あれではないでもわだいになった食のはなし

金環日食


仕事はそうでもないのですが私事は相変わらずにバタバタと
しているうちにもう七月。
一年の半分を消化してしまいました。

日本中の六月のメインイヴェントとも言えたのが
金環日食でした。

いろいろなニュースで大々的に報道されましたし
さぞかしあちらこちらのブログでもとりあげられたことでしょう。


冒頭の写真にあるのは当日大阪の私の実家から撮影した
金環日食の模様です。

直接太陽をみると眼がつぶれてしまう恐れがあるとか
カメラがぶち壊れてしまうと言われていましたが
当日はあいにくのというべきか絶好のと言うべきか
かなりの厚い曇り空でした。

うちの母がいつの間にやら用意していた
日食観察用のめがねをかけると
太陽どころか何も見えずに闇夜のカラスと言った状態でした。


で裸眼で悠々金環日食を見るということとなりました。

日食と言うからには
真夜中のように真っ暗になるのだと言う前評判もありましたが
せいぜい夜明け直後から30分と言った程度の暗さでありました。

何事も実体験と言うのはしてみるもんですなぁ。
今度は皆既日食というものも体験したいもんですが
どうやら私の歳ではかないそうにもありません。


六月にはこの金環日食のほかにも
月食やら金星の日面経過やらと
天文学的なショーが繰り広げられたようですが
そちらは未見であります。

残念。



さて日食やら月食やら食のことを
英語では"eclipse"と言うようです。

ジャズでもその名もずばり"eclipse"と言う曲がありまして

Pre-Bird
"Pre Bird" (Emercy) Charles Mingus

このアルバムの中で"eclipse"を聴くことができます。
この曲には歌詞がついているのですが
それによるとここでの"eclipse"とは日食であるようです。

未開部族の者たちが日食に際して
呪術的な宗教儀式を行っていると言った感じの演奏です。

演奏にはエリック ドルフィーやブッカー アーヴィンといった
おなじみのミンガスのバンドメンバーたちで固められて
緻密で力強い演奏が繰り広げられています。

あまり話題に上ることのないミンガスのアルバムだと思いますが
曲によって演奏者や構成を変えて丁寧につくられた
ミンガスらしさのあらわれた一枚であると言えます。

アレンジメントや構成からは
ミンガスの敬愛するエリントンの影響がうかがえます。

アルバムのタイトルの"Pre Bird"と言うのは
チャーリー パーカー以前と言ったほどの意味でしょうが
つまりはエリントンのことを指しているのでしょう。


この曲でメインヴォーカルをつとめている女性は
Lorraine Cussonというのですが寡聞にして
他のアルバムで見かけたことがありません。

知名度はなくとも
ヘレン メリルを黒っぽくしたような歌いぶりは
この曲にピッタリとマッチして素敵です。




さて、
このミンガスの"eclipse"をいち早く取り上げたのが
このセッションでも活躍していたドルフィーの

Out There
"Out There" (New Jazz) Eric Dolphy

ドルフィーはこの曲がいたくお気に召したらしく
先のアルバムで録音をしたわずか三ヵ月後のリーダー作に
このアルバムで吹き込んでいます。

当然のことながらこのアルバムでの演奏からは
ミンガスらしさがうかがえるものの
ドルフィーの臭いが強くするものとなっています。

ロン カーターがここではチェロを弓弾きしているのですが
なかなかの好演です。

ロン カーターもちゃんとしたピッチで
演奏できることの証明にもなっています(笑)。




いま思い出したのですが
先ほどのミンガスの”Pre Bird"ですが
再発の際にタイトルとレーベルが変更されて

Mingus Revisited
"Mingus Revisited" (Limelight) Charles Mingus ‎

として発売されています。
調べてみると現在はどちらででも再発がされているので
購入される場合には二重買いにご注意ください。

このライムライトというレーベルは
先のエマーシーというレーベルの別レーベルです。
したがって同じ会社から同じアルバムが
別のアルバムタイトルで別のレーベルから出ているわけです。

ややこしい話ですが
ジャズのアルバムにはこんなことはわりに良くある話です。

話が煩雑になるのではしょって説明しますが
先ほどのドルフィーのアルバムも
ニュージャズというレーベルからだけではなく
プレスティッジというレーベルから同じものが二度出版されています

うーん門外漢の方には
わけのわからんはなしですな。
オタクっぽくてやだやだ。




ジャズの世界を離れますと
とんでもなく有名なこのアルバムに
"eclipse"という曲が録音されています。

Dark Side of the Moon

いわずと知れたロック界での売り上げナンバーワンのモンスターアルバムであります。

当然のことながらここで演奏されている"eclipse"は
先のミンガスの手になる曲ではなくロジャー ウォーターズのオリジナル曲です。

この大作のエンディングを飾るにふさわしい
総まとめてきな歌詞と曲想を持った"eclipse"。

アルバムタイトルからすれば月食を意味しそうなものですが
歌詞を読めばやはり日食を意味するようです。





さて七月を迎えて
今日は七夕ですなぁ。

食騒動も終わったかと思っていたら
来月には金星のしょくがあるんですと。
ほえーーーーーーー
なんじゃそら。







この記事で紹介したアルバムです。
Pre-Bird
Out There
Mingus Revisited
Dark Side of the Moon







2012年07月07日 埋もれたCD紹介 トラックバック:0 コメント:0












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