エスペランサ スポルディングのジャズ度をわかってほしい

少し前にエスペランサ スポルディングの新譜を紹介した記事を書きましたが
先日エスペランサについてある方から疑問を呈されました。

曰く
 彼女の音楽は魅力的ではあるがジャズからかなり逸脱していて
 ジャズ的な魅力に乏しい
 ジャズミュージシャンとしての力量はどうなのか


うーん 私はハタと困って今いました。

私はエスペランサのベーシストとしての才能は天賦のものだと確信しています。

自分の着想する音楽をベースに託して自由自在に歌わせる様は
まさにベースを握って生まれてきたかのような巧まざる自然なものです。

それに加えてヴォーカリストとしての自由さも持ちえていて
天は二物を与えたもうたと思わせるものです。
  いや美貌もいれて三つか


しかしハードバップを愛するオールドタイマーな普通のジャズ愛好家に
そのことを理解してもらうのはなかなかに難しいことです。

なんて考えていてパッと閃いたのは
エスペランサとウェイン ショーターとの極短い濃厚な
ロサンゼルスでのニュースショウのエンディングに行われたセッションです。


演奏されているのはショーターの代表曲「フットプリンツ」
  最初にボブ・サップが出てきて驚きますけど(笑)

まさにリヴィングリジェンドのショーターとのデュオに
少しく緊張した面持ちのエスペランサ。

泰然自若のショーター。

イントロなしでテーマから
最初堅いながらも先生に対する生徒のようにしかし自在に音を繰り出すエスペランサ

アドリブパートに入り自由にショーターとエスペランサがアイコンタクトを交えながら
会話をするにつれどんどんと彼女の演奏が生き生きし始めます

中盤にショーターがひときわ高く飛翔する際には
エスペランサに悦楽の笑みが浮かんでいます。

終盤にはスラッピングやタッピングなども入り
少し名残惜しそうにピッタリと過不足なく短い演奏が終了します。


これで良かったのかしら
といった表情のエスペランサ

手を差し出すショーター

ショーターのサムアップに
少女のように少しはにかみ、ありがとうと答えるエスペランサ

   うーん私もこんなベーシストになりたい
    いやどうせエスペランサのようにはなれないから……


多分この演奏の凄さを完全には理解していないだろう
スタッフの拍手(笑)


おわかりでしょう
一体だれが天才ショーターと互角にデュオで生放送一発で
こんな素敵な会話を繰り広げられるというんだい?


エスペランサのジャズミュージシャンの力量はこんなところです。








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