sonny rollins 2008 大阪 フェスティバルホール

フェステ


ソニーロリンズ来日コンサート2008の大阪公演をフェスティヴァルホールにて聴いてまいりました。

色々とあったりなかったりですっかりブログの更新をしていなかったのでどうも筆のはしりが悪いようでして、書きたいことはたくさんあるのですがボツボツと何回かに分けて書きたいと思います。

当然のことながら現在残されている真のジャズジャイアンツとしての注目度は高く、音楽系のブログを運営なさっておられるサイトの多くで当コンサートの感想や様子をうかがうことができます。

横着をして申し訳ないのですが様々なデータ的なことはひとまず他の優秀なブロガーの方にお任せするとして、今回のロリンズから一番強く感じたことを書きたいと思います。


簡潔に言うとこれにつきると思います。
「ロリンズはとても若返った」

80年ぐらいの頃からロリンズのコンサートは出来る限り聞いてきましたので十数回ほどにはなると思います。

ロリンズと言う人は本当にコンサートの出来に波のある人でして、来日の度に良かったり悪かったりします。
もっと言うと一公演の間でも一部と二部でガラッと演奏が変わることもあれば、コンサート中で1曲だけが良いと言うことがあったりもします。


それはそれとして30年近く彼のコンサートに接していると、当然のことながら彼の老いというものを感じないわけにはいきません。
ただ、彼のコンサートをご覧になった方ならば誰もが理解してもらえることですが、70歳のロリンズのコンサートであっても50歳ぐらいには感じられる演奏ではあります。
ですが長いスパンで聴いていれば歳をとるという傾向は感じとれます。


ステージに登場したロリンズの姿は年々年老いてきてあんなに大きく見えた立ち姿が、腰も曲がり気味で50代のロリンズからは一回りも二回りも小さくなったように見えました。

ところがいざサックスを吹き始めた音を聴いて驚きました。その音色の力強さやフレージングにとても若々しさをすぐに感じたからです。
記憶をたどってみると今から十数年前ほどのコンサートでの演奏を思いおこさせるものでした。

ステージングなどもかつてのロリンズのコンサートでの流れとなんら変わらないように感じました。

これには本当に驚きました。演奏の出来不出来は別として誰もがその老いという流れからは逃れられないと思っていました。

ある程度の年齢まで若い頃とほぼ変わらない演奏をするミュージシャンはいくらか存在します。しかしながら一旦肉体的な老いが見え始めてから、その後その流れを逆行して10年ぐらい若返ってしまうようなことがあるとは……


ここでもう一つ誤解の無いように申し添えます。肉体的に老いを感じ取れるようになったからといって、その演奏の内容が悪くなってしまうとはいえません。

年齢を重ねることによって得ることもとても大きく、数多くのミュージシャンが老齢期にまさに円熟した演奏を繰り広げるようになっています。これはまた枯れた演奏と呼ばれるものとはちょっと違った話であります。


今回私がロリンズから感じたのは演奏上での肉体的な若々しさに付いて言っているわけです。

細かく指摘していけば昔のように延々と循環ブレスでロングトーンを聴かせるとか、終曲かと思わせて延々10分近くもカデンッアを吹くと言うようなことはありませんでした。

ですがその音色の力強さは間違いなく10数年は若返ったロリンズのものでした。


なんだか狐につままれたような気分のわたくしめでございました。



      この項まだまだつづくと思います、次回へ。




前回のコンサートは最後になるはずの来日公演でした。


2008年05月19日 実演鑑賞 トラックバック:0 コメント:4

実物を見て、思っていたより小柄だなあと思ったのですが、やはり多少縮んでるんですね。(笑)

でも、演奏の方は思っていたよりもずっと現役感を感じることができました。
自分は初体験なので以前の演奏と比べることができませんが。
少なくとも、ライブの前後で"Sonny, Please"の聴こえ方が変わってきました。

若返ったというのは、奥さんが亡くなったりだとか、何かが吹っ切れたりとか、そういうことも関係してるのかもしれませんね。

2008年05月19日 piouhgd URL 編集

piouhgdさん、こんばんは。

>実物を見て、思っていたより小柄だなあと思ったのですが、やはり多少縮んでるんですね。(笑)

一番最初にロリンズを観たときには随分と大きい人だなぁと感じました。いくら若々しいとはいえ77歳の翁ということでしょうね。


>ライブの前後で"Sonny, Please"の聴こえ方が変わってきました

ライブへ頻繁に足を運んでおられるpiouhgdさんには言わずもがなですが、レコードでのみジャズに接しているとミュージシャンの力量を矮小化して評価することになるようです。真の天才であるロリンズの生に接することが出来たのはとても喜ばしいことだと感じます。

ロリンズの演奏が若返った理由に関してはなんとも推し量ることが出来ません。何らかのことから演奏について自信に溢れるようなことがあったのでしょうか。
謎ですなぁ。

2008年05月19日 Sonny URL 編集

こんにちわ。

私が音も聴いていないのに「枯れた音」云々と言ってしまった事にpiouhgdさんから「決して枯れてなんていなかった」と指摘をいただきました。Sonnyさんの文章を読んで、またまた「なるほど~」と思いました。

2008年05月19日 falso URL 編集

falsoさん、こんにちは。

様々なミュージシャンがいますがロリンズの場合は決して枯れると言うことは無いような気がします。もし自身でそう思ったなら引退してしまうような気がします。

テナー奏者はたいてい70前後になれば枯れるようになる物ですが。昨今のベニー ゴルソンなんかはその典型例ですね。
これはこれで味わい深いと思います。

2008年05月20日 Sonny URL 編集












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