カサンドラ ウィルソンの昔は物を思はざりけり

Loverly


カサンドラ ウィルソンの新譜"Loverly"が発売されています。ジャズジャーナリズムのの新譜の扱いが悪いとはいってもさすがにカサンドラなのでそこそこの話題になっているようです。

本来であれば私がご紹介するアルバムではないのですが、あちこちのサイトでこのアルバムに対するいくらかの誤解があるようなのでとりあげてみました。


「カサンドラ・ウィルソンの2年振りとなる最新作は、なんとフル・スタンダード・アルバム!」との記述がされていますが8曲目"ARERE"はオリジナル曲です。まぁこれは小さなことではあります。


つぎに、これはもう間違いの無いスタンダード曲である"'Til There Was You"(THE THERE WAS YOUとの誤表記も…しっかりしましょうウニオンさん)について。

確かにこの曲はビートルズの手によりヒットしました。
この映像ですね ↓



ということでこの名曲がポール マッカートニーによって作られたものであると思い込んでいらっしゃる方が多いようです。そりゃもう押しも押されもせぬポップス界の巨星ビートルズでありますので無理からぬことではあります。

しかしながら事実はと言いますとこの曲はメレディス ウィルソンがミュージカル"The Music Man"のために作曲したものです。このミュージカルは大成功を収めまして、トニー賞も受賞いたしております。

もとの様子はと言いますとこんな感じです。↓



さて一番問題なのが"'Til There Was You"そのものの邦題ですがSJ誌によりますと「あなたに逢えるその日まで」。
こいつぁまったくいただけません。

この歌の主人公は上の映像で見てもわかるとおりでとっくに恋人に逢って親密なラブラブ状態であります。
アメリカ版「逢い見ての のちの 心にくらぶれば  」といったところが、この曲の内容です。

  僕の周りには素敵なものがいっぱいあるのに、あなたに逢うまでは気がつかなかった
  でもあなたにあってからは世界が輝いて見えるよ

てなかんじでありまして、日本人に比べてアメリカ人は「ものを思ふ」ありかたはちょっと違うようではあります。

いつも申しますことですが、英語と言うものの理解はなかなかに難しくやっかいなもんです。「帰ってくれれば嬉しいわ」クラスの誤訳はそこらじゅうにゴロゴロしております。




ええ時間が来ましたので私天神さんの花火を見に出かけます。

肝心のアルバムの内容ですが多分この項つづきます。



2008年07月25日 新譜紹介 トラックバック:0 コメント:0












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