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ブラッド メルドーとバッハの邂逅と関係性


"AFTER BACH" (nonsuch)
BRAD MEHLDAU


現在においては白人ジャズピアニストの中で一番の大きな才能を持つ人として
ブラッド メルドーの名をあげることにはためらいがありません。

一時期は若干停滞期があるように見受けられましたが近年は
力のある作品を着々と残しています。

一昨年に紹介したジョシュア レッドマンとの作品もそうでした。


今月に入って発表されたばかりのソロアルバムも素晴らしい作品になりました。

音楽界の巨人であるバッハに焦点を当てた作品になっているのですが
冒頭の曲と終曲は自作によるアルバムのプロローグとエピローグになっています。

そしてその他の曲はまずはバッハの曲が原曲通り楽譜に沿って演奏され
次にはその曲にインスパイアーされたメルドーによる自由な演奏が
繰り広げられるという仕組みになっています。

こういった曲の構成によりバッハの原曲が持つ演奏の意味や特徴
そしてメルドーが触発された自身の受容や発露が聴けることになり
とても興味深く聴くことができました。


以前のジョシュアとの共作を取り上げた時にも書いたと思うのですが
メルドーの演奏には神を持つが故の孤独を強く感じます。

もしくは神と言う存在を必要とせざるをえない孤独であるのかもしれません。

バッハが作成した曲と言うのは基本的には神を対象とし作曲されているわけで
メルドーがバッハの曲を演奏するのは至極当然であり必然であったと感じます。


このアルバムはタイトルのままに神を中心に置いて
メルドーがバッハの世界を経験し
自身がそれにより発露したものの大成であるとらえていいと思います。



"Elegiac Cycle" (warner)
BRAD MEHLDAU


上記の作品はメルドーのとてつもない孤独を感じた同じく
ピアノソロの作品である「エレジアク サイクル」です。

この作品の発売がもう20年近くも前であったのに少し感慨深いものがありますが
先の作品と比べ併せて聴くことでブラッド メルドーがこの短くない年月の間に
得たもの 捨てたもの  そして変化したものが良く感じられます。


二作品とも簡単に聞き流すわけにはいかない力強いアルバムに仕上がっているため
一度に聴きとおすのは難しいでしょうが是非セットで聴いていただきたいです。

たまにはちょっと力を入れて音楽と対峙するのもいいです。
   たまにはね





さっき調べていて気が付いたんですけれども
あしたはバッハ(もちろん大きいほう)のお誕生日だそうです
  うふふ 無伴奏チェロでもきこうかしら




2018年03月19日 新譜紹介 トラックバック:0 コメント:0












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