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サイババとちゃいますよシーババのお話

「エレクトリック バード」の紹介をしましたがその中での演奏曲"Xibaba"のお話を

この「シーババ」はCTIの一連のアルバムでのリーダー作や
エレクトリック マイルズへの参加で知られるブラジルのミュージシャン
アイアート モレイラのの作品です。


1990年代の中頃にブルーノート レア ジャズシリーズと銘打ってブルーノートが
盛んにDJブームに乗った作品を出していたことがありました。

その中の一枚にあったのが
Duke Pearson ‎– I Dont Care Who Knows It
"I Don't Care Who Knows It" (bluenote)
Duke Pearson ‎

デューク ピアソンの「アイ ドント ケア フー ノウズ イット」

私の座右の銘かと思うようなタイトルアルバムですが
中身は1969年から1970年にかけて録音された
お蔵入りセッションの落穂拾い的アルバムです。

この中のB面二曲目に収められていたのが「シーババ」でした。
   当時はすでにCD一色の音楽業界となっていましたが
   このシリーズがDJ目当てであったのでレコードも発売されていた
   ただ収録曲はCDの方が多かった  でもレコードを買った私

この曲を初めて耳にしたときに確かに聞き覚えがあるのに
いったいどのアルバムに収められているのかちょっと見当が付きませんでした。

随分とたってから思い当たったのがドナルド バードの「エレクトリックバード」です。

「エレクトリックバード」での「シーババ」でのピアノ演奏及びプロデュースは
デューク ピアソンでしたが先の記事で述べた通りバードのアルバムでは
電化マイルズの影響が強いものでした。



このピアソン自身のアルバムでの「シーババ」ではストレートに
アイアートの原曲を活かしたエスニックなジャスになっています。

すんなりと聞けるので何気に聞き流すにはこちらの方が
良いように感じます。

しっかりと聴くならばバードの「シーババ」の方が
聴きごたえがあるのも確かです。

ピアソンがどういう経緯でこのアルバムでの「シーババ」を没にし
「エレクトリック バード」で再演したのかを考えると
とても面白いです。


バードのアルバムにもピアソンのアルバムにも
アイアート モレイラは演奏者として参加しています。

この「アイ ドント ケア フー ノウズ イット」での収録は
1969年の10月3日に行われています。

手元のディスコグラフィではエレクトリック マイルズへのアイアートが
参加した収録は1969年の11月19日が初めてとなっているので
ピアソンのアルバムの方が先になっています。

他方バードのアルバムの収録は1970年の5月15日ですから
すでにアイアートはエレクトリック マイルズの洗礼を受けています。

この辺りもとても面白く感じます
これでマイルズが「シーババ」を録音してくれていれば
もっと興味深かったんですけれどそれは無いものねだりですな
   誰が興味あんねん(©ヤナギブソン)



さてアイアート自身による「シーババ」については
Airto ‎– Natural Feelings
"Natural Feelings" (buddah)
Airto

彼の初リーダー作である「ナチュラル フィーリングス」で録音されています。

奥方のフローラ プリムも参加し当然のことながら
真っ当にフラジリア風味のジャズといった味わい
出版元はブッダレコード!
  そうあのザナドゥ、ミューズの萌芽となったコブルストーンの親レーベル
     誰が興味あんねん(©ヤナギブソン) "I Don't Care Who Knows It"


     
ジャズとは言いかねますけれどこんなところにも「シーババ」が
Santana ‎– Lotus
"Lotus" (col)
Santana ‎


サンタナの「ロータスの伝説」

大阪の厚生年金ホール(ナツカシイ)でのライブ録音盤です

以前にマイルズの「アガルタ」「パンゲア」の記事でジャケット写真だけを紹介しました。

両者とも大阪でのライブ録音で日本盤がオリジナルしかもコロンビア発売
という事で横尾忠則という流れでしょうな。
  いつもなら邦題に文句をつけて「ロータス」でいいじゃないかと
  言うところですが初出が日本盤なら仕方あるまい

サンタナらしく冒頭からオルガンがギャンギャンと唸り
お祭りワッショイな演奏です。



ついでにもうひとつ「シーババ」
Cal Tjader ‎– Amazonas
"Amazonas" (fantasy)
Cal Tjader


カル ジェイダーの「アマゾナス」

まずもってカル ジェイダーの名前がジャズファンの間で
交わされることはめったにないんじゃあないでしょうか。

私も誰かと話をした覚えがほとんどありません。

ファンタジーやヴァーヴ、コンコードにギャラクシーなどなど
数多くのジャズレーベルにたくさんリーダーアルバムを発売しているのに
いささか不思議な感じもします。


カル ジェイダーといえばピアノとヴァイブラフォンの二刀流ミュージシャンですが
このアルバムではヴァイヴとマリンバを演奏しています。

共演者にはキーボードにジスモンチなどブラジルの有名ミュージシャンが参加し
アレンジメントにはジョージ デュークそしてプロデュースをアイアートが行っています。
  ついでにジャケットは私にはよくわからない名匠フィル キャロル


カル ジェイダーはミルト ジャクソンからボビー ハッチャーソンからつながる演奏を
得意としていますがここではまさにボビー ハッチャーソン。

ブラインドで聴かせればたいていの人はBNLAシリーズ当たりの
ボビー ハッチャーソン盤だと間違えると思います。

とても丁寧なつくりでフラジリアンジャズの名盤として推薦できます。

幸運なことにOJCの発売ありです。




スタンダードとは呼べないでしょうがちょっと気になるいい曲
"Xibaba"についてのお話でした。





この記事で紹介したアルバムです
アイ ドント ケア フー ノウズ イット
ナチュラル フィーリング
ロータス
アマゾナス




2018年11月03日 埋もれたCD紹介 トラックバック:0 コメント:0












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