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ジェリ アレンですって ジェイ ディ アレンちゃいますって

先日J.D. アレンについて記事を書きました。

だれかとJ.D. アレンについてお話をしようとする場合
気をつけないとジェリ アレンと間違われることがあります。

もちろんJ.D. アレンは男性のテナーサックス奏者ですし
ジェリ アレンは女性ピアニストです。

世代的にもジェリ アレンのほうが一回り以上年上なので
文脈を注意すれば取り違えは起こらないのですが。


一般的なジャズファンにとってはJ.D. アレンも
ジェリ アレンも話題にすらならないのかもしれません。

それはそれで惜しいのでちょっとジェリ アレンのお話を


実を言うと女性ジャズ奏者というのは私にとって
少しばかり距離を置きたくなる存在であることが多いです。

ジャズに限らず小説や散文などにおいても
同じように女流からは距離を置くことが多いです。

そこには男性的な思考や生き方と女性的な思考や生き方の
根本的な違いが横たわっている気がしますが文化人類学者でも
ない私が明確に指摘できるはずもなくもやもやしたままうっちゃっています。


それだけとは限らないですが
私にとってのジェリ アレンと言うのはなかなか焦点があわない
ミュージシャンです。

私が彼女の演奏に初めて接したのは
Home Grown Geri_Allen
"Home Grown" (minor music)
Geri Allen


彼女がマイナーミュージックからリリースした二枚目のリーダーアルバム
「ホーム グロウン」でした。

ピアノソロによる作品でAB面各一曲ずつにセロニアス モンクによる作品が
配され残りはすべてジェリ自身のオリジナル曲で構成されています。

"Home Grown"というタイトルも実に自信に満ち溢れています。


レコードに針を落としてすぐに感じられるのは新人らしからぬ
堂々としたピアノの響きです。

タイトル通り確固とした自信に満ち溢れたタッチに驚かされます。

それとともに聴くものにピシッと居ずまいを 正させるような
たたずまいが演奏から聴こえてきます。

非常にクレバーで生真面目なピアノの音です。

まぁ こういったところが私が女流ピアニストを敬して遠ざける
部分ではあります(笑)。


もう一つ彼女の演奏に特徴的なのは1957年生まれという年代を考えると
ピアノのノリが非常に後ノリであることです。

エロル ガーナーやレッド ガーランドのようにとまではいいませんが
ゆっくりとした間合いで音楽を紡ぐ様は魅力的です。

このノリがあるゆえに私がジェリ アレンの音楽を遠ざけるばかりではなく
彼女の音楽に惹かれる部分だと思います。


フレージングについては彼女が
キース ジャレット
チック コリア
セシル テイラー
ハービー ハンコック
アンドリュー ヒル
といったミュージシャン達から直接間接にかかわらず
大きな影響を受けていることがうかがえます。

彼女自身の語り口については今少し時間が必要だと感じましたが
先に述べたすでに持っている個性は得難いものです。


考えればもう30年以上もまえの彼女との出会いでしたなぁ

ちょっと長くなりそうなのでお後につづきます。


この記事で紹介したアルバムです
ホーム グロウン





P.S.
よくジャケットの女性がミュージシャン自身であると思い違いしている人が

「きれいなピアニストねぇ」って……
ジーン ハリスって黒ーいおっちゃんですねんけどね(笑)

でも上記のジェリ アレンのジャケットに写る美女は
間違いなくジェリご本人の若きお姿。

ちなみに「ムーズ」に写るお人は
当時のアルフレッド ライオン夫人
彼女もまた当時のジャズ界では後々も色々と語り継がれる
有名人であります。



2018年08月27日 埋もれたCD紹介 トラックバック:0 コメント:0












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