FC2ブログ

ジス ヒアときたらダット デア ってね

ボビー ティモンズの記事の続き

アートブレイキー アンド ジャズメッセンジャーズにばってきされ
見事に「モーニン」で大ヒットをかっ飛ばしたティモンズですが
翌年にはあっさりメッセンジャーズを退団します。

キャノンボール アダレーのグループへと鞍替えします。


ファンキーの商人とまで言われたキャノンボールにとっては
ティモンズに「モーニン」のようなファンキーチューンをと
願っての引き抜きであったのでしょう。

その願いはティモンズを擁した一作目で早くもかないます。

"The Cannonball Adderley Quintet In San Francisco" (riverside)
Cannonball Adderley


アルバムにティモンズ作の「ジス ヒア」を収録し
見事に大ヒット。

このファンキーチューンもキャノンボールそしてのちにはナットの十八番となり
以降末永く愛奏され続けることになります。


もうティモンズときたら優勝請負人の江夏みたいなもんですな。

向かうところ敵なしのティモンズですが
どうしたことかキャノンボールの次作の"Them Dirty Blues"


"Them Dirty Blues" (riverside)
Cannonball Adderley

に"Dat Dere"を提供するも録音途中でグループを脱退してしまいます。

どうやらティモンズは「ジス ヒア」がかなりヒットしたにもかかわらず
キャノンボールの支払ったギャラが思うほどではないというのが理由のよう。

想えばすでにティモンズもお薬代を捻出するのに大変だったのでしょう。


さてティモンズが抜けてしまった後のピアノには
なんとバリー ハリスが入り残りのアルバム分を収録しています。

  ティモンズの代わりにバリー ハリス??????
となった方たくさんいらっしゃるんじゃぁないでしょうか。

結構バリー ハリスって小器用なところもあってねぇ
このアルバムだって彼の参加作なんです。

"The sidewinder" (bluenote)
Lee Morgan


うふふふふふふ 結構意外でしょう

それで先のキャノンボールの"Them Dirty Blues" に
ナットの大ヒット曲「ワークソング」が収録されているんですけれど
そこで演奏しているピアニストはバリーなんです。

 バリー ハリスが"work song"
うふふふふふふ         ブラインドにもってこいじゃん


さてさて
キャノンボールのグループを脱退したティモンズですけれど
 「それじゃぁ また俺んところでピアノ弾いてよ」
てな ブレイキーの太っ腹な一言(あくまでも想像)でメッセンジャーズへと復帰。

そして収録されたメッセンジャーズのアルバムが

"The Big Beat" (bluenote)
Art Blakey


ティモンズがいない間にメッセンジャーズのテナーサックスは
ピンチヒッターのハンク モブリーからウェイン ショーターへと交替。

面白いことにティモンズ作の「ダット デア」が
この復帰アルバムでも演奏されています。

一体これは誰の考えで収録されたのか興味がありますねぇ。

という事でまさに同時期に同一ピアニストのティモンズ作演奏で
二大ジャズグループキャノンボール アダレイ クインテットと
メッセンジャーズの「ダット デア」が聴けるという嬉しい事態に。


ブルーノートという事もありかっちりとした完成度の高い演奏の
メッセンジャーズ版「ダット デア」。

兄弟フロントのピッタリとした一体感と熱気あふれる演奏の
キャノンボール版「ダット デア」。

甲乙つける必要もなくどちらも好演奏です。


ちなみにこの"Dat Dere"ですけれども
"That there"のなまった口語です。

つまりは全大ヒット作の"This here"と対になっているわけですね。



ちょっと長くなったので
この辺でつぎまた







  











2018年01月27日 埋もれたCD紹介 トラックバック:0 コメント:0












管理者にだけ公開する