ジミ ヘンドリックス ワイト島 マイルス デイヴィス

エレクトリック・レディランド

朝起きて洗面所で顔を洗おうとしたとたんに、ギターでイントロ~リフが頭の中で鳴りわたりました。

音楽好きの方ならきっと経験したことのあるアレであります。放っておくと一日中頭の中で音楽が鳴り続いたりします。私はこの現象を「奈良健康ランド症候群」と呼んでおります。この症状を治すには実際に頭の中で鳴っている音楽を聴くに限ります。

さてその鳴り響いた音楽の正体はといいますとジミ ヘンドリックスの「ジプシー アイズ」でありました。こいつを放置して一日中頭の中で「ジプシー アイズ」が鳴り響くのは困るので実際のアルバムを探そうとしました。


どうやら頭の中で響いている「ジプシー アイズ」はスタジオ録音らしく「エレクトリック レディランド」に収録されているものに違いありません。

ところがアルバムの棚をどこをどう探しても「エレクトリック レディランド」が無いので困ってしまいました。はて、誰かに貸した覚えも無いのですが。
お門違いのところになおしこんでしまって見つけられなくなっているのでしょうな。こうなるとちょっとやそっとでは探し出すのは不可能です。
えらいことです。



さて、私がジミ ヘンドリックスを聞きだしたのはそんなに昔のことではありません。30歳も過ぎたころになって突然ずっぽりと彼の音楽にはまり込んだのです。

私はロックも聴きますが所謂王道的な聴き方をしてきませんでした。愛聴するのはヨーロッパの一般にプログレと呼ばれるものを偏愛しておりました。

高校生のころはジミを聴いている友達を莫迦な輩だと思い込んでいました。ギターを歯で弾いたり、背中で弾いたり自慰行為のように弾くジミのギミックなところがどうにも馴染めませんでした。挙句の果てにギターを叩き壊すはアンプは蹴り倒すはステージに火をつけるは。

というわけでジミの音楽の本質というものは全く聴こえてはいませんでした。所詮青二才の高校生が考える音楽観であったわけです。全くお恥ずかしい。

マイルス・エレクトリック 〜 パフォーマンス・アット・ザ・アイル・オブ・ワイト[DVD]


それからずいぶんと時がたち伝説の「ワイト島のロックフェスティヴァル」をまとまってみる機会がありました。ご存知だとは思いますがこのフェスティバルにはマイルズが参加しておりまして、それ以前にも海賊版のビデオで何度かその姿を観てはいました。

どうにも私にはこのマイルズの音楽が中途半端なものに思えて、どう取り扱っていいやらわからずにうっちゃっていました。もうひとつぴんとこないなぁという感じです。

このまとまった「ワイト島のロックフェスティヴァル」のなかには今まで見る機会の無かったジミ ヘンドリックスの映像が含まれていました。

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このジミの演奏を聴いて私は天地がひっくり返るほどの衝撃を受けました。
そこでのジミは全く天才であり神様でありました。
遅ればせながら私はジミの音楽にようやく開眼したのでありました。

その翌日からジミの音楽を知った嬉しさから誰彼と無くひっ掴まえては、
「ジミは天才だ」と吹聴しまくりました。

    「そんなんあたりまえやがな」 と いわれました。

はい、私の音楽友達は当たり前のごとくジミの音楽を愛聴しており、その素晴らしさは既定の事実であったのでした。

ハズカシや。



この衝撃的な極私的ジミ ヘンドリックス再発見には大きなおまけがついてきました。ジミの良さを理解できた耳でマイルズのワイト島を聴いてみたところ、あら不思議やなマイルズの意図するところが何の苦もなく聴こえてきたのであります。

