ECMのジェイソン モランとは悩ましいことです

Rabo de Nube

ECMからまさかジェイソン モランの録音が出ているとは思いませんでした。

常連さんのOさんからSJ誌の新譜情報に出ているよといわれて、ありゃありゃとなりました。
「マスターまたSJ読んでないんやろ」
自慢じゃ有りませんが私SJ誌など、読めば読むほどジャズがわからなくなると公言してはばかりません。
もう購読をやめようと思うのですがご近所の本屋さんに長年取り置いてもらっているので、いまさら止めるとも言えない小心さゆえにだらだらと惰性で買っているというのが真相です。

ですが大好きなジェイソン モランの新譜情報を見落とすとはどうにも情けない話です。


そのくだんのアルバムと言うのが冒頭のチャールス ロイド名義のアルバムであります。ジェイソン モランを現代のピアニストの重要アーティストと触れまわっている私としてはすぐさま購入しようと思いましたが………     おっと固まってしまいました。

困ったことにこのアルバムはECMからのリリースです。

ここで私がそのアルバムの購入をためらったわけにピーンと来た方とはお友達になれそうです。来店いただければ水割りの一杯ぐらいご馳走いたします(笑)。


ECMというのはドイツでマンフレッド アイヒャーによって設立されたレーベルですが、そのアルバムの録音はかなりユニークな音作りがなされています。キース ジャレットのソロピアノなどをお持ちの方はその独特な音がわかっていただけると思います。

エコーがかけられ独特の静謐感とスピーカーの後ろに広がる音場が特調的です。エコーがかけられていても中域を強調しスピーカーの前へとせり出してくる音作りが特徴のブルーノートの録音とはまさに正反対です(ただし私はブルーノートの音を手放しで賞賛するつもりは有りません)。


アメリカの録音でジャズを聴きなれてきた私にとってはこのECMの独特の音作りというのがどうにも馴染めません。
ソロピアノの録音などでは何とか我慢できるのですがラッパやサックスの音などはどうにもいただけません。

かつてジョージ アダムズの作品がECMから出されていたことがあります。
ジョージ アダムズと言えば重量級のテナー奏者としてつとに有名ですがECMの録音では、彼のガッツのある音が見事に骨抜きにされてしまってどうにも聞くに堪えませんでっした。

その昔ヨーロッパ盤というのはアメリカ盤に比べてかなりの割高な値段であったため、この失望は更に増幅される物となりました。

演奏そのものには聴き所もあるアルバムなので何とかならないかと思い日本プレスのレコードも買ってみたのですが、やはり強固なECMの音作りは変わりませんでした。それならばもしやと思いアメリカのプレスの物も買ってみたのですが、やっぱりダメでした。

「だいたいなんでECMがジョージ アダムズのリーダー作など制作するんだ。カラーやないやろ」なんて八つ当たりに近い怒りまでわいてくる始末です。


さて、冒頭のチャールス ロイドのアルバムですがどうやらライブ録音のようです。ごくまれにECMの録音でもライブの物はそれ程その音作りが強調されていない場合も有るのですが……。

ピアノとはいえジェイソン モランは重量級のピアノですし、ガッツの感じられない録音ならば、きっとジョージ アダムズの轍を踏むことになるでしょうなぁ。


買おうか止めようか考え中です。






2008年03月31日 新譜紹介 トラックバック:0 コメント:4

こんにちわ。
私も「ECMの音が苦手」に一票・・・なんて言わなくても、多分Sonnyさんはもうわかっていますよね(笑)。
私もBNの音作りの全てを『良』とか『快』とかで表現するつもりは有りませんが、それでもどちらかと言うとBNに軍配を上げてしまいます。
そんな訳でECMのアルバムなんて数えれるほどしか持っていないので、実際にはECM云々なんて言えないんですけどね(苦笑)。
ココだけの話ですが。実を言うと「音」自体で言うとBNよりも好きなレーベルが有ったりするのです(笑)。

P.S.
多分決定すれば、ご本人から連絡が有ると思いますが、ここの読者の某氏が大阪へ出張になるみたいですよ~。
時間が出来れば絶対にSonnyさんに会いに行くはずです~。

2008年03月31日 falso URL 編集

falsoさん、こんばんは。

>私も「ECMの音が苦手」に一票

falsoさんにも水割りを一杯進呈したいと思います(笑)。

ブルーノートがほぼヴァン ゲルダーの専任で録音を行っていたのに比べ、ECMはスタジオも録音技師も様々です。
なのにあの頑固なまでのサウンド作りは面白いことだなぁと感じます。
基本的に録音の善し悪しよりも演奏内容重視なのですが、あそこまで個性的な録音だとちょっと困ってしまいます。

50年から60年初頭の録音であればコンテンポラリーの録音に魅力を感じています。
ヨーロッパの録音であればソウルノートにも好録音が多いように思います。一般に評価の高いMPSには疑問を感じています。

>ここの読者の某氏が大阪へ出張になるみたいですよ~

これはまた大きな楽しみが増えました。四月はお花見と落語会のイヴェントでお休みするので某氏には連絡をお待ちいたしておりますヽ(^。^)ノ。

2008年04月01日 Sonny URL 編集

Sonnyさん、こんばんは。

この作品ではありませんが、ジェイソン・モランのアルバムを2枚ほど取り寄せて聴いてみました。mp3をウェブ上で聴いた程度ですので予備知識は全く無かったといってもいいのですが、実際に聴いてみてちょっとした衝撃を受けました(笑)。このピアノは強烈ですね。聴き初めからひと月ほど経ちましたが頻繁に手が伸びる作品になっています。

いつもながら購入のヒントを与えて下さり感謝しております。有難うございます。

2008年05月24日 ぬどい URL 編集

ぬどいさん、こんにちは。

ジェイソン モランですが間違いなく今世紀のジャズの一翼をになって行くピアニストだとおもいます。
また一人ジェイソン モランの魅力を理解していただけたようで嬉しく思います。

2008年05月24日 Sonny URL 編集












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