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慈愛に溢れるロリンズの「ウィントン」 who is?

ロリンズについても話したくてジャズメンの名前シリーズをもう一つ

ソニー ロリンズもいくつか他のジャズメンの名前を冠した曲を
作成しています。

多分もっとも有名なのは"Paul's Pal"
ポールというのはジャズ史上最もお有名なベーシストであろう仲間の
ポール チェンバーズの事です。


ここで紹介したいのはその「ポールズ パル」ではなくて
Sonny Rollins ‎– Sunny Days Starry Nights
"Sunny Days Starry Nights" (milestone)
Sonny Rollins


ソニーロリンズ1984年の作品 「サニー デイズ スターリィ ナイツ」
に収められている曲"Wynton"

ウィントンと聞いていったい誰を連想するかはジャズファンの中でも
意見が分かれるんじゃあないでしょうか。

50年代のブルーノート作品のソニー ロリンズの諸作を愛聴されていれば
ウィントン ケリーを思い浮かべることでしょう。

ロリンズとケリーはブルーノートの「ソニー ロリンズvol.1」や
「ニュークス タイム」で一緒に録音を残しています。

古くはロリンズが19歳の時にバブス ゴンザレスのアルバムでもサイドメンとして
ケリーと共にブルー ノートに作品があります。

後はアビー リンカーンのリバーサイド盤でも共演していますね。


現在40歳ぐらいよりお若い方ならばウィントンと聞けば
先ず思いつくのはウィントン マルサリスだと思います。

先ずはケリーとマルサリス以外に誰かを思いつく人は……
  無いとは思いますけれど ウィントン フェルダー(笑)


さてこのアルバムで名付けたウィントンというのは
ウィントン マルサリスの事でした。

ですがあながちウィントン ケリーが無関係であるわけではありません。

なぜならウィントン マルサリスのウィントンという名前は
ピアニストである父親のエリスが敬愛するピアニストであるウィントン ケリーに因み
マルサリス家の次男坊に名前を付けたわけですから。


さてロリンズが「ウィントン」を言う曲を作ったわけですが
当時ウィントン マルサリスは兄ブランフォードやチコ フリーマンなどと共に
ジャズ界で最も注目を集めていたバリバリの若手有望ミュージシャンでした。

アメリカ本国でジャズに少し勢いがなくなってきていたところに
すい星のごとく現れたと言った感じでした。


そこでこの有望な若者のウィントンとジャズ界の一人者ロリンズを
組み合わせたら面白いだろうと考えるプロモーターはいるわけですな。

というわけでこのアルバムがリリースされた前年の1983年に
ロリンズとウィントンは一夜限りのコンサートをおこなったのでした。

ロリンズはこの時のウィントンの演奏にいたく感動し「ウィントン」という曲を
作曲しました。

そしてその曲が 「サニー デイズ スターリィ ナイツ」に収められたというわけです。


曲の内容はと言いますと本当に優しい曲調の幼子を慈しむような
バラード演奏になっています。

このまま子守歌でもいいと思うぐらいです。

ロリンズとウィントンの生年を考えれば実際に親と子供ぐらいの歳の差です。

ロリンズ自身が一線で引っ張り続けたモダンジャズを
このウィントンに引き継いで発展させてもらえるのではと
実の父親のような気分で作ったのではなかったのかなと感じます。


さーて時は現在世紀をまたいで2018年
二十歳そこそこの若者であったウィントン マルサリスは還暦も見えてきた
貫禄十分なジャズ界の大御所と言えるトランぺッターに育ちました。

ただグイグイとジャズの新しい境地を開いていくような感じではなく
過去のジャズを権威付け守護保存しようとしているように見えます。


ソニー ロリンズは今現在の
ウィントンを見て又共この「ウィントン」を作曲したころの彼を想い
一体どんなことを感じるのでありましょうや

叶わぬことですが
ロリンズに是非このことを尋ねてみたいですなぁ




この記事で紹介したアルバムです
サニーデイズ スターリィ ナイツ





2018年10月28日 埋もれたCD紹介 トラックバック:0 コメント:0












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