なんだかまるで手品の種明かしをされたような気分であります。

そこまで絶賛する気にはなりませんが、当時のマイルズの音楽観を楽しむには面白い演奏だと思います。


当のワイト島のジミヘンドリックスについてはあまり芳しい評判を聞かないのですが、一通り彼の演奏を耳にした今でも大好きな演奏です。

なんというかはったりのないジミ ヘンドリックスの音楽のありようがそのまま出ているようでとても好ましく感じます。


小さな声で言いますが、ワイト島のグループとしてはマイルズの演奏を聴くよりジミの演奏を聴いたほうが得るものが多いと思います。

マイルズの演奏にも改めて感じることはありまして
  ジャック ディジョネットやデイブ ホランドはベストプレイのひとつやな
  ゲイリー バーツにはこりゃトラウマ的な演奏なんとちゃうかな
  アイアートはなんともおもろいなぁ
  キースとチックはなにやっとんねんな
と突っ込みどころ満載であります。

これもまた観て損はない作品であります。



何ぞといっている間にも「エレクトリック レディランド」はどこへいったやら見つかりません。

こう書いている間に「ハタ!」と思いついたのでありますが
 youtube 検索すればジプシー アイズぐらい楽勝にでてくるでしょうなぁ。

早速行って奈良健康ランド症候群を退治しなくては。




この記事で紹介した作品です。
エレクトリック・レディランド





2009年01月29日 未分類 トラックバック:0 コメント:4

ジミ、それなりには聴いたことありますけど、以前のSonnyと同じく、未だにちゃんと通ったことがないです。
今聴いた方が、70年代のマイルスとの共通点(というよりもマイルスが受けた影響でしょうか)なんかも分かって、面白いのではないかと思っていますが。

>ジャック ディジョネットやデイブ ホランドはベストプレイ

この時期のこの2人の演奏、凄く好きです。

>ゲイリー バーツにはこりゃトラウマ的な演奏

たしかに。
でも、トラウマはこの日だけではないはず。(笑)

>キースとチックはなにやっとんねんな

ここ、笑ってしまいました。(笑)

2009年01月27日 piouhgd URL 編集

piouhgdさん、こんばんは。

ジャズもそうですがロックというのも2009年ともなると、巨大なジャンルになってしまって全体像を把握するのも大変になってしまいましたね。
私なんかはジミだけではなくディープバープルやレッドツェッペリンなんかもよけて通ったままです。

もうこれも既定事実となっていますが、マイルズがジミからとても大きな影響を受けたことは間違いがないことだと思います。

それにしてもワイト島でのチックにキースはわけがわかりませんなぁ。(笑)

piouhgdさんにコメントしていただいて気が付いたのですが、その昔海賊版のワイト島のマイルズは"Call it anything"というタイトルでありましたなぁ。

2009年01月28日 Sonny URL 編集

こんにちわ。
最近ロックの影響を受けたのだろうヘビィな音のジャズを何枚か聴いたのですが、全然面白くありませんでした。以前にも聴いているものばかりですが、やっぱり「お門違い」と言う考えに変化は有りませんでした。
で、そのすぐ後に所謂エレクトリック・マイルスを聴いたのですが、マイルスは別格でした。それほどマイルスを持ち上げる気は有りませんが(笑)、やっぱりマイルスは凄いと思いました。
同じ様な人たちが演奏しているのに、こんなにも違いが出てくるなんて、怖いとも思いました。


>キースとチックはなにやっとんねんな
・・・私は、この二人は基本的に・・・これ以上は書きません。気が変わって将来ベタ褒めするかもしれませんから(笑)。

2009年01月29日 falso URL 編集

falsoさん、こんにちは。

この時期一つ所に留まるのを良しとしなかったジャズメンたちは、混迷の中手探りで音楽を作り続けていたのだと思います。
確かにその中で時代に耐えうるだけの結果を残せた者は少ないようです。
マイルズとてもすべてのセッションで成功を収めたとはいえないようです。ただその時代に生きたものにとっては、かけがえのない成果であるように思います。

キースとチックですがこの二人は信じられないぐらいの素晴らしい演奏をすることもあれば、驚くほどの堕演もあるというひとですね。
なかなかにとらえどころの無いミュージシャンですな(苦笑)。

2009年01月30日 Sonny URL 編集












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