もう一人のビル ヘンダーソン

この間はジャズヴォーカリストのビル ヘンダーソンの記事を書きました

Bill Henderson ウィリアム ヘンダーソン
アメリカにはごまんといそうな名前ですね。

田中 和夫ぐらいいそうな感じ。

あにはからんやと言うべきかジャズミュージシャンにも
もう一人ビル ヘンダーソンがいるんです。

このもう一人のビル ヘンダーソンですが基本的にはピアニストですが
歌も歌わないことはないというところもややこしいです。

私がこのビル ヘンダーソンにいきあたったのは

"Head on" (bluenote)
Bobby Hutcherson


ジャズ喫茶で聴いたのですが私がジャケットを手に取って
不思議そうにメンバーを確認していると
 「別人やで」
とマスターの声

そうかビル ヘンダーソンと言うピアニストがいるのだと知りました。


その後中古レコードを漁っていると

"Damisi" (mainstream)
Harold Jand



"The Real Electrifying Eddie Harris" (Mutt & Jeff)
Eddie Harris


などと幾枚かの購入レコードにビル ヘンダーソンの名前を
見かけるようになりました。


新譜としては

"Heart Is a Melody" (Theresa)
Pharoah Sanders


ファラオ サンダースの作品にちょくちょく彼の名前を見つけるようになり
ビルと ファラオの関係は現在も同メンバーとして継続しているようです。


このピアニストのビル ヘンダーソン
表立った活動が1970年以降という事になるので
ある程度広くジャズを聴いてきた人でないとノーマークかもしれません。

生年が1945年であるというと同年代で有名なピアニストでは
先ずキース ジャレット。

それからジョージ ケイブルズにモンティ アレキサンダー
ケニー バロンといったところ。

キース ジャレットはまず別格として
この世代ぐらいのピアニストとなると
ちょっとジャズを聴きますぐらいの人ではすぐに
  あのピアニストね
と代表作やスタイルを思い浮かべるのは難しいのではないでしょうか。


ビル ヘンダーソン上記のようなモーダルな演奏を得意とする
フロント陣のピアノとしてはやはりと言うべきか
マッコイ タイナー的な音遣いにハービー ハンコックが
垣間見えるというような演奏です。


彼のリーダー作はディスコグラフィーを調べると
ソロ演奏があるようなんですが店先はもちろん
ネット上でも実物は発見できません。

私の持っているアルバムの中では
彼のピアノトリオの演奏が

"3/4 FOR PEACE" (red)
Billy Higgins

このビリー ヒギンズのリーダー作で聴くことができます。

この作品は1994年のリリースアルバムです。

相変わらずマッコイ~ハービーといった演奏も聴かれるのですが
バラードではビル エヴァンズの影響が確認できます。

バッパーとしての直截な影響を受けた
演奏振りはあまり感じられません。

この年代生まれのピアニストはケイブルズやバロンにしろ
自己の音楽スタイルを確立するのに苦労をしていますが
ビルもまた年月を経てなんとか自身のスタイルを持ったのでしょう。


彼も今年で74歳になるわけですが
代表作となるようなピアノトリオ作品でも出してくれれば
もう少し認知が上がるというものですが……

なかなかに魅力的なピアニストなので
少しは皆さん聴いていただければなぁ
と思う今日この頃でございます。



この記事で紹介したアルバムです
3/4 FOR PEACE





2018年06月08日 埋もれたCD紹介 トラックバック:0 コメント:0












管理者にだけ公開する