FC2ブログ

天才の絆セロニアス モンクとバド パウエル

セロニアス モンクとバド パウエルについておしゃべりしたくなったので
ジャズメンナンバーシリーズをもうひとつ。

天才と呼ばれるジャズメンは結構な人数を数えると思いますが
セロニアス モンクとバド パウエルの二人は
まさにビバップにおけるまごうこと無き折り紙付きの天才と言えます。

天才にもいくらかの種類がありますがモンクとパウエルは
狂気をはらんだ彼岸に住まうものとしての共通点があります。
 ありていに言えば常人にあらずということですな

モンクの生年が1917年そしてパウエルが1924年生まれ
ほぼ時を同じくして二人の天才ピアニストがニューヨークで
ビバップの揺籃期に活躍したことは奇跡に近いように感じられます。


1940年頃にはセロニアス モンクはすでにミントンハウスで
レギュラーピアニストとして活動していました。

クラシックのレッスンからピアノを始めたパウエルはやがてジャズに惹かれ
モンクを師として自身のジャズピアニストとしての才能を磨くことになります。

現在においてもモダンジャズのピアニストたちはパウエルの残した
ピアノ演奏を基礎にしているわけですからジャズを志すもの
愛する者はこの二人に感謝せずにはいられないです。


Thelonious Monk - Genius Of Modern Music, Volume One
"Genius Of Modern Music, Volume One" (bluenote)
Thelonious Monk


セロニアス モンクの「ジニアス オブ モダンミュージック vol.1」には
モンク自身の手になる" In Walked Bud"という曲が収められています。

もとよりこの曲はバド パウエルに捧げられた曲ですが
その経緯について都市伝説があります。
  ある時モンクが楽屋でくつろいでいると警官たちが彼を検挙しようと
  押し入ってきました。
  それを見たパウエルは楽屋のドアの前で身を挺して警官を押しとどめ
  「彼は天才ミュージシャンだ、いったい何をしようとしているんjだ」 
  と叫んだそうです。
  その結果パウエルは警官たちからひどい暴行を受け
  手ひどいケガをしてしまった。  (よにいうサヴォイ襲撃事件)
  後年その時の事をパウエルに感謝して作成したのが
  「イン ウォークド バド」    というものです

この話には当時を知るミュージシャンたちの証言がいくつかあるのですが
それぞれかなり食い違っていて何が真実化は詳らかではありません。
 (バード伝説と似たようなものです)


そういった話は横に置くとして
この 「イン ウォークド バド」という曲を聴くたびに
セロニアス モンクを通してみたバド パウエルを感じられるようで
嬉しさを覚えます。

実際のところはわかりませんがこの曲を聴くと
モンクが見つめるパウエルの姿が浮かんでくるような気がします。

またモンクはこの「イン ウォークド バド」という曲を
何度も演奏しまたレコーディングも残しています。


私が大好きなモンクとパウエルのエピソードを
  ある時モンクとパウエルが連れ立ってレストランへと行った時の事
  土足のままテーブルの上に足を投げ出しているバド パウエル
  ウェイターが血相を変えて飛んできてそれを咎めると
  モンクがそのウェイターに向かって一言
  「そいつは天才なんだ、ほうっておけ!」


この世ならぬ二人のジャズとは
音楽とはどんなものだったんでしょうね。

あちら側に住まう天才二人
二人だけが分かり合える世界

 「おいっ、なぁ」
  「ああ、あれだろ」

うふふふふふふふふふふふふふ




この記事で紹介したアルバムです
ジニアス オブ モダンミュージック vol.1






2018年10月29日 埋もれたCD紹介 トラックバック:0 コメント:0












管理者にだけ公開する