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神童ドラマーだったヴィクター フェルドマン

前回の記事で紹介したジョー パスにアルバムに
ヴィクター フェルドマンがパーカッションとして参加していました。

そこでヴィクター フェルドマンについて少し


ヴィクター フェルドマンと言えば一般的には
ピアニストとヴィブラフォンの二刀流のつかいてとして知られています。

多分彼のリーダー作でもっとも有名であろう
ジ・アライヴァル・オブ・ビクター・フェルドマン
"The Arrival Of Victor Feldman" (contemporary)
Victor Feldman


「ジ アライヴァル オブ ヴィクター フェルドマン」

イギリスからアメリカへ渡ってきたフェルドマンが誇らしげにVサインを掲げて
上陸するジャケットがコミカルです。
  しかもVサインが名前のヴィクターにかかってる

実際にはフェルドマンのアメリカでの初リーダー作は
これ以前にモード盤にあるのですが   まぁいいですな

このアルバムでもフェルドマンはピアノとヴァイブラフォンを
曲によって使い分けています。


ピアニストとしてのフェルドマンはこの頃の西海岸のピアニストとして
標準的なバド パウエル-ハンプトン ホーズに範をとった
演奏振りです。

ヴァイブラフォンについてはミルト ジャクソンの影響から
演奏を始めたというフェルドマンですがどちらかというと
レッド ノーヴォのような演奏に聴こえます。

先にあげたモードでの作品では確かにミルト ジャクソンの演奏に
似通ったフレージングでしたが


非常に闊達な演奏で好感が持てますが
共演者のスコット ラファロの遠慮のないブイブイ言わせる
ベースの音に自然耳を奪われそうになります。
  うふふふふふふ



またヴィクター フェルドマンを語る上で忘れてならないのが
Miles Davis - Seven Steps To Heaven
"Seven Steps To Heaven" (col)
Miles Davis


このアルバムはロサンジェルスとニュー ヨークの二つのスタジオで
録音された曲から出来ています。

大まかに言ってピアノにヴィクター フェルドマンドラムにフランク バトラー
のリズム隊が西海岸でのセッション。

ピアノにハービー ハンコックドラムにトニーウィリアムズを擁しているのが
東海岸での録音です。


多分頭書は全て西海岸でのセッションで録音を賄おうとしたようですが
マイルズが気に入らなかったセッションをニュー ヨークでとりなおして
作成されたように思えます。

西でのセッションの内アップテンポなものはお気に召さなかったよう。

結果フェルドマンの参加した曲には
"I Fall In Love Too Easily"
"Baby Won't You Please Come Home"のような
マイルズの魅力あふれるバラードが凝縮して楽しめます。

先のフェルドマンのリーダーアルバムで聴かれたような
ピアノとはかなり変化しています。

フェルドマンはこのマイルズセッション以前にキャノンボールの
グループでピアにストとしてレギュラー活動していました。

その結果かフェルドマンの演奏にはウィントン ケリーの
強い影響が感じられるものになっていました。


このマイルズのアルバムの録音の前まではこれまた
ウィントン ケリーがピアニストとして参加していました。

つまりはマイルズはフェルドマンをケリーのようなピアニストとして
迎えていたようなふしが感じられます。


このセッションでのフェルドマンがケリーのような跳ね回るような
演奏をしているかというとこれもまた少し違います。

多分マイルズからピアノの音を厳選してミニマムに弾くことを
強力に指示されていたのでしょう。

他のハンコックとのトラックと聴き比べてみればわかりますが
アルバムとしての繋がりにさほどの変化を感じません。
  トニーとバトラーの差は歴然ですけれども

このことはまたハンコックのピアノの演奏に対する
マイルズの影響をも考えさせてとても興味深いです。



ええーっと
話がまた長くなりましたが
フェルドマンのピアノやヴァイヴ以外での演奏ですけれども
実はフェルドマンがイギリスで有名になったのはドラマーとしてなのです。

ヴィクター フェルドマンの父親がドラマーとしての彼の才能を
いち早く見抜いて兄弟たちと一緒に演奏する一座と会場を設立。

イギリスでは彼らの演奏は一躍有名になり映画出演までしていて
ヴィクター フェルドマンは"Kid Krupa"と呼ばれていました。
  クルーパはもちろんジーン クルーパのこと


さてまた恐ろしきネット社会
フェルドマンの神童ドラマーであった頃のことを
色々検索していますと……
  ありましたキッド クルーパ


この投稿にはコメント欄が封鎖されていて解説も一切ないのですが
これが幼少期のヴィクター フェルドマンであるのは確かなようです。

これも推測ですが一緒に共演しているのはヴィクターの兄達だと思えます。


ライオネル ハンプトンやミルト ジャクソンを見てわかる通り
ヴィブラフォン奏者がピアノやドラムを演奏することは
珍しくありません。

それにしてもヴィクター坊や
栴檀は双葉より芳しだったんですなぁ

本朝ではあまり知られざるヴィクター フェルドマンの
ドラム、パーカッション演奏についてのお話でした。





この記事で紹介したアルバムです
ジ・アライヴァル・オブ・ビクター・フェルドマン
セヴン ステップス トゥ ヘヴン



2018年10月21日 埋もれたCD紹介 トラックバック:0 コメント:0












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