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愛情は溢れてはいないかもしれない曲「ジョン マクラフリン」

ジャズメンの名前が付いた曲シリーズみたいになってきましたけど
ついでにもう一つ

「ジョン マクラフリン」

泣く子もさらに泣き出すと言う大名盤
miles davis Bitches Brew
"BITCHES BREW" (col)
Miles Davis

マイルズの「ビッチズ ブルー」

この中に"John McLaughlin "と名付けられた曲が収めれれています。

ジョン マクラフリンと言えばイギリス出身の凄腕ギタリスト
いわゆるミュージシャンズ ミュージシャンとして有名です。


マイルズはこのアルバム以前にも「イナ サイレント ウェイ」で
すでにマクラフリンを起用しアルバムを作成しています。

当時マイルズのドラマーであったトニー ウィリアムズが結成したバンド
「ライフ タイム」でのメンバーでありました。

例によって他人のバンドのちょっと目ぼしいメンバーを借り出すマイルズ
 ちょっとトニー そいつ貸してんか
   てなところでしょうな


先に述べた「イナ サイレント ウェイ」でのマクラフリンの演奏が気に入ったんで
「ビッチズ ブルー」でも再登板させたのでしょう。

それにしても曲の名前にするほど迄マクラフリンを気に入っていたんでしょうか。


実際に演奏を聴いてみますとなるほど全アルバムの曲の中では
ひときわマクラフリンのギターソロが目立った一曲ではあります。

作曲のクレジットにはマイルズの名前がありますが
モチーフもあるようやら無いような曲で作曲というよりは
演奏に適当に名前を付けただけのようなものでしょう。

マクラフリンのソロにしても彼独自のスタイルが凝縮した演奏というようにも思えません。

  なんでマクラフリンの名前をつけたんやろうなぁ

と心の隅に引っかかっていたんです。


だいぶと後になってですけれども当時のマイルズのプロデューサーを務めた
テオ マセロのアルバム作成時のインタビューを読んで謎は氷解しました。

マイルズファンの中では有名な話ですが一般の方に少し解説をしますと
この「ビッチズ ブルー」は収録されたオリジナルの曲のテープを
テオが編集したおして作り上げたものだったのです。

別のテイクの曲をつなぎ合わせて編集したり
  まぁこれくらいはいくらでもある話ですが
曲をいくつかに分割して頭と尻尾を真ん中にして中ほどの演奏を
初めと終わりにくっつけたり
マイルズのフレーズを切り取ってエフェクトをかけてループさせたり
もうやりたい放題なんです。

つまりは曲のタイトルは「ビッチズ ブルー」とはついていても
同一の完結したセッションでもなくコラージュのように後付けされて
創作された作品だったのです。

ほとんどマイルズとテオの共同の産物というわけです。

しかもそのことについてはマイルズは生前一切コメントすることは
無かったようです。


それでですね
この「ジョン マクラフリン」という曲がどのように出来上がったかというと
 タイトル曲の「ビッチズ ブルー」がレコードの片面に収録するには
 あまりにも長すぎた
 仕方がないのでジョン マクラフリンの演奏部分を切り取って編集し
 「ビッチズ ブルー」という曲を完成させた
 切り取ったマクラフリンの演奏部分を一つの曲に編集しなおして
 「ジョン マクラフリン」という曲に仕立てた
というのがこの曲の出来上がった一部始終だったんです。


さすがにこれを知った時にはすこし唖然としましたな

「ジョン マクラフリン」
確かに彼に対するマイルズの愛情はこもっていないけれども
テオの情熱は感じられるような……
  うふふふふふふ




この記事で紹介したアルバムです
ビッチズ ブルー



2018年10月26日 埋もれたCD紹介 トラックバック:0 コメント:0












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