ウィスキーなどの蒸留酒は基本的にストレートで飲むようにできていると言う当たり前の真実

シングル ショット グラス

前回の記事で蒸留酒についての説明をしましたが
今回はその蒸留酒の最もおいしいいただき方を書きます。

まずは蒸留酒を代表するものとして取り組みやすいスコッチをもとに紹介します。

ウィスキーについてさほど関心のない方はスコッチとかバーボンと言っても
その違いも判らないでしょうから少し説明します。

スコッチとは麦を原料として発酵させて醸造酒を作り
蒸留し樽に詰めて熟成保存しスコットランドでつくられる蒸留酒です。

そこからスコッチウィスキーもしくは単にスコッチと呼ばれます。

実をいうと日本で作られるウィスキーも製造方法はスコッチとほぼ同じですが
スコットランドで作られないためにスコッチとは呼ばれません。
ただ製法からはスコッチと同じようなお酒と考えてよいです。

スコッチを蒸留酒の初心者にお勧めする理由は
  1 原材料が麦であるために風味が軽やかである
  2 熟成保存にリユースされた樽を使用している為に
    樽香が強すぎずに適度である
  3 簡単に手に入れやすく品質の割に安価である。



さて
一番おいしいウィスキーの飲み方とはストレートです。

一番簡単な飲み方であるのに一般の方には最もとっつきにくい飲み方が
このストレートなんですね。

大抵の方はウィスキーをそのままストレートで
飲もうと考えたこともないのではないでしょうか。


そう思われる理由の多くは誤解によるものです。
それらの偏見を解いていきたいと思います。


ウィスキーは強いお酒なのでストレートではすぐに酔っぱらってしまう。
  
  ウィスキーを飲むのに水割りであろうとロックであろうとストレートであろうと
  摂取するアルコール量に変わりはありません。
  
  一般的にお店で提供されるウィスキーの量は
  一杯当たり一オンス(30ml)が基本です。
  
  飲み方に違いはあれど酔っぱらう程度に違いはありません。
  ほぼ缶ビール一本(350ml)のアルコール量は
  ウィスキー一杯半に相当します。
 
  問題になるのはアルコールを分解するには水分を必要とするので
  ウィスキーをストレートで飲むときには必ずお水を一緒に飲むことです。

  痛飲した翌日の朝はのどがかわくでしょう?

  ウィスキーが早く酔っぱらうと思われている理由の一つは
  飲むペースがつかめないためだと思います。

  西部劇などで俳優さんたちがストレートウィスキーを
  一気にあおるシーンがありますが
  あんな真似をすれば当然一発で酔っぱらってしまいます(笑)。
  
  一杯(30ml)当たりのウィスキーを20分から30分ほどかけて
  飲み干すのが適度なペースだと思います。
  
  缶ビール一本がウィスキー一杯半ほどだという事を
  念頭においてください。

  缶ビールを二本飲むのに一時間ほどかける人ならば
  一時間にウィスキーは三杯までという事ですね。
  同じく缶ビール一本を一時間ならば一杯半のウィスキーですね。

 
  飲むというよりは舐める(sipping)と言う感じです。



ウィスキーは水割りなりロックなり氷を入れないとのみづらい

  確かに慣れないうちは高温多湿な夏場に氷を入れたくなるのは
  当然の事だと思います。
  
  夏場の戸外で無理やりウィスキーをストレートで飲む必要もないでしょう。

  夏であっても現代の室内では空調が行き届いていますし
  氷を入れずにウィスキーを飲むというのに問題はないと思います。

  要は現代の日本人がウィスキーを飲む時に氷を入れることが
  単に習慣づいているだけだと思います。
 
  コーヒーにお砂糖やミルクを入れずに飲めるようになるのと同じ
  だと考えてください。



それではウィスキーはなぜロックや水割りで飲むよりも
ストレートで飲むほうがふさわしいのでしょうか。

それはせっかくのウィスキーの一番大切なおいしさである香りを
氷を入れることによって損なってしまうからです。

ウィスキーに氷を入れることにより温度が下がり
繊細な香りが感知できなくなってしまうのです。

ひたすら酔っぱらう為にアルコールを飲むならば問題ないでしょうが
氷をウィスキーに入れることは大きくウィスキーの美点をそぐことになります。

ウィスキーを十全に楽しむ為にはウィスキーが持っている様々な香りを感じ
味わい陶然とした酔い心地に包まれることです。

氷を入れることによって確かに飲みやすくはなるでしょうが
それではウィスキー本来の持ち味は無くなってしまいます。

またあまり水を入れるとウイスキー自体のバランスが崩れてしまいますし
ロックであっても時間がたてば薄まってくることは否めません。


どうしてもストレートでは濃くて飲みづらいのならば
氷を入れずにお水だけをいれることをお勧めします。

そうすればウィスキーの温度が下がることはなく
香りも感じながらおいしくいただけます。

ただあまり多くのお水で割ってしまうのは味のバランスを損ないますので
ウィスキーの同量から三倍ぐらいに薄めるのが適量です。

バーなどで注文するときにはトゥワイズアップ(二倍量に薄める)
などと言えば通ります。


実をいうとウィスキーをボトルからグラスへと注いだままよりも
少量のお水を加えたほうが香りは花開きます。

一オンスのストレートウィスキーに数滴から5mlぐらいのお水を
注いでください。

ウィスキーから驚くほどに香りが立ち始めて
のど越しも良くなることに気づくはずです。

アルコール類は水を加えて希釈する際に
希釈熱が発生し香りが立ちやすくなるのです。

これまたバーなどで要望するときにはスプラッシュと言って下さい。




えーっと
また長くなってきましたので
続きは次回に








 
 

2017年10月25日 洋酒のススメ トラックバック:0 コメント:0












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