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なるべくしてなったノーマン シモンズの希少盤

シカゴをベースとして活躍したドラマー ヴァーネル フォーニエについて
記事を続けています。

シカゴというアメリカジャズ界から言えばローカルな地域で活動していたので
フォーニエが残したアルバムはどうしても希少化する傾向になってしまいます。

80年代に私がオリジナル盤を探していて一度も実物を手に取ることが
出来なかったアルバムがあります。

"NORMAN SIMMONS TRIO" (argo)
NORMAN SIMMONS


アーゴにより発売されたノーマン シモンズの初リーダー作です。

ここに先の記事で紹介したワデル グレイの最終リーダー作でも共演した
ヴァーネル フォーニエとヴィクター スプロールズのトリオで録音されました。

レコード番号がargo607と極めてアーゴの最初期のレコードで
後にスペインのフレッシュサウンドから再発されるまで
内容を聴くこともできなかった希少盤です。

アメリカのジャズレコードの出版に関してはニューヨークもしくは
西海岸カリフォルニア周辺が中心となるのでそれ以外の地域の
レーベルはどうしても手に入りにくくなるのです。

現在は上記であげたとおりにフレッシュサウンドからCD化されていて
容易に入手できるようです。
  まったくいい時代になりましたなぁ
  送料さえ我慢すればオリジナルだって海外から入手は可能ですぜ


さてアルバムの内容はと言いますと
ノーマン シモンズのオリジナル曲とスタンダード曲が半々の構成で
いたって真っ当なピアノトリオ作品です。

ヴァーネル フォーニエのドラムについては先の記事でも書いた通り
すでに個性が確立されていて見事です。

ヴィクター スプロールズの演奏も同様に後年もみられるように
肉厚で手堅いサポートです。


さて主役のピアノ ノーマン シモンズはといいますと
これがワデル グレイの録音同様興味深いです。

例えば「ステラ バイ スターライト」ではすでに活躍していた
アーマッド ジャマルを明らかに意識した演奏になっています。

また「マイ ファニー バレンタイン」のような曲では
後年歌伴ピアニストとして名を馳せるシモンズの萌芽が
うかがえて面白いです。

この作品は1956年のリリースですが
この後順調にシモンズの作品が作成されるかと言えばさにあらず
次にリーダー作が発売されたのはなんと20年後

"Ramira The Dancer" (spotlight)
Norman Simmons


スポットライトより発売された「ラミーラ ザ ダンサー」まで
アルバム制作を待たねばなりませんでした。
   ちなみに随分以前に雑誌にて推薦記事を書きました
   これもまた現在は多少入手困難であるようですなぁ
 
ノーマン シモンズが彼の主戦場を歌の伴奏へと移したという事も
なかなかリーダー作を造れなかった大きな理由でしょうが
彼ほどの実力者でもジャズで日の当たる場所に出るのは
難しいのだと言わざるを得ません。

ただ20年の期間はノーマン シモンズには実りあるものだったようで
ここではしっかりと歌をうたうシモンズの個性が聴き取れ
又とないピアノ作品に仕上がっています。

よかった よかった




あっ ヴァーネル フォーニエの記事やった 


多分つづきます










2018年07月08日 埋もれたCD紹介 トラックバック:0 コメント:0












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