人口に膾炙する呻吟と禁忌


"Moanin" (bluenote)
Art Blakey


いつものようにネットラジオをかけながら
洗い物をしていますと酒屋の店員さんが配達に来てくださいました。

「あっ、この曲は『美の壺』で流れるやつですよね」
と声をかけられました。

そうです たまたまネットラジオでかかった曲は
冒頭にあげたジャズメッセンジャーズのアルバムから
タイトル曲の「モーニン」だったのでした。

もう二十年以上も配達に来ていただいているのですが
そのように曲について反応されたのは初めてのことです。

さすがジャズブームの当時
「蕎麦屋の店員が出前をしながら口笛を吹いた」
と伝説のごとくいわれるだけの「モーニン」
 おそるべし
とあらためて認識した次第。


この「モーニン」ですけれど
よく朝の"Morning"の事だと勘違いされている方がいらっしゃいます。

正しくは"Moanin'"でして
「呻く」という意味ですね。

まぁジョン ヘンドリックスの歌詞では
呻くのは朝らしいのでどちらでもいいのかも(笑)。



さて酒屋さんが帰ってそのあとにかかった曲が
 
"Border-Free" (Jazz Village)
Chucho Valdés
 

に収録されている
「タブー」でした。

これまた今現在40~50代の人たちの間では
知らぬ者がいない名曲ですな。

曲名を知らずとも
カトチャンの「ちょっとだけよ」のバックで
流れていた曲だと言えばすぐに了解していただけるはず。

もっともそこで使われていたのは
  
ペレス プラードの手によるアレンジのヴァージョンでした。

こいつもまた当時の世代の小学校や中学校の
体育の時間前のお着換えタイムで
机の上でタブーのフレーズを口真似しながら
半裸で品をつくるアホが続出したはず(笑)。

これまた立派な昭和の伝説の曲と言えましょう。


曲名の「タブー」というのは
「黒人奴隷が白人女に恋慕することに対して」
つけられているようです。

なるほど扇情的なのはむべなるかな。




こういった非常に流行った物事に対して使われる常套句に
「人口に膾炙する」
という言葉があります。

この言葉を初めて知ったのは小学生の時でしたが
いったいこの言葉がどこから来たのかは詳らかではありませんでした。

意味としては
膾(なます)や炙(あぶった肉)というのは誰にも好まれて
人の口にするものである
ということのようですがねぇ。

なんとなく禅寺の坊主臭い言い回しに思えますな。

ネット時代ですし
長年の疑問を後で調べてみることにしましょう。



「モーニン」のあとに
「タブー」がかかるというのも
メッセンジャーつながりかしらん。

ネットラジオは面白いですなぁ。



そうそうチューチョ バルデス版で
「タブー」のソロをとっているのはマルサリス兄
ブランフォードでした。

あはっ

2017年02月14日 未分類 トラックバック:0 コメント:0












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