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哀悼 ロイ ハーグローブ 逝く

Moment to Moment

いつものようにザっと新聞に目を通していて何気なく訃報欄へと目をやると
 「ロイ ハーグローブ」
の名が

えっ
思わず少し声が出ました。

ハードバップ全盛時のミュージシャンがどんどんとなくなってしまう昨今ですが
ロイ ハーグローブは私なんかよりずっと若いはず……

記事によれば長らく腎臓を患っていて闘病中であったとのこと。
 うーん やんぬるかな


最近リーダー アルバムの発売が無いなぁと思っていましたが
今年の初めにも来日公演をおこなっていたので
活動の軸足をライブに置いているのだなと合点していました。

49歳はちょっとあまりにも早すぎます

訃報に接したときのおべんちゃらなんかではなく
本当にトランぺッターとしてこれからのジャズを背負う人であったのに……


ロイ ハーグローブの名を知ったのは日本でのブルーノート兄弟レーベル
サムシンエルスから出た「スーパーブルー」によってだと思います。
  なんだか本家の「アウトオフザブルー」のパチモンみたいだった

それからほどなくして自身名義のリーダーアルバムが
novusから続々と発売されるようになりジャズファンの間で
知名度が上がるようになりました。


年代的には1990年前後の事ですね。

この辺に輩出されたジャズトランぺッターというのは
ほぼ例外なくウィントン マルサリスの影響がみられ
ウィントン チルドレン的な演奏をするものが多くいました。

ロイもその例外ではなかったのですが彼にはウィントンが持ちえない
野性味というかちょっと尖がったところがありました。

リー モーガンのようなこういったいかにもジャズトランぺッターらしいさまは
優等生的な演奏に終始するウィントンに不満のあったジャズファンから
強力に支持されるようになりました。
  まぁ私もそのような輩のひとりではありましたな


この辺りの事情は往年のハードバップ黄金期を支えた大御所たちも
同じだったとみえジャッキー マクリーンやソニー ロリンズからも
アルバム収録に参加を乞われています。

ジャズミュージシャンお名前シリーズの記事を書いていましたが
実はソニー ロリンズはロイ ハーグローブにも曲を贈っています。
Heres to the People
"Heres to the People"    (milestone)
Sonny Rollins


その曲は"Young Roy"
収録当時ロイは21歳かたやロリンズは60歳

ウィントンと演奏を行った時にも増して嬉しそうにロイとプレイする
ロリンズが記録されています。

このアルバムにはもう一曲"I Wish I Knew"でロイが参加しているのですが
このバラードでソロをとるロイのバックで楽しそうにオブリガートをつける
ロリンズが印象的です。


初々しいロイ ハーグローブの演奏は
ヴァーヴへと移籍したころからどんどんとたくましさを感じさせるようになり
一種の風格さえ感じさせるようになっていきます。

Family.jpg
"Family"    (verve)
Roy Hargrove


「ファミリィ」は1995年の作品ですが
このアルバムを聴いた時にロイ ハーグローブにしか持ちえない
ジャズの世界が完成したと強く感じました。
  それにしてもスティーブン スコットはどこにいったんだ?


もう一枚記憶に残るのが
Crisol Habana
"Crisol Habana"    (verve)
Roy Hargrove


「クリソル ハバナ」は1997年に開催されたウンブリアジャズフェスティヴァルでの
公演をライブ録音したもの。

チューチョ ヴァルデスなどキューバのミュージシャン達に加えて
ゲーリー バーツといった先輩ミュージシャン等を率いて
このメンツでしか成しえない素晴らしいジャズを構築して聴かせます。

初めてこのアルバムを聴いた時には思わず唸りましたねぇ。

こんな力業もロイ ハーグローブは持ち合わせるようになっていたんです。




いやぁ 全く残念無念
ジャズ界はかなり大きな可能性をうしないましたなぁ
  門外漢ですがヒップホップソウルファンク系もそうでしょうなぁ


                              合掌


しかし ラッセル ガンどこでなにしてるんやろ??



この記事で紹介したアルバムです 
ヒアーズ トゥ ザ ピープル
ファミリィ
クリソル ハバナ



2018年11月06日 埋もれたCD紹介 トラックバック:0 コメント:0












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