ジョシュア レッドマンにロリンズとカークの血脈 ちょっとツェッペリン


"Trios Live" (Nonesuch)
Joshua Redman
Joshua Redman (ts,ss)
Matt Penman(b)
Reuben Rogers (b)
Gregory Hutchinson( ds)


いまだにバリバリのジャズファンであると自称するおっちゃんたちが
新人ミュージシャンとして名前を挙げるのが
「ウィントン マルサリス」
というのは
よくあるよくある ”ジャズあるある” 
なんですが
もうちょっと新しめのミュージシャンとして名前が挙がるのが
「ジョシュア レッドマン」です。

今ちょっとジョシュアのバイオを確認したんですが
ジョシュアももう45歳の中年のおっさんです。


ジョシュアの演奏をして良く語られることが
「こむづかしい」
「頭でっかち」
なんてことなんですが
デビューしてすでに20年以上になる
彼の新譜をそんな人たちに聴いてほしいものです。


のっけに演奏されるのが「マック ザ ナイフ」ですので
いやおう無くロリンズを連想させるのですが
演奏の編成がピアノレスのワンホーンなので
いやにも増してロリンズ感が……

と思いながら聴いてみますと
ジョシュア君見事にロリンズを消化して
自分の血と肉にしていて
嬉しくなります。

ロリンズの大きな美点として挙げられることに
スペースの自由さがあると思うのですが
ジョシュアもゆうゆうとこの曲を
自在に動き回っていて素晴らしいです。

またアドリブも難解にならずに
テーマに沿って繰り広げられるところも
ロリンズにおとらず親しみやすい演奏と
感じられる一因だと思います。


私はジャズの演奏が
聴衆を置いてきぼりにして
演奏家の殻に篭りきるようなアルバムが
多くなってきているのは否めない事実だと思います。

そういった
「わかる人だけにわかってもらえればいいのだ」
といった演奏も嫌いではないのですが
やはりそればかりだと疲れてしまうこともあります。

ジョシュアの演奏もデビュー当時には
そういった感が無きにしも非ずでした。

ライブの演奏ということも手伝って
このアルバムでは良きエンターテインメントの味わいが溢れています。


冒頭の曲から順に続く曲を聴いていくと
ロリンズの影響ばかりか
なんとローランド カークの演奏をも
ジョシュアが咀嚼し自分の表現の中にすっかりと
溶け込ましていることも聴き取れます。


最後に演奏されている曲が
ツェッペリンの「ジ オーシャン」という点も高評価です。
20-30年代の古いスタンダードばかり演奏されることに
ずっと不満を感じている私としてはとても嬉しいです。


新人の頃からその傑出した才能を世に認められていた彼ですが
今に至るまでに弛まずに努力を重ねて
この境地に到達しているのですなぁ。




ここしばらくのジャズ界でのテナーサックスは
クリス ポッターと
ジョシュア レッドマンが牽引していくような気がしますねぇ。


いまだにジョシュアのことを
頭でっかちとして語っている人たちに
そして現在の熱い演奏を求めている人たちに
ジャズをちょっと聴いてみたいと思っている人たちに
この作品を紹介したいです。

快作です。


この記事で紹介したアルバムです
Trios Live

2014年11月14日 新譜紹介 トラックバック:0 コメント:2

リンク先のレビューでは酷評されてますね。(笑)

前にたまたま、同じくLed Zeppelinの"The Crunge"をこの人がやっているのをYouTubeで聴いたのですが、素晴らしい演奏ながら、この曲をそういう風にしてはだめだろう、というガッカリな感じだったので、"The Ocean"がどうなってるのか気になります。

2014年11月14日 piouhgd URL 編集

piouhgd さん、こんにちは。

言われてレビュー見まして、吹きました。
プレイヤーが変化していくことについていけない硬直した感性の人の意見。
昔のジャズは良かったなぁ の人の意見。
といった感ですなぁ。
やれやれこんなレビューでも真に受けて買うのを躊躇する人いるでしょうねぇ。 嘆息
Led Zeppelinの"The Crunge"をやったやつですけど
あれはジャズをもうちょっとしなやかに広げてみようぜ
てな感じのコンセプトグループでの作品なので
このアルバムは大丈夫だと思いますよ。
何なら piouhgdさんに限り半額下取り保障してもいいですよ(笑)

2014年11月15日 Sonny URL 編集












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