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「ビリー ジョーのうた」は白い「セント ジェイムズ病院」だったのか

"Ode to Billie Joe"と言う曲があります。

ジャズのインストゥルメンタルの曲としてはそれほどメジャーではありません。

私はこの曲をソニー クリスの

"The Beat Goes On!" (prestige)
Sonny Criss


で知りました。

このアルバムは1968年の録音ですが
この時期のソニー クリスはビバッパーとしてならしていた昔と比べて
音色もたくましくなりぐっと表現もブルージーになり好調です。

ソニー クリスの手になる「オウド トゥー ビリー ジョー」は
ゆったりとしてジャズロックの味付けをされたうえで
まさにクリス節全開でブルージーに展開します。

それゆえ「オウド トゥー ビリー ジョー」という曲のことを
ブルーズメンの手になる作品であると思っていました。


その次にこの曲に行き当たったのはルー ドナルドソンの

"Mr. Shing-A-Ling" (bluenote)
Lou Donaldson


ヒット作となった「アリゲーター ブガルー」の次に発表された作品で
演奏されている「オウド トゥー ビリー ジョー」もその流儀でアレンジされています。

もちろんブルージーではありますがファンキーでソウルフルな味わいをもった
佳作に仕上がっていて面白いです。

先のソニー クリスの演奏と合わせて聴くと
二人のアルティスとの指向の違いがはっきりと表れていて
とても興味深く楽しめます。


その他にはこれと言って「オウド トゥー ビリー ジョー」の演奏に
出くわすこともなくいたのですが

ある時ネットラジオから聴こえてきたのは
白人女性の力強くはあるが淡々とした歌声で
ギターを伴奏としてストリングスの入った物でした。

ジャズによる演奏ではないとすぐにわかったのですが
かといって何のジャンルであるかは定かではありません。

その力のある曲に耳をそばだてさせられて
演奏者やアルバムを確認すると

"Ode to Billie Joe" (capitol)
Bobbie Gentry


全く未知の演者アルバムでしたので調べてみると
ボビー ジェントリーと言う人はカントリー ミュージシャンであるらしいです。

ミシシッピーの出身であるとのことで
所謂デルタブルーズの影響が強い歌となったのでしょう。

カントリーミュージックもまたブルーズの影響があると聞いていましたが
これはもう白いブルーズであると言って差し支えないと思います。


そして"Ode to Billie Joe"は彼女自身の作品であり
これこそがオリジナルであったのです。

 やはりオリジナルは力があるわぁ

この作品はビルボードでも週間一位の座を勝ち取り
なんと1967年度の年間売り上げ三位を誇っています。

その割には私にはそれほどのなじみのないきょくですねぇ。
たぶん団塊ぐらいの方たちだと知っているんでしょうがねぇ。


乗り掛かった舟でインストでしか知らなかったので
歌詞を調べてみると
いやまぁ なんとも全くのブルーズですわ。

ここでその内容を開陳する元気もないので
興味のある方は検索してみてください。


白人たちも胸を張って言えますな
"I Gotta Right to Sing the Blues"



それにしてもボビーのこの曲の発表が67年
ルーが取り上げたのが何と同年67年
クリスが68年

今に比べればまだまだジャズシーンが
生き生きとしていた証拠ですなぁ。

ありきたりのスタンダードでおちゃをにごしている昨今ときたら……



ええっと
この曲想だとモーダルな展開もドンピシャに嵌るとおもうんですけれど
生きている間にウェイン ショーターなんかがやってくれませんかねぇー

  無理ですわなぁ
   仕方が無いので脳内自己創作再生しようっと




2018年03月03日 埋もれたCD紹介 トラックバック:0 コメント:0












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