ジョージ ジョイナー 三つ名のあるお兄いさん

アーマッド ジャマルの記事を書いていて
ベーシストのジャミル ナッサーについて少し書いてみようと思いました。

記憶をたどってみてもジャミル ナッサーの演奏について
他の誰かと意見を交わしたという事はないように思います。

こんなにユニークなベーシストなのに少し不思議な気がします。


ジャミル ナッサーと言うミュージシャンについて話をすることがあると
それは決まって彼の複数ある名前についての事です。

複数の名前をミュージシャンが名乗る場合の多くは
契約の関係上本名では困るような場合に変名を使うという
ケースです。

チャーリー パーカーが使った変名チャーリー チャンなどが
有名ですね。


それから多いのはアフロアメリカンのミュージシャンの場合
イスラム教に改宗してイスラム名に変えることもよくあります。

イスラム教ではイスラム名を持っていないものは信者とは認められないので
必然的にイスラム名が必要となります。

先に紹介したアーマッド ジャマルもイスラムに改宗する以前は
フレデリック ジョーンズと言う名前でした。.


さて私がジョージ ジョイナーと言う名前のベーシストと出会ったのは

"FABULOUS PHINEAS" (RCA)
Phineas Newborn jr.


「ファビュラス フィニアス」と言うアルバムでした。
通常のベーシストとは全く異なる音遣いとノリで
直ぐに彼だとわかる個性的なベースでした。

ちょっとうまく表現できないのですが普通のベーシストが
まさに歩くようにウォーキングでラインを刻むところを
「ウンペンポコペン」てな具合で妙な足取りで演奏するのです。

弾いている音もなんだか正確なのか適当なのか
いい加減に聞こえます。

こういった変態ベーシストで思い当たるのは
ウィルバー ウェアその人ですが
彼の演奏からは確信的な音遣いであると思える
張り詰めたものが聴こえるのですが
ジョイナーはなんとも能天気な感じです。

このアルバムの当のリーダーがテンションを感じる
天才フィニアスであったので余計にそういうう印象が
植え付けられたのかもしれません。


こうやって彼の演奏が認識されてからは
結構いろいろなところでジョイナーの演奏を
聴く機会が増えました。


"Lou Takes Off" (blue note)
Lou Donaldson



"Dig It!" (prestige)
Red Garland


etc,

結構ジョイナーって有名どころのミュージシャンと
録音を残しているんです。


さてアーマッド ジャマルのアルバムで彼に出会ったときは
別の名前を名乗っていました。

先の記事の「トランキリティ」でも記載があった
ジャミル シューリ-マン  Jmil Sulieman

名前を見てわかるとおりに
ジョージ ジョイナーもイスラム教に改宗して
改名したのでしょう。

アーマッド ジャマルに入信を勧められたのか?
なんて考えていたら実はジョイナー 
アイドリス シューリーマンとヨーロッパ ツアーに出ていたりして
親交があったもようでして
  それゆえのジャミル シューリーマンか?

ちなみにアイドリス シューリーマンの
以前の名前はレナード グラハムと言います。


さらにジョイナーが晩年のピアニスト アル ヘイグと共演することには
名前はまたもや変わっていてジャミル ナッサーへとなっていました。

つまりは
ジョージ ジョイナーと言う名前から
ジャミル シューリーマンへと変わり
その後ジャミル ナッサーと名乗っているわけです。

ううーん
とってもややこしい

こんなことするからジョイナーの演奏に注目されるより
自称ジャズ通の蘊蓄おじさんたちに名前の話を
されちまうんでしょうな。


ほんとうにねぇ
独特な個性のベーシストとして
ジャミル ナッサーが注目されるといいなぁと
思う今日この頃でございます。






2018年07月01日 埋もれたCD紹介 トラックバック:0 コメント:0












管理者にだけ公開する