いったいBGMってのは何のため?誰のために?

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もう15年ほど前からでしょうか
バーといわず、居酒屋と言わず
蕎麦屋に焼き鳥屋に寿司屋はては立ち呑みにまで
もうありとあらゆる飲食店でジャズが流れるようになりました。

多分ジャズさえ流しておけばオシャレな雰囲気が醸成されて
粋で個性的なお店に仕上がるとの意図だと思います。

いわばお店のアクセサリーのごとくジャズが利用されているのでしょう。

とはいってもこれだけジャズが飲食店で幅をきかせてしまえば
個性的な店づくりからはかえって遠ざかろうというものですが。


確かに一般の人たちにとってはジャズのBGMは好ましいものであるのかもしれません。

ところが私のようなジャズを飽きもせずに何十年も聴き続けているような人間にとっては
ジャズをBGMに使われるのはかなり迷惑な話なのです。

誰か友達と連れ立ってこじゃれた飲食店に入ったとしますでしょう
ところがそこにマイルズのラッパがピーッツ!となったとたんに
私はそれに気をとられて会話はおろそかになるは
食べ物やお酒の味がどこかに消し飛んでしまうのです。

好ましい音楽だとは思っていてもそこまでジャズに愛着の無い方たちには
有効なBGMなんでしょうけれども……

つまりは私にとってはBGMとしてのジャズは成立しないのです。
 意味がくみ取れないバロックかなんかが流れている方がよい
 
その上に音のバランスが悪かったり歪んでいたりしたら
だんだんいやな気持が膨れ上がってきます(笑)
  もちろんジャズ喫茶だったらなおの事 あははあはははははは


百歩譲ってジャズをBGMに使うとするならばなるだけ主張が少ない
ジョー パスとかアール クルーなんかを使ってくれればいいんですが
平気で「カインド オブ ブルー」に「ワルツ フォー デビー」ですから……
  個人的にはオシャレどころかお店のセンスをうたがう

さすがにアイラーやチャールズ ゲイルには行き当たったことはありませんが(笑)


だいたいBGMは何のために使われるかというと
大きな理由としては先ほどのアクセサリー効果(雰囲気醸成)以外に
いわゆるカーテン効果をねらったものでしょう。

複数の他人同士のお客様や店員達との距離感(遮蔽感)を
BGMで作り出そうという狙いです。

もう一つは天使が通り過ぎないように静寂
そして雑音(食器をガチャガチャとか)をマスキングするという効果もありますね。

というわけで今や全く静寂な空間の飲食店は絶滅危惧種でして
どこでも何らかのBGMやテレビの音であふれかえっています。


私がジャズをBGMにされるのを困っているのと同様に
クラシックの愛好家だってショパンやモーツァルトがBGMで
迷惑に思っている人もいらっしゃでしょうね。
   きっとバロックでも

ハハーン
そうかだからこそ愛好する人が少ないジャズを使うお店が多いのかなんて
へんなヒネクレ根性もでようというものですな。


そうだ いわゆるアンビエントミュージックならBGMでいいんじゃないです?

と書いたはしから「イーノだと聞き入ってしまうよなぁ」
なんて思う私がいる(笑)


とにかく私はジャズのBGMは嫌だぁーーー
  と駄々をこねてみる(笑)



アー いつかのように
ピシッとした老齢のバーテンダーが主の
BGMの無い静寂のバーで
ヒンヤリと冷えたマティーニを啜りたいものですなぁ……





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