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ソニー クリスのもう一つの「サタデイ モーニング」

後期のソニー クリスの代表作として紹介されることの多いアルバム
Sonny Criss ‎– Saturday Morning
"Saturday Morning" (xanadu)
Sonny Criss


ザナドゥからリリースされた「サタデイ モーニング」はつとに有名です。

ですがタイトル曲の"Saturday Morning"が収録されたクリスのアルバムが
もう一枚存在するのをご存知でしょうか
The Sonny Criss Memorial Album
"The Sonny Criss Memorial Album" (xanadu)
Sonny Criss


同じくザナドゥからリリースされたアルバム
「ザ ソニー クリス メモリアルアルバム」です。


ザナドゥ盤についてそれほどよく御存知ない方の為に申し添えますと
ザナドゥには二つのシリーズがあります。

一つはシルバー シリーズと言い同時代に録音リリースされた
新譜(つまりは通常)のアルバム。

もう一つはゴールド シリーズで過去に録音されたが入手が困難な物
の復刻あるいは発掘盤をリリースした物。


それで
「サタデイ モーニングは」シルバーシ リーズで新録のアルバム
「ザ ソニー クリス メモリアルアルバム」はゴールド シリーズで
復刻および発掘盤という事になります。

「ザ ソニー クリス メモリアルアルバム」のA面には
ビバップの時代の貴重な録音が収められています。

B面にはこれまで全く知られていなかった1965年録音のセッションが
収められています。


B面の録音年月日は1965年6月15日で場所はロサンジェルスのスタジオ。

メンバーが地元のミュージシャンで固められていて
ピアノにハンプトン ホーズ
ベースにクラレンス ジョンソン(詳細不明)
ドラムにフランク バトラーという布陣。

収録曲は
"Saturday Morning"
"When Sunny Gets Blue"
"The Masquerade Is Over"
"What's New"
"Ursula"
最後の曲を除けばソニー クリスの他のアルバムに収録されたことのある
お馴染みの曲ばかりです。


でお目当てのB面一曲目に収められた「サタデイ モーニング」ですが
良く知られたシルバー シリーズの「サタデイ モーニング」とは
一味違った名演です。


シルバー シリーズの「サタデイ モーニング」は1975年に録音され
ちょうどゴールド シリーズより10年後の録音になります。

ピアニストにはバリー ハリスが採用されていてまさに彼の代名詞である
「いぶし銀」のバッキングがしっとりとクリスのアルトを支えています。

クリスの47歳の人生経験の深さと楽器の歌わせ方の円熟味が感じられ
聴きごたえのある「サタデイ モーニング」です。


他方の知られざるゴールド シリーズの「サタデイ モーニング」ですが
端正でわりと淡々とした簡潔に凝縮した演奏です。

37歳のクリスの演奏になるのですが若々しいというよりも
どことなく諦念が感じられる吹っ切れたようにも聴こえます。

もう一つやはりハンプトン ホーズの天才としか言いようのない
きらめきを感じる演奏振りは音楽に大きく寄与していて
曲に品格のようなものをあたえていて見事です。


バリー ハリスに少なからず思い入れのある私ですが
ふたつのシリーズの「サタデイ モーニング」の
とちらかを選択することは到底できませんです。

と言うより2つとも楽しめばよいだけの事
いずれのセッションも意味があるのがジャズですな。


機会があればぜひこのゴールド シリーズ
お聴きいただきたいのですけれどザナドゥの復刻は進まず
やはり入手困難盤
   無念



この記事で紹介したアルバムです
メモリアル アルバム
サタデイ モーニング


もうちょっとこのアルバムには書きたいことがあるので
多分つづけます。



2018年10月01日 埋もれたCD紹介 トラックバック:0 コメント:0












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