ボビー ハッチャーソンとヴァン ゲルダーは王道を行く2



さて前回の記事の続きですが
 
ハッチャーソンについて海外ジャズニュースのサイトを調べていると
なんとルディ ヴァン ゲルダーも相次いで亡くなっていると知りました。

享年91
やむを得ない気もしますが
やはり寂しい気持ちでいっぱいです。
 
ゲルダーと言えば第一にあがるのがブルーノートの諸作品だと思います。
ハッチャーソンはデビュー当初から数々のアルバムをブルーノートで残しているので
ゲルダーとの共作はリーダー並びにサイドメンを含めかなりの数になるはずです。

一般的な知名度からあげられる二人の作品は
上記の「ハプニングス」になるかと思います。


ブルーノートに残されている
いわゆるニューメインストリームと呼ばれる諸作品には
かなりの頻度でハッチャーソンの名がクレジットされています。

ハッチャーソンの都会的なヴァイブの音色は
まさに時代に沿っていたのでしょう。

またエリック ドルフィーの野心作であった

「アウト トゥ ランチ」の作品もハッチャーソン無しには成立しなかったはずです。

時代は流れて70年代に入り
これまたその時代を濃密に感じさせる

「ナチュラル・イリュージョンズ」
もこの時期ブルーノートではだんだん少なくなっていく
ゲルダー録音の作品です。


ちょっとここでハッチャーソンについては置いておいて
ゲルダーに関してですが
忘れていけないのは彼がブルーノートの諸作品を録音していた同時期に
他のジャズレーベルの作品も盛んに録音を行っていることです。

例えばアトランティックの

ミルト ジャクソン
「バラッズ アンド ブルーズ」
もヴァン ゲルダーの録音ですし


ロイ ヘインズ
「アウト・オブ・ジ・アフタヌーン」
もゲルダーの手になるものです。
そのほかにもインパルスの諸作品は
大半がゲルダー録音だと思います。
  ちなみにこのジャケットはゲルダーのスタジオのお庭だそう

ブルーノートと共にジャズ三大レーベル(誰が決めたんや)のプレステッジ

ソニー ロリンズ
泣く子も黙る「サキソフォンコロッサス」(誰も泣いてないて)

リバーサイド

セロニアス モンク
「プレイズ デューク エリントン」

上記の二枚もこれまた
ルディ ヴァン ゲルダーの録音によるものです。


ブルーノートに残されたゲルダーの録音を指して
ヴァン ゲルダーサウンドと呼ばれることも多いです。

しかしながら他レーベルに上記のような同時期に残されたアルバムを聴くと
皆がブルーノートの諸作品に聞かれる様な音作りではないことがわかります。

ブルーノートのサウンドについては
ヴァン ゲルダー自身が語ったインタビューによると
「あれはアルフレッド ライオンが要求した通りに録音したんだ」と
証言しています。

したがってブルーノートの録音については
ライオンサウンドと呼ぶのが正しいと言えます。

このほかにも同時期の録音では
デビューやサボイも手掛けていて
ゲルダー イコール ブルーノートの
決めつけはどうかなと感じています。


この後もゲルダーは
CTIではほぼ専属エンジニアとして活動していますし
フリーランスの仕事としてもクリスクロスや最近までのハイノートなどで
盛んにジャズ録音の第一人者として活躍していました。

亡くなる前週まで録音を行っていたとの報道もありました。


1950年代から現在に至るまで
半世紀以上もの間ジャズの最前線で活躍したゲルダーは
ハッチャーソンと同じくジャズの王道を築き歩んだ偉人に違いありません。

  二人に合掌


2016年10月02日 未分類 トラックバック:0 コメント:0












管理者にだけ公開する