熊谷陣屋でもバリー ハリスでもなく「有為転変の世の中や」

"Everything Must Change"の名演奏を紹介しましたが今少し

エブリシング マスト チェンジのヴォーカル版はジャズでも数多く残されていますが
意外にインスト物はそれほど多くはありません。

その中から先ず一番に紹介したいのは
milt jackson big4
"The Milt Jackson Big 4 At The Montreux Jazz Festival 1975" (pablo)
Milt Jackson


ミルト ジャクソンがオスカー ピーターソン、ミッキー ローカー、ペデルセンと
モントルー ジャズ フェスティバルで出演時のライブ録音です。

ソロを頭から取るのはミルト ジャクソンです。

先の記事でも述べたのですがエブリシング マスト チェンジの演奏で
あまり重くなってしまうのはいささか疲れてしまいますが
さすがに手練れのミルト ジャクソン。

しっかりとメロディーを歌わせながらソウルフルで
スゥイングしつつも品格の高さも持ち合わせた素晴らしい演奏です。

アドリブのパートではミルトらしい流れるようにあふれ出る
フレーズに思わずため息が出そうになります。

バッキングしているピーターソンは見事なサポートで
歌伴の名人の本領を発揮しています。

また長らくミルト ジャクソンと共演しているドラムのミッキーが
ミルトが繰り出すアドリブに即座に反応していて
これまた素晴らしいです。

もうミルトのソロだけでこの曲は終わってしまえば良いのでは……
と思えどもやはりピーターソンのソロが(笑)

もとよりピーターソン聴きたさいらしたお客さんは多数で
彼がソロを取らないはずもありませんな。


さてもう一枚紹介したいのが
david sanborn pearls
"Pearls" (elektra)
David Sanborn


デヴィッド サンボーンが残したスタンダード集「パールズ」で演奏した
エヴリシング マスト チェンジです。

艶やかにストリンスを従えて切々とサンボーンが演奏しています。

なんと言ってもデヴィッド サンボーンの一番素晴らしいのは
てらいもなくアルトサックスで泣くさまにあります。

アルトで泣くと言うのは簡単に思えるかもしれませんが
これが意外と難しいものだと感じます。

あまりにわぁわぁ泣かれるといささか陳腐になり
鼻白んでしまいます。

下品になりすぎずにセンチに過ぎず泣くというのも
なかなか大変なものです。

このエヴリシング マスト チェンジでもサンボーンは
思い切り泣きの演奏で見事です。

これにはサンボーンのアルトサックスによるヴォイスが
力強く泣きの演奏でも見通しが明るいように感じさせるところが
大きく寄与しているのだと思います。

演奏がフェイドアウトするのを嫌がる人は多くいますが
ここでのフェイドアウトはグッドだと感じます。

想えばこの頃からサンボーンの演奏が
少し変わりつつあったのでしょう。



最後はあまり他では取り上げられることがないだろうと思い
おまけで紹介を
gene harris hot lips
"Hot Lips" (jam) ‎
Gene Harris


ジャケット買いをしない事を標榜している私ですが
さすがにこのジャケットには少し腰が引けます(笑)。

「ホット リップス」といえば美人シンガーの誉れも高い
門 あさ美さんのアルバムを思い出しますが
ジーン ハリスのジャケットとは似ても似つかないです。

なんというか弱小レーベルから発売された
ディスコティックアルバムのようです。

まぁこれはこれで購買意欲をそそられるという方も
おられるかもしれません。


さてこのアルバムのエヴリシング マスト チェンジですが
レゲエ調のアレンジになっていて時代を感じさせますが
演奏はいつもと変わらずソウルフルなジーン ハリス節です。

演奏時間も短くなんだかあっという間に終わります。

どこかの中古レコード屋さんで見かけたら
思い出してくださいませ  うふ






この記事で紹介したアルバムです
パールズ
Big 4 at Montreux Jazz 75



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