ドミノがぐるぐるワルツを踊る ローランド カーク

またぞろあまたの中を奈良健康ランド症候群が襲いまして……

今度はシャンソンの名曲「ドミノ」が頭の中で鳴り響いています。

本朝ではペギー葉山によるものがヒットしたそうですが
さすがに私の歳では聴いたことがありません。

もう本当に古典的なシャンソンの曲調ですので古い曲だと思っていましたが
調べてみると50年の作曲。

あれっ  と思いましたが
どうやら古曲を発掘して復曲させたもののようです。

歌詞はと言いますともう典型的なシャンソンの内容でして
   ある女性が浮気性の男に恋心を抱き
   一旦恋仲にはなるが
   案の定男は他の女のもとへと去り
   戻るはずのない男の事を
   まだ愛しているから 帰ってきてと願う
というもの。


シャンソンの内いくつかの曲はジャズでもスタンダード化しているのですが
これほどきれいなメロディーですのに
そのメロディー故と言うべきかヴォーカル物はあっても
インストではあまり演奏されることはありません。、

とはいえ名盤とされるアルバムがこれ

"Domino" (Mercury)
Roland Kirk


あるバムタイトルがズバリ 「ドミノ」
表題曲の「ドミノ」を三分半ほどの演奏で
一気呵成に吹き上げています。

タイトで内容の濃い演奏ぶりがこのアルバムの評価が高い理由でしょう。
確かにカーク初心者にはうってつけのアルバムかも。


暴走してやまないダンプカーのように
ハミングしながらフルートを吹き
三本いっぺんにサックス類をけたたましく鳴らして
ノーズフルートにサイレン足を踏み鳴らし
ゴングが轟き阿鼻叫喚のなかエンディングを長々と終える

こんなカークがお好みならばちょっと物足らないかもしれません(笑)。


たまーに 「ドミノ」の事をジャケット写真のように
ゲームのドミノ牌の事だと思っていらっしゃる方がいますが
ドミノはもちろん人の名前でドミニクの愛称ですね。



えー 私の頭の中に響いている 「ドミノ」はカークの物ではないようでして
  はて ほかに 「ドミノ」のインストは……
と思いながらひらめいたのが


"another git together" (Mercury)
Jazztet (Art Farmer Benny Golson)


こちらのドミノはと言いますとカークのようにいっぺんにやっつけるような事はなく
シャンソンの流儀で静かにアート ファーマーのフリューゲルホーンで
低く呟くように二管を従え始まります。
  ドミノ  ドミノ 愛しいドミノ

トロンボーンのグラチャン モンカーⅢ!
テナーのベニー ゴルソン
ピアノのハロルド メーバーンへとソロが引き継がれるうちにちらちらと
心の中の熾火がゆらめくように見えはじめ
最後にファーマーのフリューゲルが嗚咽を交えてむせび泣く


できるならば ちあきなおみの独り舞台であじわいたいなぁ


このジャズテット盤もよろしいのですが
しかし

私の頭の中で鳴っているドミノではない

うーん
こまったこまった こまどりし
  ジョージ ---っ


   ドミノ ドミノ
     ぐるぐるぐるぐる ワルツはまわる





2017年11月04日 埋もれたCD紹介 トラックバック:0 コメント:0












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