abcのアーマッド ジャマルをお中元に

アーマッド ジャマルが好きだと言うたびに
団塊の爺さんに良くいじめられたSonnyです。
        あはははははっはははははははっははは

バド ハウスの裏谷さんからお中元にジャマルのアルバムをいただきました。

taranwuility,ahmad jamal
"Tranquility" (abc)
Ahmad Jamal


アーマッド ジャマルを私が好きなことを知っていた裏谷さんが
このアルバムは持ってないだろうと下さった次第。

確かにこの「トランキリティー」はもっていませんでしたので
ありがたくいただきました。

長い間ベースのイスラエル クロスビー
ドラムのヴァーネル フォーニエ(フルニエ)によるトリオ作品を
アーゴからリリースしていたジャマルですが
その後はインパルスから作品を出していたと思っていたのですが
どうやらその間に一枚ABCのものがあったのですね。

なぜにこの作品が親会社のABCからのもので
系列のジャズレーベルインパルスから出なかったのかは少し不思議でした。

ですがこの疑問はアルバムを聴いてみて氷解しました。


頂いたアルバムは米盤ではなくて日本盤であったので
ライナーノーツが入っていました。

そのライナーノーツを書いた方によると
アーマッド ジャマルは間を活かした演奏が特徴であるとのこと。

 あれあれまた演奏を聴かずにライナーを書きましたな

確かにジャマルはレコードデビュー以来
クロスビー、フォーニエの名トリオの演奏に至るまで
簡潔なフレージングと間を活かした奏法が特徴でありました。

しかしながらベースがクロスビーから他の奏者に代わった63年ころから
ジャマルのピアノはダイナミックさを大胆かつ有効に使い
左手の多用とメロディーラインの饒舌さを併せ持った演奏振りに
変化しています。

このアルバムは68年のリリースですが
すでにスタイルを大きく変化させた後のアーマッド ジャマルのもので
以前の彼のスタイルとは大きく異なっています。

ライナーの筆者は演奏された曲についていちいち解説をしているので
アルバムを聴いているのだとは思うのですが……



さてこのアルバムのA面にはいきなりバカラック作品の二曲
「小さな願い」「恋の面影」が収録されています。

演奏時間もそれぞれ三分に満たない小品。

こりゃあもう以前の路線のジャマルならばヒット狙いで適正でしょうが
この時点のジャマルにとっては少し疑問が残る選曲です。

その後もA面には最大三分四十二秒の商品が三曲
併せて五曲の構成。

A面の演奏内容をしっかりと聴いてみれば
やはり主題を大きく展開させるようになったこのころのジャマルには
ちょっと不似合いな構成でした。

テーマからやっと大きく演奏を広げようとしたとたんに
もうエンディングが来てしまうような不完全燃焼な演奏。

あまり感心しない出来栄えです。


さてB面はと言いますと打って変わって
最初にジャマルのオリジナルアルバムタイトル曲「トランキリティ」八分四十九秒
に準スタンダードの「フリー アゲイン」に
もうひとつオリジナル曲の「マンハッタン リフレクションズ」。

A面とは異なりこの時点のアーマッド ジャマルのスタイルにふさわしく
ダイナミックに演奏が展開されて見事です。

A面には目をつぶるとしてB面だけを目当てにこのアルバムを
購入しても満足できる出来です。


こうやってアルバムの中身を聴いてみて
このアルバムがABCからリリースされた理由がつかめました。

多分ヒットメーカー アーマッド ジャマルと契約したABCは
彼にシングルカットでヒットが望めるような従来の彼の作風を
欲していたのでしょう。

従って一般大衆に広くアピールできるABCのリリースを考えた。

ところがジャマルの作風はB面で聴かれるように大きく変化していたので
以降はジャズ専門レーベルのインパルスへと鞍替えした。

と言うようなところが当初にあげたなぜに一枚だけABCと言う疑問への
解答なのでしょう。


そんなことはだーれも気にもしないでしょうが
私はこの推論に大満足です。
  "Tranquility" (abc)
Ahmad Jamal
うふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ
   誰が興味あんねん(©ヤナギブソン)




P,S,
このアルバムアメリカで70年代に再発された際には
インパルスのレーベルにて発売されました。
 おふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉ
    誰が興味あんねん²(©ヤナギブソン)













2018年06月27日 埋もれたCD紹介 トラックバック:0 コメント:0












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