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Cy Touff(サイ タフ)というバス トランペット遣い

先日甲子園のブラスバンドの記事でスーザフォンについて書いていて
バス トランペットについて思った次第

一般に楽器には音域の高低別に複数の同種の楽器が存在します。

ジャズでお馴染みの楽器のサックスを例に挙げればポピュラーなものとして
音域の高いほうから
ソプラノ サックス
アルト サックス
テナー サックス
バリトン サックス
と言った具合に幾種類かの楽器が作成され使用されています。

トランペットと言う楽器にも実はいくつかの音域の種類があるのですが
ジャズで普段トランペットと言えば一種類に限られると言っていいと思います。


ほとんど知られることは無い楽器ですがトランペットにも
さらに低い音域を担う楽器のバス トランペットというものが存在します。

バス トランペットと言う楽器ですが音域はトロンボーンと同じなので
ちょっと聴いた感じではその違いは分からないと思います。

よく聞いてみればピストン又はバルブで音程を造るバストランペットと
スライドで音程を造るトロンボーンの違いから特徴が聴き取れます

当然のことながら早いフレーズや音の跳躍を伴った演奏は
バス トランペットの法に利があります

他方トロンボーンには音の高低を滑らかにスライドさせるという
他の楽器には無い奏法が可能です。

音色の聴感上ではバス トランペットの方が音の輪郭がハッキリしていて
しまった感じがします。

ところがややこしいことにトロンボーンにもスライドではなく
バルブを使用したものがあり聴感上判別できるかは
自信が無いですねぇ。
(ボブ ブルックマイヤーが有名)


ジャズ界の中でバス トランペットという珍しい楽器を
演奏するサイ タフと言うミュージシャンがいます。

基本的には西海岸で活躍したミュージシャンと言われていて
ウディ ハーマンのメンバーとして知られています。

ご存知のようにアフロアメリカンの黒ーいジャズを中心として聴いてきた私が
サイ タフに行き当たったアルバムがありました。

cy touff
"Hyde Park After Dark" (beehive)
Clifford Jordan, Von Freeman, Cy Touff, Norman Simmons, Victor Sproles & Wilbur Campbell


「ハイド バーク アフター ダーク」というアルバム名称は
ケニー クラークのサヴォイ盤「ボヘミア アフター ダーク」から来ているのでしょう。

この中のB面一曲目の「サッド サム」のテーマから
サイ タフのバス トランペットがフィーチャーされているのですが
これがなんとも言えず曲想にマッチしていて素晴らしいのです。

曲調はシモンズによるブルージーなボサノヴァなんですが
ペーソスを含んだサイ タフがまさにジャストフィット。


メンバーのジョーダンやフリーマンの哀愁に満ちた演奏と
リズム隊のバッキングも最高です。

このアルバムはシカゴを本拠地とするミュージシャンの
リーダーレスなスーパー セッションといえるもので
彼らだからこその名演奏だと感じられます。

先ほどはサイ タフの事を西海岸のミュージシャンとして知られる
と書きましたがサイ タフもシカゴネイティヴなんです。

言われてみればサイ タフの数少ないリーダーアルバムにも
シカゴのレーベル アーゴからリリースされています。


このアルバムの他に収録されている曲も素晴らしく
くつろぎとブルージーさに溢れた名演ぞろいです。

ただ
残念なことに未CD化のようですね。

放っておくには全く惜しいアルバムなんですけれどね

バス トランペットもサイ タフも一度は耳にして欲しいです。



この記事で紹介したアルバムです
ハイド パーク アフター ダーク


2018年08月22日 埋もれたCD紹介 トラックバック:0 コメント:2

今、YouTubeで聴いてみてるんですけど、確かに良いですね。
時間のある時に通して聴いてみます。

また、お会いできますよう。
とても楽しかったです!

2018年08月23日 piouhgd URL 編集

piouhgdさん、こんにちは。

サイ タフ気に入られたようでうれしいです。
また、お待ちしています。

2018年08月24日 Sonny URL 編集












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