォンを始めたそうです。確かにミルト譲りのフレージングも散見されますが、彼にはもっと都会的でシャープさを感じさせるところが特徴だと思います。
ブルーノートの作品でのいわゆる新主流派の演奏には彼の個性がピッタリとあてはまったのだと感じます。
そんな具合にハッチャーソンの演奏にはかなりのクールさを感じることが多いです。このことは前作の"Skyline"にいたるまでも彼の大きな個性であり続けています。
冒頭に紹介のこのアルバム"For sentimental reasons"は今までの彼の演奏ではそれほど前面には出ていなかった暖かい部分が押し出された作品になっています。
全編バラードと呼べるハートウォーミングな演奏が繰り広げられています。
コルトレーンの「バラッズ」が気に入っておられる方ならば間違いなく好きになってもらえる作品だとおもいます。
コルトレーンの「バラッズ」にはまだまだ若いコルトレーンの青臭い感じの残る演奏だと感じます。また、その若さゆえの演奏がちょっとしたアクセントにもなり聴き飽きさせないアルバムにもなっているのだともいえます。
(この「バラッズ」は通常バラードまたはバラーズと呼ばれているようです。バラード"ballade"は元来はフランス語でバラッドとは異なる意味を持つようです。ですが、日本ではバラッドとバラードは良く混同され同じ意味あいで使用されています。かと思うとアメリカでも混同されているみたいです。でもコルトレーンのアルバムタイトルは英語表記で"Ballads"「バラッズ」です。どうでもいいお話ですがいつも気になっているもので)
同じバラードといってもこのハッチャーソンの演奏は見事に成熟し枯淡の域も感じさせる大人のアルバムに仕上がっています。切なさやロマンティックな部分を感じさせつつ、過剰な思い込みを排した客観的な恬淡とした描写が素晴しいです。
ハッチャーソンも今年で66歳になったようですが、白髪になったダンディなジャケットも演奏を感じさせるようでむべなるかなといった感があります。
望み得ないことですがこんな年のとり方が出来ればいいなぁなんてね。
サイドメンに関しても少し。
いよいよその演奏にも自信と貫禄が出てきたなぁと思うリニー ロスネスのピアノがハッチャーソンの演奏にしっとりと寄り添っています。これならばリニー ロスネスの歌伴も聴いてみたいなぁと思わせてくれます。
そういえば彼女はビル チャーラップと結婚されたようで私生活も充実しているのでしょう。でも確かロスネスはドラマーと結婚していたはずですが、そっちはいつご破算になっていたのでしょうか。まぁ、余計なお世話ですな。
以前にもその微にいり細にいる演奏振りのアル フォスターを賞賛しましたが、このアルバムでもそのデリケートにサポートするドラミングは健在です。よくぞバラード撰のこのアルバムに参加してくれましたと感謝したい気持ちです。
このアルバムを購入してからもう何度と無くアルバムを聴いています。本当に飽きずに最初から最後まであっという間に聞き終えてしまいます。ふだんCDを最初から最後まで聞くことはまずありませんので、集中力の続かない私には珍しいことです。
個人的にはコルトレーンの「バラッズ」よりもこのアルバムを聞く回数の方が多くなるように思います。
ボビー ハッチャーソンの名盤という枠を超え、ジャズの中での名盤として推薦いたします。
この記事でご紹介したアルバムです。
For Sentimental Reasons
Sonnyさん、こんにちは。
ハッチャーソンのこの作品を取り寄せてから感想を、と思っていたのですが先ほどMP3を聴いてきましたのでコメントしておきます。随分と柔らかい音で鳴っていたのでちょっと意外でした。通して聴いていないので何ともいえませんがこちらの予想とは違う円熟の域に達しているような気がして、おっしゃられる通り温もりのある演奏に思いました。
見た目も渋いオジサンになっているなあと感じました。ダンディーですねぇ。ハッチャーソンというと『Total Eclipse』のジャケットのイメージが私には未だにこびり付いています(笑)。あれ、ご本人ですよね? ぬどいさん、こんばんは。
『Total Eclipse』のジャケットですがあそこに映っているのは間違いなくハッチャーソン本人です。
彼は体重の変化や髪形ひげなどのスタイルの変化が激しくブルーノートからコンテンポラリー、ランドマーク、ヴァーヴのジャケットを続けて眺めると結構楽しめます(笑)。
このアルバムは本当に聴き飽きの無いいいアルバムだと思います。又ゆっくりと聴いてみた下さい。
ハッチャーソンのこの作品を取り寄せてから感想を、と思っていたのですが先ほどMP3を聴いてきましたのでコメントしておきます。随分と柔らかい音で鳴っていたのでちょっと意外でした。通して聴いていないので何ともいえませんがこちらの予想とは違う円熟の域に達しているような気がして、おっしゃられる通り温もりのある演奏に思いました。
見た目も渋いオジサンになっているなあと感じました。ダンディーですねぇ。ハッチャーソンというと『Total Eclipse』のジャケットのイメージが私には未だにこびり付いています(笑)。あれ、ご本人ですよね? ぬどいさん、こんばんは。
『Total Eclipse』のジャケットですがあそこに映っているのは間違いなくハッチャーソン本人です。
彼は体重の変化や髪形ひげなどのスタイルの変化が激しくブルーノートからコンテンポラリー、ランドマーク、ヴァーヴのジャケットを続けて眺めると結構楽しめます(笑)。
このアルバムは本当に聴き飽きの無いいいアルバムだと思います。又ゆっくりと聴いてみた下さい。
